現代に蘇った二十面相。それが私、怪人福助である。わははははは。

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最新更新日 2002年3月17日


皆様のお手元に、不朽の名作を。圧縮ファイルをご用意いたしました。
・・の筈が、参考資料が入っていませんでした。すみません。m(_ _)m
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 ★新連載小説★第10回

 長谷川ひとみ先生、いや、ひとみ先生に化けた福助はにやっと笑うと由香の前の机の上に座った。
「だって由香言ってたじゃないか。面談でひとみ先生に何を言われるか不安だって。だからわざわざひとみ先生に変装して代わりに面談をしてあげたんじゃないか」
 しかし、由香のためではなく福助少年自身も十分に楽しんでいた。長谷川ひとみ先生に変装して森川母娘の前で別人格の女性を演じる事に強い性的興奮を覚えていた。

 一方由香も、ひとみ先生の顔と体から男の子の声が流れ出てくる、そんな福助に由香は腰骨のあたりが痺れるような興味を感じた。

「ねえ、その顔はどうやってるの?」
 由香の問いかけに福助は自分の頬をひっぱった。ひとみ先生の顔の頬が驚く程に細く長く伸びた。
「特殊繊維でできたマスクだよ。通気性は抜群で透明度は無し、どんな形にも成形できるから、誰にでも変装できるってわけさ。前に由香や由香のお母さんに化けたのと同じ素材だよ」
「じゃあ、その体も?」
 福助はスカートのウエスト部分にさわった。長谷川ひとみ先生の細い腰にぴったりのタイトスカートを福助は見事に着こなしている。
「さすがに苦しいよ。先生のウエストは60センチないからね。腰周りを絞り上げていんだ。マスクと同じ特殊繊維で作った全身タイツを着ているんだ。この特殊繊維は伸縮性も強くて、どんな体型にでも変身が可能なんだ。ほら」
 さらに福助は着ているプレーンな白いブラウスの第二ボタンを外した。胸の谷間がのぞき、ブラジャーのレースのラインが見えた。・・うわっ、すごい色っぽいわ・・い、いいえ、これ はひとみ先生じゃなくって偽物なのよ。正体は福助くんなのよ・・
「胸もそうだよ。人工繊維で成形したんだ。どうだ、由香の胸よりかっこいいだろ」
 福助はそう言うと自分の乳房を両手で揉み上げて笑った。つい、引き込まれるようにして由香も笑ってしまった。この瞬間から由香は福助の世界にますますはまっていくとも知らずに。

 由香はひとみ先生(福助)の首から胸を触ってみた。福助は顎をのけぞらして、由香の指が自分の首筋を撫でるのを半分目を閉じながら気持ちよさそうにしていた。猫が飼い主に撫でてもらうようにちょっと咽をごろごろと鳴らしながら、短めの制服のスカートから伸びる由香の黒いスクールストッキングの脚をさりげなく指で触りながら。福助の人工皮膚は本物の皮膚の ようになめらかだった。

「マスクしてるんでしょ。でも首と胸の境目がないわよ」
「はしっこの部分は凄く薄いんだよ。目で見たくらいじゃわからない」
 福助は綺麗にマニキュアをした指で首の下をつまんだ。紙のように薄いライフマスクの先端が少しめくれ上がった。

「えーと、これは純然とした興味から聞くんだけどね、あなたの股間のものはどうやってるのよ」
「ああ、これね」
 ひとみ先生の顔はにっこり笑うと、自分のタイトスカートの股の部分に両手をおし当てた。まったくもっこりとした部分が見当たらない。
「これもね、合成樹脂のスーツのおかげさ。うまくパッドを盛り込んで女性らしい腰から下のラインを作ると同時にね、僕の男の証拠はパッドの中に隠し込んでいるんだ」
・・パッドの中でいくら僕の男の証拠が大きくなっても分からないように作ってあるんだけどね。実は今もそうなんだけどさ、気がつかないだろ・・
 福助は心の中で呟いた。

「全然わからなかったわ。たいしたものね」
「そうかなあ、まだ自信ないんだ」
 そう言って福助は自分のスカートの裾を上にずり上げた。ベージュのストッキングを穿いた彼の脚がふとももまでむき出しになった。
「ひとみ先生の色っぽいところがうまく真似できないんだ。まだ完璧に本人に成り切ってないと思うよ」
 ブラウスのボタンを外し、スカートをまくり上げたひとみ先生(福助)は十分に色っぽい、そう由香が思った時、どやどやと教室の外に足音がせまってきた。部活を終えた女子生徒が戻ってきたらしい。慌てた由香が福助に声をかける間もなく、教室のドアが開いた。

「あれ、由香まだ残ってたの?」
「え、うん、あの、なんでもないの。長谷川先生がね、あのね」
「なに赤くなってんのよ、由香。へんよ」
「そうね、森川さん。はやく机を片づけましょう」
 由香の後ろから冷たい女性の声がした。振り返ると長谷川ひとみ先生だった。ブラウスのボタンをきっちりと締め、スカートのすそも整えて、いつも通りの石の表情に戻っていた。あま りの福助の変わり身の速さに由香は舌を巻いていた。

 実は数名の女生徒に囲まれてさすがの福助も緊張をしていた。自分の正体がばれるのではないかと。しかし、彼女達は目の前のひとみ先生の正体どころか年齢や性別さえも疑う事はなかった。

 しだいに福助はリラックスし、長谷川ひとみ先生としての擬 態を純粋に楽しむ事ができた。タイトスカートの中で性的興奮 も戻ってきた。なぜ自分は異性装にこれだけ興奮するのか彼自 身も分からなかった。女性の顔のマスクを付ける。体型を変化 させるフィーメールボディタイツを着込む。男の証拠である股 間のものを性転換パッドの中に隠し込む。スカートやストッキ ングを身につける。それは一種の手品、イリュージョンだと思 った。マジシャンが観客を騙して快感を感じるように、福助も ひとみ先生になりすまして女生徒達を騙すのが快感だった。

 やがて、女子生徒達が教室を出ていった。無表情だったひと み先生は一転して瞳をきらきらさせて笑った。
「ふう、あぶなくばれるところだったわ」
 彼女(彼)は再び机に座って脚を組んだ。ベージュのストッ キングに包まれた脚が奥まで見えた。彼女はパンプスを脱いで 脚を撫でた。
「パンプスやサポートストッキングって大好きなんだけど、脚 が痛くなるのよね。女の人って、よく我慢していられるわね」
「本物の女の子はみんな平気なのよ」
「由香の今穿いてるのってサポートストッキング?爪先痛くな らない?走るとかかとがずれて気持ち悪くない?ストッキング で静電気起きてスカートがまとわりつかない?」
「大きなお世話よ。嫌なら無理して変態趣味を続けることない じゃない」
「そう言わないでよ。好きなのよ、これが」
 彼は自分の脚のマッサージを続けた。足首からふとももまで 、ストッキングの上から手のひらで自分の脚を撫で続けた。

 彼の穿いているパンティストッキングのふくらはぎのところ に伝線が少し走っている。由香はその伝線に見覚えがあった。
・・確か昼間、ひとみ先生が穿いていたストッキングにも伝線 が・・あれ?と言うことは・・
「福助くん、そのストッキングって、もしかしたらひとみ先生 が穿いてたものでしょ」
「・・・ええ、まあね」
「本物のひとみ先生をどうしたのよ、ふくすけ!!」

続く


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what`s new / 2001.11.15

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