4月12日のながさきニュース
|
長崎新聞
|

|
長崎で「格差」「貧困」考える講演会 作家・雨宮さん「自己責任論は異常」

| | 貧困問題などについて語る雨宮さん(左)=市平和会館 |
現代社会の貧困、格差問題などに取り組む作家の雨宮処凛(あまみや・かりん)さんの講演会「格差×貧困×戦争 『生きづらさ』をフッとばせ!」が十一日、長崎市平野町の市平和会館で開かれた。
憲法問題を考える長崎市の市民グループ「活憲21ながさき」や県平和運動センターなどでつくる実行委主催。約三百五十人(主催者発表)が来場した。
講演会は、貧困問題に詳しい北九州市の高木佳世子弁護士との対談形式。雨宮さんはネットカフェ難民の若者や過重労働を強いられる正規労働者の実態を紹介した上で、自殺者の三割弱が経済的理由によることを説明。貧困を自己責任で片付ける社会風潮や「人に迷惑を掛けるな」と教え込む日本の教育が生活に苦しむ人を追い詰めていると指摘し、「(生活苦の人は)『迷惑』の言葉の呪縛(じゅばく)に縛られ自殺している。困った人に手を差し出すことが自然で、自己責任論を主張する人は異常だ」と訴えた。
高木弁護士は、同市小倉北区で二〇〇七年七月、市の生活保護を打ち切られた五十代の男性が餓死した問題などに触れ、「生活保護の水準がどんどん引き下げられている。皆さんに関心を持ってほしい」と呼び掛けた。
|
|

|

|

|
「龍〜なが」アクセスランキング
|

|
|