『勝ち組』倶楽部~てんこもり野郎BLOGで人権擁護法案について論じているblogを紹介してあります、てんこもり野郎氏自身の論説も要注目。多くの問題点が有るにも関らず、マスコミが当事者となっているこの法案は普段以上にマトモな報道が期待できません、情報は自分で探して自分で読んで自分で判断しましょう。オレの判断は昨日のエントリーに書いた通りです。
先週末面白い記事が夕刊フジに載っていた
自民党の安倍晋三幹事長代理(50)のイメージダウンを狙ったかのような事実と異なる記事が、韓国のインターネット上に掲載されていた問題で、在京の新聞社やテレビ局、週刊誌などに、朝鮮総連幹部らが「取り上げてほしい」と要請していたことが26日、分かった。北朝鮮・平壌への支局開設などをめぐる取引の可能性も指摘されており、北は“安倍潰し”に向け、卑劣なマスコミ工作に乗り出したのか。
関係者によると、マスコミへの工作活動は2段階に分かれていた。
まず、先週末から今週初めにかけて、テレビ局や週刊誌に対し、フリーライターなどから「安倍晋三絡みのネタがある。取り上げないか」と売り込みがあったという。
さらに、今週末には朝鮮総連の部長が、以前から親交のあるマスコミ各社の幹部らに直接またはEメールで、「韓国のHPに日朝交渉の裏に関する興味深い記事が載っている。取り上げてくれないか」などと接触してきたという。
HPに掲載された記事とは、《安倍氏は(昨年?)平壌に密使を送り、二元外交を主導した》《拉致被害者家族の日本帰国は小泉純一郎首相を通さず、次に首相になる自分(=安倍氏)の手柄にしてくれと哀願した》といったもの。
内容が事実なら、北に毅然(きぜん)とした姿勢を取り続けてきた安倍氏の言動を否定しかねないが、首相官邸や外務省、自民党本部は表向き「密使派遣」を否定。
外務省高官は「政府関係者が北当局とひそかに接触したのは事実。安倍氏の独断ではなく、関係者はみな了解していた」と証言し、こう首をひねった。
「HPの記事には、代理人に託した委任状や、代理人とされる人物のビザ申請書のコピーの写真まで添付されている。これは簡単には入手できない。北当局側が何らかの意図を持って提供したものではないか」
一連の顛末(てんまつ)について、夕刊フジは24日付紙面で「北の安倍潰し!?」として伝えたが、今回、総連幹部がHPに掲載された資料を携えてマスコミに接触していたことで、その疑いは限りなくクロに近くなったといえる。
総連をウオッチする公安関係者は「北側による安倍氏潰しの工作活動だろう。よっぽど、北は拉致問題などでブレない安倍氏を目障りに感じているのではないか」とし、「気になるのは、接触を受けた新聞社やテレビ局が平壌への支局開設や金正日(キム・ジョンイル)総書記の独占インタビューを強く求めていること。北側が安倍氏への批判報道とのバーターを仕掛けた可能性もある」と話している。
(ZAKZAK 2005/02/26)
「先週末から今週初めにかけて、テレビ局や週刊誌に対し、フリーライターなどから『安倍晋三絡みのネタがある。取り上げないか』と売り込み」
「朝鮮総連の部長が、以前から親交のあるマスコミ各社の幹部らに直接またはEメールで、『韓国のHPに日朝交渉の裏に関する興味深い記事が載っている。取り上げてくれないか』などと接触してきた」
っつーんだから笑える。
朝鮮総連の部長とマスコミ幹部ってのはそんなに深い親交があるんですか。
問題となった韓国のWEBサイトの記事とは韓国の市民参加型ニュースサイト「Oh My News」に在日韓国人フリーライターの柳 在順(ユ・ゼスン)女史(代表著書「下品な日本人」)が投稿した記事らしい。
↓
記事原文 (日本語訳文)
そしてこの反日在日韓国人ライターと朝鮮総連の安倍潰し工作にマンマと乗っかったのが週刊現代。発売中の3月12日号において「安倍晋三『北への友好親書』-拉致被害者への背信は、総理への布石か」というタイトルで柳在順氏の記事を引用し5ページ使って北朝鮮の工作活動に荷担している。
柳在順氏はOhMyNewsで「井上義行氏が安倍氏の代理人として訪朝し二元外交を行った」と指摘、その証拠として井上氏の写真入査証のコピーを掲載しているが、週刊現代はその井上氏について「拉致問題担当の事務官であり、安倍氏の官房副長官時代の秘書官、井上義行氏であることを突き止めた。」と報じ如何に柳在順氏の記事に信憑性があるか焚付けるのに必死である。
