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「東大合格数“異変” ゆとり教育“1期生”」Sankei Webより
本日(3月19日)付けのSankei Webに 「東大の入試戦線に異変が起きている。前期日程の合格者をみると、これまで受験に強くランキング雑誌の常連だった中高一貫型の私立高校が軒並み減少し、逆に地方の公立高校が躍進した。」 という記事が配信されました。地方の公立高の地道な取り組みが、大きく評価されていました。詳細はコチラ さて、この原因として、私としては、センター試験の易化(※)が無関係ではないと思っています。今年のセンター試験は、特に理科(物理、化学)が易化しました。物理Ⅰには、「4択のうち、計算せずに3個消える」ような問題で、確認のため計算する程度で済んだ問題もあったそうです。 東大常連の中高一貫校の中には、これまでの難度のセンター試験では、数学・理科で大きく他校に差をつけることができた高校もあるそうです。彼らは、センター試験対策よりも、より難度の高い2次試験対策を中心としていたようです。 ところが、今年のセンター試験では、特に理系志望者は、数学・理科で差がつかず、地歴・公民の勝負になった生徒もいたようです。地歴・公民の得点を数学・理科で補えると思い、センター試験の地歴・公民の対策よりも、2次試験対策を優先した生徒は、結果として、第1次選抜のボーダーラインとなり、志望校を変更したということも考えられます。 受験では、得意科目が易しいと不利に働くのが常です。 「今年は、学習内容を3割削減した新学習指導要領で学んだ生徒が初めて臨んだ『新課程元年』の入試だ。」(Sankei Webより) 新課程ゆとり教育で求められる学力とは、いったい何なのでしょうか。 センター試験が、例年並みの難度であれば、この結果はまた違うものとなっていたと思います。東大常連の中高一貫校が生徒に付けてきた学力と、大学側が選抜の対象とした学力が一致していなかった、それが、今年の「異変」の原因の一つと思います。 (※)易化とは、難化の反対語です。「易しくなった」という意味です。 もう1点。地方公立トップ校の進学校化、私立追従カリキュラムの導入、重点校指定などの要因も考えられるかと思います。昔ながらのバンカラで、個性的で行事が盛んな学校が減っているような気がします。 はじめまして。はい、その通りです。実際、自分は数理で差がつけられず、国語の失敗が総合点に響き、志望校を下げました。例年なら、東大ボーダーあたりだったんですが・・・ そらさんへ そうですね。地方公立トップ校の頑張りも、もちろん大きな要因と思います。来年以降どうなるのでしょうか。中高一貫校は、もちろん、きっちり修正してくると思いますし、公立トップ校は、今年に続けとばかりに、さらに頑張るでしょうし。これって、新学習指導要領に逆行していますよね。 Mk16さんへ
はじめまして&コメントありがとうございました。 本来、自分の戦おうとしていたフィールド以外の勝負で志望を変えねばならないということは、つらいですね。そのようなことも込みでのセンター試験であることを、重々承知していても、今年については、何か釈然としないものが残りますね。 とはいえ、東大だけが、大学ではありません。これから、いくらでも力を発揮できるところはありますので、頑張ってくださいね。
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