［ボクシング］津田会長が涙「信じられない」…小松則幸さん死去

小松さんの事故について沈痛な面持ちで報告する（左から）本石マネジャー、津田会長、林マッチメーカー

　精神修行で訪れていた滋賀・大津市の滝で１３日に水死したプロボクシング元東洋太平洋フライ級王者の小松則幸さん（享年２９歳）＝グリーンツダ＝の遺体は１４日の午前３時ごろに大阪府寝屋川市の自宅に戻った。その際に母は「最後まで迷惑をかけてすみませんでした」と気丈に話したという。

　また、この日の事故報告には津田セツ子会長（６４）と林隆治マッチメーカー（３３）らも出席。津田会長は憔悴（しょうすい）しきった様子で「チャンピオンになってほしいために連れて行って…申し訳ありません。今でも信じられません」と、何度もハンカチで涙をぬぐっていた。

　◆小松則幸（こまつ・のりゆき）１９７９年４月２１日、大阪・寝屋川市生まれ。エディタウンゼントジムから９７年９月にプロデビュー。０２年９月に東洋太平洋フライ級王座獲得。０５年１月にＷＢＣ世界フライ級王座に挑戦したが、王者ポンサクレック・クラティンデーンジム（タイ）に５回ＴＫＯ負け。０５年１１月に東洋太平洋同級王座を再奪取も、０６年６月に日本王座とのダブルタイトルマッチで内藤大助に６回ＴＫＯ負け。同年１２月にグリーンツダジムに移籍。プロ戦績２４勝（１０ＫＯ）６敗６分け。１６５センチ。

　◆葬儀日程　小松さんの通夜は１５日午後７時から、告別式は１６日午前１１時３０分から、ともに大阪府枚方市山之上東町１の１、公益社　枚方会館（ＴＥＬ０７２・８４６局８０１１）で。喪主は兄・秀和（ひでかず）氏。