しかしそんな事は産経新聞2004年2月15日の記事でとっくに報じられていた事。
改正外為法に強い反発 田中氏を一人にするな/「政府間」主張
北朝鮮による日本人拉致事件をめぐる四日間の日朝協議は、お互いの主張をぶつけあう応酬が続き、継続だけを確認して終わった。協議をめぐる政府・与党内の動きを検証した。
「盗聴の恐れが強いので現地との連絡は最小限にとどめており、詳細は分かりませんが、交渉は難航しています。過度な期待は禁物です」
十三日深夜、政府高官宅の電話が鳴った。外務省幹部からだった。
政府高官「北朝鮮は最後まで手の内は見せない。十四日の朝が正念場だろう。焦りは禁物だ」
外務省幹部「午前九時には平壌をたつので時間の余裕はありません。次回の局長級協議を取り付ければ成功かと…。とにかく向こうは早く拉致問題を終息させたいんですから」
「そうだな」。政府高官は深くうなずき受話器を置いた。
拉致問題をめぐる今回の日朝協議は二月初めに北朝鮮側から打診があったが、日本側の交渉責任者を誰にするかで政府・与党内に意見対立があった。北朝鮮の窓口である「ミスターX」と太いパイプを持ち、一昨年九月の初の日朝首脳会談の立役者となった田中均外務審議官とするか日朝交渉の責任者である藪中三十二アジア大洋州局長とするかだった。
与党幹部の一人は北朝鮮に融和的な言動が多いとして田中氏の訪朝に反対した。外務省幹部は「外務省では当初、藪中氏に任せる方向で調整していたが、福田康夫官房長官が田中氏をねじ込んできた」と打ち明ける。
日本側は藪中氏が代表としたが、北朝鮮の受け止めは違った。朝鮮中央放送も「田中外務審議官を団長とする日本外務省代表団がわが国を訪問」と伝え、あくまでも、田中氏が交渉相手であることを強調した。
田中氏としても今回の協議は日朝交渉で自身に向けられた批判をはね返す絶好のチャンスだった。だが、田中氏には北朝鮮と「密約」を結びかねないという不信感がつきまとう。田中氏の「秘密交渉」を警戒したある政府高官は訪朝直前、政府代表団の一人に厳命した。「田中氏を絶対に一人にするな」
この厳命は滞在中の四日間徹底された。外務省幹部は、二人が全日程同一行動だったと説明している。与党幹部も「今回の協議で裏交渉はない。報道に出ていない部分での成果はない」と言い切った。田中氏は十四日夜、外務省で川口順子外相に会談結果を報告したあと、「北朝鮮を相手にするのは疲れる。本当に疲れる」ともらした。
政府関係者は「今回の協議は田中氏から藪中氏への引き継ぎ式。新たな出発だ」と語った。
◇
「北朝鮮が私に対し、『平壌まで拉致被害者の家族を迎えに来い』と言うならば応じてもいい」十二月中旬、安倍晋三自民党幹事長はこう漏らして周囲を驚かせた。これには理由があった。この時期、北朝鮮の方から接触を図りたいとする秋波が届いていたのだ。
安倍氏といえば、対北朝鮮の最強硬派。幹事長として北朝鮮への経済制裁を可能とする外為法などの改正を進めていた。それだけに安倍氏としては、この言葉に北朝鮮の真意をさぐるための観測気球の意味を込めた。
また慎重を期して自らは動かず、拉致議連事務局長の平沢勝栄衆院議員が十二月中旬、北京で北朝鮮側と接触。北朝鮮は変わらず日本政府を非難しながらも、話し合いには前向きの姿勢を示した。
一月中旬、安倍氏は次の手を打った。強い信頼を寄せる官房副長官当時の秘書官を極秘に訪朝させた。この事実関係について安倍氏は一切、口をつぐんでいるが、拉致家族帰国にあたっての北朝鮮の条件を探ったといわれている。
その結果、安倍、平沢両氏とも「あくまで政府間協議で」と主張、これが今回の協議実現の伏線となった。
◇
「われわれを狙い撃ちにしている法律だ」
協議のなかで姜錫柱第一外務次官、金永日外務次官とも異口同音に九日に成立したばかりの改正外為法に対する強い反発をみせた。日本側出席者は「先方としては、われわれが制裁法を振りかざしてやってきたという印象だったようだ」と説明してみせた。
日本側には金正日総書記の側近で実力者の姜次官が十三日の協議に登場したことで、北朝鮮側から新しい提案があるのではとの期待が膨らんだ。しかし、姜次官は平壌に拉致被害者をいったん戻すよう強く求め、無条件帰国を求める日本側との間で厳しい応酬を繰り返した。
家族の帰国などで進展のなかった協議結果について、平沢氏は「北朝鮮は六カ国協議を前に『拉致問題は日本と話し合っている』とのポーズを示せた。喜んでいるのは北朝鮮の方だ」と手厳しい。
