1・ぺん入れ(クリンナップ)する。 下書きの上に原稿用紙を重ねて、トレース台で下から照らしながら清書します。 多少のはみ出しや、下書きとの線のずれは気にせずに。 むしろ下書きの線はあくまでも目安として捕らえて、勢いよく線を引くと良いです。 ペン入れ時には鉛筆かインク(付けペン)の、どちらを使った方がいいのか?と 悩む場合がありますが、使い慣れた方を使う方が線がのびのびして 柔らかくなると思うので、自分の好みに合わせて使うと良いと思います。 鉛筆でのクリンナップの場合、市販の原稿用紙を使わなくてもコピー用紙で大丈夫です。 今回のイラストの場合はコピー用紙に鉛筆線でクリンナップしました。 |
2・スキャナで取り込む。 完成した絵をスキャナで取り込みます。 通常はグレースケール8bitで取り込み。解像度は絵の使い道によって変わります。 自分の場合は、HP用は200、カラー印刷用は350、白黒原稿は600dpiが目安ですが その倍の解像度で取り込み後、メニューバー⇒イメージ⇒画像解像度を選択して ここの数値を半分の解像度に下げると線が滑らかになります。 400dpiで取り込み後200dpiに変更したものが、上図A。 いきなり200dpiで取り込んだものが、上図Bになります。 よく見比べると、上図Bは線画ガタついてしまっているのが、分かるかと思います。 |
3・明るさ、コントラスト調整 取り込んだ絵は紙のザラザラやゴミまで再現されています。 そんな時はメニューバー⇒イメージ⇒色調補正⇒明るさ・コントラストを選択。 絵を見ながらお好みで調節しましょう。 ※明るさ・コントラストを調節する際に、ここの”プレビュー”にチェックがないと、 表示されている画像で調節後の絵が見られません。通常はチェックを入れておくと良いでしょう。 |
4・線を濃くする。 線が薄いなーと感じたら『線画を抽出』の手順で線画レイヤーを1枚重ねます。 その状態で濃すぎる場合は線画レイヤーの不透明度を調節して好みの濃さにします。 |
5・ゴミを取る。 黒い点や、はみ出している線を修正していきます。 拡大した時には大きくなりすぎて、ウィンドウ内に絵が表示しきれなくなると思いますが キーボードのスペースキーを押すと 画面を移動させながら修正すると便利です。 ゴミは白を選択した状態で ブラシタブをクリックしてこの辺のブラシを使って修正していくと 線が滑らかに仕上がる感じがして好きです。 間違えて、主線まで消してしまったりしたら、ヒストリーで少し前の作業まで戻る事が出来ます。 覚えておくと便利です。(キーボードの Ctrl+Alt+Z で1つ前の作業に戻れます) ※オプションタブをクリック後、エアブラシツールが強さ100%か確認すると良。 ※同じくオプションタブをクリック後、エアブラシツールの強さ・描画色に チェックが入っていたらチェックを外しておく。 ※『環境設定』で画面表示の設定を変えておくと修正しやすいです。 |