オットセイのキャラクターが人気で、２５年間「日刊ゲンダイ」に連載された漫画「やる気まんまん」の原稿約８００枚を盗んだとして、警視庁練馬署は１５日までに、窃盗容疑で住所不定の無職の女（２６）を逮捕した。「お金が欲しかった」と供述しているという容疑者。事件のてん末を作者の漫画家、横山まさみちさんの長男で、横山プロダクション社長の横山晃彦氏（５０）に直撃した。

　−−犯人は知り合い

　「２００７年から昨年まで事務所の２階の空き部屋に住んでいたんです。当時は出版社に勤めていて、おとなしい感じ。知り合いの紹介だっただけにショックです」

　−−被害に気づいたのは

　「女性は昨年４月に別の窃盗事件で逮捕されてまして。その時はウチも被害にあっているとは気づかなかったんです。昨年の夏ごろ、知り合いの出版関係者から原稿が売られていると知らされて見に行くと、店頭に並んでいる。慌てて被害届を出しました」

　−−原稿は戻ってきましたか

　「書店に残ってた約１００枚分は戻ってきたんですが、残りのほとんどは売れてしまって所在不明です」

　−−８００枚分で時価は４００万円相当とか

　「私が確認した限りでは１話分が４枚ワンセット。それが８０００円で売られていましたね」

　−−被害は原稿だけ

　「原稿は２階の倉庫にしまっていました。そこには過去に掲載した雑誌も置いており、それも盗まれたようです。ただ、雑誌の数が膨大なので、どれくらい盗まれたか見当もつかない状態です」