カイト、意地を見せたチームに誇り
2009年4月15日(水)UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝で敗退が決まったリバプールFCのディルク・カイトは、1-3で敗れた第1戦の劣勢をばん回することはできなかったが、14日の第2戦で見せた粘り強いサッカーを誇りに思うと話した。
ランパードのゴールで決着
スタンフォード・ブリッジでの一戦は、リバプールが30分までに2点をリード。その後はチェルシーが2-3と逆転したが、リバプールも2点を追加し、勝負の行方は分からなくなった。しかし、残り1分、フランク・ランパードがゴールを決め、チェルシーは2試合合計7-5で準決勝進出を決めた。ドラマと緊迫感にあふれた90分間。リバプールの4点目をヘディングシュートで挙げたカイトは次のように振り返った。「できる限りのことはした。私たちは誇りに思うべきだ。前半はいい試合ができたが、後半はチェルシーが反撃してきた。残念ながら私たちの逆襲は十分ではなかった。4-3とリードした時、奇跡を願ったが、そうはならなかった」
ジェラード不在
リバプールは主将のスティーブン・ジェラードが脚付け根の故障で大事をとって欠場。大黒柱を抜いた点も考えれば、最後までチェルシーを追い詰めたことは大きな称賛に値する。「私たちは、スティービー(ジェラード)とチーム、今夜も素晴らしい声援を送ってくれたサポーターのためにプレーした。全員が一丸だった。スタンフォード・ブリッジで4点を奪ったのは素晴らしい努力のたまものだ。少し運があれば良かったが、準決勝進出にふさわしいのは勝ったチームだ」
リーグ戦に照準
GKペペ・レイナもカイトと同様の見方をしていた。「全力を尽くしたのだから、胸を張るべきだ。第1戦があのような結果に終わったので、第2戦では素晴らしいサッカーが必要だった。決着がついた今は、今回の経験を教訓にしてリーグ戦に力を注いでいく」。チェルシーは準決勝でFCバルセロナと対戦することになったが、どちらのチームの決勝進出を望むかについて、リバプールの守護神に迷いはなかった。2002年にビジャレアルCFに移籍するまでバルセロナに在籍していたレイナは「どちらも偉大なチームだが、私はスペイン人であり、バルセロナで何年もプレーした。バルセロナに勝ってほしい」と話した。
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