ただ、日本側を非難しながらも、北朝鮮側が席を立つことは一回もなかった。藪中氏は出発前、「劇的な展開が期待できるとは思えない」との見方を示していた。今回の協議は「想定の範囲内」(外務省幹部)というのが日本側の受け止めだ。
協議出席者の一人は「相当時間をとって北朝鮮高官と話ができた。拉致だけでなく核、ミサイルについても十分こちらの考えを説明できた」と意義を強調した。姜次官から金総書記に会談の模様が伝えられ、北朝鮮の出方に変化がみられることを期待している。
協議結果の報告を受けた自民党幹部の一人はこう強調した。「北朝鮮との交渉で焦りは禁物。焦っているのは北朝鮮の方なのだから」
(産経新聞 2004年2月15日)
当時はこの記事がどこまで本当なのか証拠も無いので判断しかねるモノだったが、今回北朝鮮の浅薄な工作活動のお陰で、実際安倍氏は拉致問題進展の為に北朝鮮に密使を送り「あくまで政府間協議で」という結論に達し政府間協議が実現したという事を裏付ける事が出来たってだけ。
もう一度OhMyNewsの記事を見てみよう。
(前略) 偶然に筆者が、この件に関する情報を入手したのは約10日前。
北朝鮮に対して取材申請をするために、朝鮮国籍の在日同胞に会った時、彼が持っていた包みの書類に視線が止まった。まさに、上述のステートメント全文だったのである。(中略)
北朝鮮政府が発表した声明内容中、中段の「国家権力の最高権力の座を狙って、もうずっと前から、拉致問題を利用して『功績』を立てるため、我々に二つの顔を向けて」きた人物が、他でもない安倍晋三だからだ。
「勿論、共和国内部で安倍提案に乗り気になった人の過ちもある。しかし、それよりもっと破廉恥で容赦できない人物がまさに安倍晋三だ。我が共和国に対して経済制裁やら何やら言いながら、日本では極度に強硬な対北政策を主張する政治家が、我々のほうに来ては反対に、日本国民の心情を思って心にもない発言をした、と言ったそうだ。
そして、日本の次期首相はまさに自分だから、拉致被害者家族の日本帰国は、小泉首相を通してではなく、次に首相となる自分に任せてくれと哀願したらしい。さらに、我々が願う米と経済援助は我々が要求するとおり、すべて聞き入れるとも大言壮語したという。そんな人物がまた日本に帰っては正反対の話をしたというのだ。」
北朝鮮事情に精通した在日僑胞のこのような発言がもし事実なら、日本の政界におびただしい波紋が広がる。そのため、その証拠を見せてくれと言って、10日前、北京で会った筆者が要求した。すると、安倍晋三がピョンヤンに密使として送ったという日本人の北朝鮮ビザ申請書の複写を見せてくれた。そこには井上という人の写真と名刺、そして北朝鮮訪問ビザ申請内容が詳しく書かれていた。(後略)
この記事で散々安倍氏の二面性を騒ぎ立ててる割には、実際証明できているのは安倍氏の密使が北朝鮮を訪問したという事実のみ。あとは「朝鮮国籍の在日同胞」つまりはこの記事を在京テレビ局・マスコミに売り込もうとした朝鮮総連部長(またはその手下)が吹き込んだデマだっつー事だろ。
すんげーマッチポンプ。流れはこんな感じ
北朝鮮が井上氏の査証コピーを渡す⇒朝鮮総連幹部がデマをでっち上げ柳在順に査証コピーと一緒に渡す⇒柳在順が記事を書く⇒OhMyNewsに掲載⇒朝鮮総連幹部・柳在順が在京テレビ局マスコミにOhMyNewsの記事を売込み
こんなマッチポンプにマンマと乗る週刊現代は一体何処の国の週刊誌だよ?とっとと潰れろ。
恐らく週刊現代の次の一手は、井上氏が「富士通産業社員」という肩書きを名乗り「合弁事業の打合せ」の為に訪朝していたという査証内容を「公文書偽造」だのなんだのイチャモンつけて安倍氏のイメージダウンを狙うんだろう。馬鹿言ってるんじゃねえよ、ニセの遺骨を送りつけるようなガイキチ国家に査証内容の詐称もなんも有ったもんじゃねえだろ。
政治家批判大いに結構だが、嘘やゴシップを元に騒ぎを煽り立て本来の政策なんかと一切関係ないイメージダウンでダメージを狙う放火魔的手口はほんとににムカツクね。しかもその火種に北朝鮮のデマを利用するなんて最悪だ。
この週刊誌ちょい前は訳の分からん「愛人問題」やら自称スクープ連発して小泉総理潰しを画策してたよな。一体誰が裏で糸引いてるか段々分かってきただろ。これが「権力の監視」かよ?こういう馬鹿記事は面白いけど、乗せられるなよな。
日本のマスコミは二種類有る、「北朝鮮に抱き込まれたマスコミ」と「そうじゃないマスコミ」だ。しかも前者が圧倒的多数!残念!!