「学術博士(政策・メディア)」という学位が経済学に関する学位でないと摘示されても、誰の名誉も毀損されていない
池田信夫さんって、ブレーキがきかないのですね。弁護士にまずご相談されたら如何ですか、と申し上げたのですが。
これらの記述は事実誤認である。第一に、私の学位は「メディア学」ではない。慶應義塾大学大学院の政策・メディア研究科から授与された学位は、学術博士(政策・メディア)である。この研究科には「総合政策」と「メディア」の二つの専攻があり、私の所属していたのは総合政策学(経済学・政治学など)である。
とのことですが、慶應義塾大学大学院の政策・メディア研究科のウェブサイトを見る限り、そのような説明はなされていません。
次に、
第二に、私が「経済学に関して学士しか取得していない」というのも事実誤認である。私の博士論文は、総合政策学部の岡部光明教授(経済学)を主査とし、スタンフォード大学経済学部の青木昌彦名誉教授らを副査として審査され、その内容も経済学に関する研究である。一部は学会誌に掲載され、論文全体は『情報技術と組織のアーキテクチャ』としてNTT出版から公刊された。
との点ですが、博士論文の内容が経済学にも関するものであって、かつ主査及び副査が経済学者であったとしても、学術博士(政策・メディア)という学位が経済学に関するものとはなりません。なお、慶應義塾大学大学院の政策・メディア研究科の「後期博士学位取得のプロセス」に関するpdf文書は、こちらからダウンロードできます。)。
さらに、
研究者にとって学位はもっとも重要な資格であり、それを取得するために5年近い歳月をかけるものである。それを「素人」呼ばわりすることは、私だけでなく博士論文を審査した経済学者および慶應義塾大学の名誉を毀損し、私の業務を妨害する行為である。
との点ですが、問題とされているエントリーのどこを見ても、池田さんが取得した「学術博士(政策・メディア)」という学位の価値をいささかも貶めた記述はしていません。池田さんに学術博士(政策・メディア)という学位を付与した慶應義塾大学も、その博士論文を査定した青木教授、岡部教授も、池田さんの学位が経済学に関するものではないという事実の摘示によって、いささかもその社会的評価の低下を来たしません。さらにいえば、池田さんの学位が、「学術博士(政策・メディア)」であることは客観的な事実ですから、これを摘示しても池田さんの業務を妨害することにはなりようがありません(大学の教員ポストに就く際に大学側に提出する履歴書には、『学術博士(政策・メディア)』と記載するより他なく、『博士(経済学)』と記載するわけにはいかないのですから。)。
なお、「中傷」というのは、東大法学部卒の元キャリア官僚である濱口先生を「低学歴」と罵ったり、野村総合研究所研究創発センター主席研究員であるリチャード・クー氏を「地底人」呼ばわりするようなことをいうのではないかと思ったりします。
最後に、池田さんは、私のブログの記事の一部を、
池田さんの場合,修士,博士等の学位を取られたメディア学ではなく,経済学の分野で生きていこうとしているような気がして,少々心配になります。[・・・]経済学に関して学士しか取得していない段階では,経済学の研究者としては「学位が十分ではない」といわれても,きっと怒らないことでしょう。
と引用されているのですが、「池田さんの場合」で始まり、「きっと怒らないことでしょう。」で終わる一連のブロックは、正しくは、
ただ,池田さんの場合,修士,博士等の学位を取られたメディア学ではなく,経済学の分野で生きていこうとしているような気がして,少々心配になります。経済学の分野では,東大経済学部を卒業されたというだけで,修士号すら得ていないわけですし,修士号取得に相当する実務経験もないわけですから,プリンストン大学教授であり,ノーベル経済学受賞者であるクルーグマン教授と互していくには,学位が不足しています(東大法学部卒で労働省OBの濱口圭一郎さんを「低学歴」といって憚らない池田さんのことですから,経済学に関して学士しか取得していない段階では,経済学の研究者としては「学位が十分ではない」といわれても,きっと怒らないことでしょう。)。
というものだったりします。池田さんが省略した部分があると否とでは、全然印象が異なるのではないかという気がしてなりません。
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