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今月6日に発生したイタリア中部アブルッツォ州の地震では、死者が260人、けが人が1500人以上に上っている。被害の大きかったラクイラは、16世紀から18世紀にかけて作られた石造りの古い建物が多く、建物の倒壊が相次いだ。死者の多くは、倒れた家屋の下敷きになった人たちだ。震源に近いオンナ村では、300人の村人のうち40人が亡くなり、ほぼすべての家族が肉親を失った。また現在最大の課題のひとつが、避難所にいる13000人にのぼる人々の生活だ。食料や水など、避難物資が十分に届かないうえ、寒暖の差が激しい地域で体調不良を訴える人々が続出しているが、毛布や医薬品なども不足している。オンナ村の被災状況や、ラクイラの避難所の人々を取材、被災現場からの中継を交えて、イタリア地震の最新状況を伝える。
出演:山澤里奈(ヨーロッパ総局記者) |
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国民が収入の半分以上を税金等に支払うフィンランド。高齢者が長く自宅で暮らせることを目標に、在宅ケアなど高齢者福祉を充実させてきた。現在、75歳以上のお年寄りの9割が自宅で暮らしている。しかし、経済危機によって税収が低迷するなか、各自治体は、高齢者福祉予算の削減を余儀なくされている。サービスの低下を補うため期待がかけられているのが、IT技術だ。政府の支援で、ベンチャー企業が携帯電話をつかった健康管理システムや、体調の異変を伝達するシステムなどを開発している。ITを利用し、充実した高齢者福祉を維持しようというフィンランドの取り組みを伝える。
出演:望月麻美(国際部記者) |
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活動を活発化させるメキシコの麻薬組織。政府が行った壊滅作戦で、去年1年の間に、双方あわせて6000人以上が死亡しているほか、組織同士の抗争や誘拐事件が相次いでいる。オバマ大統領は、16日、メキシコを訪問し、この問題への対応で協力を強化する見通しだ。イギリスBBCは、メキシコ側の国境の町を取材。麻薬組織におびえる住民や、国境を往来する麻薬と武器の現状、被害者が眠る広大な墓地などを取材、問題の根深さを浮き彫りにする。メキシコのアメリカ国境に近い地域は、自動車メーカーなど日系企業が進出する工業地帯でもあり、治安の悪化はその活動にも影響を与える可能性もある。麻薬問題が深刻化する国境地帯の現状を、BBCのリポートと専門家の分析で考える。
出演:河嶋正之(JETRO元メキシコ所長) |
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日本で、食の安全に関心が高まる中、国内産のウナギの人気が高まっているが、養殖ではない天然モノのウナギは、国内ではほとんど市場に出回らなくなっている。こうした中で、オーストラリアに、天然ウナギの新たな産地が登場し、注目を集めている。「環境」と「食の安全」を重視した先進的な農業で知られるタスマニア島だ。オーストラリアでは、ウナギを食べる習慣がなく湖や川では、大量の天然ウナギが手つかずで生息している。タスマニア島では、日本の需要に目をつけ去年から出荷を開始。空輸方法も研究し、抗生物質を使わない安心なウナギとしてアピールしている。豊かな自然を壊さず、安全な食品を提供しようとするタスマニアの取り組みを伝える。
出演:田中淳子(シドニー支局長) |
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