「アキハバラ解放デモ」(革命的オタク主義者同盟、革命的萌え主義者同盟、革命的非モテ同盟主催)が30日の土曜日、オタクの聖地・秋葉原で行われた。
参加者はコスプレをしたり、アニメソングを歌うなど、思い思いのアピール方法で、表現規制や恋愛資本主義への反対などを訴えた。
デモ隊は当初、
「アキバ!」
「解放!」
「闘争!」
「勝利!」
などとシュプレヒコールをあげていた。なかには「PSE法完全撤回」や、「オタクにも光を!」、「鉄道オタクにも生きる権利を!」などと書いたプラカードを持って訴える人もいた。
しかし、アニメ「ハルヒの憂鬱」のコスプレヤーや、同アニメに出てくる「SOS団」(世界を大いに盛り上げるための、涼宮ハルヒの団、の略)の3次元支部も参加しているなど、同アニメ人気にあやかって、
「涼宮!」
「ハルヒ!」
「朝比奈!」
「みくる!」
と、アニメの登場人物を叫んだり、アニメソングを歌ったり、その振り付けも踊るなど、参加した人たちはアピールするだけでなく、デモを楽しみ、アキハバラをお祭りにしていた。
秋葉原駅付近の中央通りをデモ隊が横切るときには、このデモ最大の見せ場で、最も注目を集め、さらに、デモ隊に付いて行く人たちを増やした。
関係者によると、「届け出は100人ほどだったが、(集合場所の練成公園に) 300人以上が集まった」と予想外の人が集まった。このため、主催者側も一次混乱した。デモ隊が動きはじめると、ゴールの和泉公園に到着するまでに、一緒に参加する人などが増え、デモ隊はふくれあがった。
女子高生のコスプレをして参加した男子東大生は、「今日は街を大きなお祭りにしようとしてきました」と語った。
また、同じコスプレをしてきたフリーターの男性は、「まだまだ僕はコスプレーヤーの卵です。主催者とは違うグループですが、援護のためにきました」。
一方、人民解放軍のコスプレをしていた男性は、「秋葉原の風景を変えたヨドバシカメラには新宿に帰ってほしい」などと語り、参加者の想いは人それぞれ。
元コスプレイヤーで、現在はゲーム音楽に詩を提供したり、自らも歌っているおだちえりさんは、記者とデモを同行しながら、「こういうのはおもしろいね。私も彼らのためにがんばるよ」 と話していた。
(ユナイテッド・フィーチャー・プレス)