2009年04月11日(土)
遼くんと真央ちゃん
テーマ:フィギュアスケート
石川遼くんがマスターズ初挑戦で予選落ちした。
私はゴルフのことはわからないし、正直言ってあまり興味も無い。あくまでもテレビでちょっとだけ見た範囲だが、このコースはただものではないことぐらいはわかった。なんでカップと違う方向に打つんだろうと思うと、グリーンに載ったボールが逆戻りしたりしてカップの方に転がっていったりする。
10センチずれたら全然違う結果になってしまう。そういうコースなんだろう。
たくさんの人に注目され、期待され、たくさんのCMに出て、もはや自分のことは自分一人では決められなくなっている。そんな十代のスポーツ選手は、日本では遼くんと浅田真央選手ぐらいだろう。
ゴルフは競技とは別に、趣味で楽しむ人も多い。そんなたくさんの人に加えて、ゴルフはよくわからないけれど遼くんは好き、という人までが彼を応援している。応援している人たちは、今すぐに世界のトッププレーヤーになることを期待していない。彼の成長を見守る立場で応援している。
それと同じ気持ちで、私は浅田選手を応援している。小学生で全日本に出場したのをテレビで観て以来ずっとだ。浅田選手が五輪で金メダルを得るところをいつか見てみたいけれど、出場するすべての試合に勝って欲しいとか、常にワールドスタンディングの1番でいて欲しいとは思っていない。
Sports@niftyの、ニコライ・モロゾフの発言についての記事の中に「スケートファンならば、根拠のない噂を元に、いつまでも行きすぎた議論を続けていたくはないし、他国の選手やライバル選手への中傷を繰り返したくはない」という文章があった。
私は2ちゃんねるは見ない。以前「スケート」というところを見たら、スレッドのタイトルを読んだだけで、使われている日本語の醜さに反吐が出る思いがしたからだ。中を丹念に読めば、たまには真摯で選手を尊重する書き込みもあるのだろうけれど、ひどすぎて探す気にもなれない。
なので、ファンの噂も中傷も知らないのだけれど、記事のトラックバックやこのブログのアクセス解析をたどったりして、いくつかのブログと、それに寄せられたコメントを読んでみた。
正直な感想としては、浅田選手を応援しているのはわかるが、ちょっとひいきの引き倒しになってるんじゃないかと思った。
多くの人が挙げているのが「キム・ヨナ選手が試合前に、日本選手に練習を妨害されたと報じられたこと」と「キム・ヨナ選手の得点が高すぎる」という点だった。
以下は私個人の感想だが。
キム選手が韓国のテレビ局に何を言い、それがどう報じられたか私は詳しくは知らない。そして興味がない。「公式練習中に他の選手の邪魔をする」だなんてあり得ないからだ。ただでさえ時間が限られている公式練習の間にそんなことをしていたら、自分の練習ができない。そして国際大会に出場するクラスの日本選手に、そのようなレベルの低い選手はいない。
スケート連盟がわざわざ公式サイトに見解を載せていたが、それは問い合わせや抗議があったからで、関係者や選手たちはバカバカしいので気にも留めていないだろう。騒ぐだけ時間の無駄だ。
キム選手の得点が高いという点だが、トリノ五輪のプルシェンコの得点と比較して「あり得ない」というような書き込みを目にしてものすごく驚いた。そういう比較こそがあり得ないからだ。
採点法が変わってしばらくは、その選手にとっての最高得点だった場合は「パーソナルベスト」という言い方をしていたが、今は「シーズンベスト」に変わった。ルールがシーズンごとに変わるので比較ができなくなったからだ。トリノ五輪で男子の選手が出した得点よりも高いからといって、その得点がおかしいとは限らない。
そもそも、フィギュアスケートはずっと「何点をとったか」ではなく「何番目にいい演技だったか」を競う競技だった。今でもプログラムコンポーネンツについてはそういう部分が残っていると思っている。
今回、PCSの全ての項目でキム選手がすば抜けて高い得点を出した。スピードは最後まで衰えなかったし、後半は演技ではなく心からの笑顔で滑っていたし、音楽も緩急がはっきりして解釈しやすいものを選んでいた。点数が出しやすい演技だったのは間違いない。
特に浅田選手と違うのはスピードだ。ジャンプに入る前でもまったく速度を落とさない。だからあれだけ高さと幅のあるジャンプが跳べるし、演技全体の印象が上がる。得点については「ずいぶん出たな」とは感じたが、別にあり得ないとは思わない。「差がある1位」とジャッジが感じたということで、それはそう思うから。
浅田選手はスピードよりはタイミングでジャンプを跳ぶ。それでトリプルアクセルが跳べるのがすごいところなのだが、スピードが落ちると回転不足になりやすい。
今回は後半に向けてスピードが落ちて、休みなく続く要素に追われるような演技になってしまい、結果的にスパイラルやステップでもレベルを落としてしまった。でもとても難しい内容の演技だったから、悲観はしていない。そういうときもあるだろう。
残念だったのは、キム選手の演技を認めないとか、なんとも思わないとかいう書き込みが目立ったこと。曲のつなぎが嫌いだとか。誰だって演技に好き嫌いはあるだろうが、それってわざわざブログに書かなければならないことだろうか。ブログだったら何でもありなのかな。
浅田選手とキム選手はお互いを認め合っている。他の誰かが認めようと認めまいと2人には関係がない。
ひとつ考えて欲しいのは、自分の書き込みを浅田選手が読んだらどう思うだろう、ということ。内容が浅田選手に関するものでもキム選手に関するものでもだ。浅田選手はいつだって、その気になれば誰のブログでも読める。そのことを自覚している人がどれだけいるだろうか。
遼くんにも真央ちゃんにも、いろいろな立場の人が様々な期待をしているけれど、私は選手の負担にならない応援をしていきたい。当たり前だが、2人は私のために生きているのではなく、自分の人生を生きているのだから。
私はゴルフのことはわからないし、正直言ってあまり興味も無い。あくまでもテレビでちょっとだけ見た範囲だが、このコースはただものではないことぐらいはわかった。なんでカップと違う方向に打つんだろうと思うと、グリーンに載ったボールが逆戻りしたりしてカップの方に転がっていったりする。
10センチずれたら全然違う結果になってしまう。そういうコースなんだろう。
たくさんの人に注目され、期待され、たくさんのCMに出て、もはや自分のことは自分一人では決められなくなっている。そんな十代のスポーツ選手は、日本では遼くんと浅田真央選手ぐらいだろう。
ゴルフは競技とは別に、趣味で楽しむ人も多い。そんなたくさんの人に加えて、ゴルフはよくわからないけれど遼くんは好き、という人までが彼を応援している。応援している人たちは、今すぐに世界のトッププレーヤーになることを期待していない。彼の成長を見守る立場で応援している。
それと同じ気持ちで、私は浅田選手を応援している。小学生で全日本に出場したのをテレビで観て以来ずっとだ。浅田選手が五輪で金メダルを得るところをいつか見てみたいけれど、出場するすべての試合に勝って欲しいとか、常にワールドスタンディングの1番でいて欲しいとは思っていない。
Sports@niftyの、ニコライ・モロゾフの発言についての記事の中に「スケートファンならば、根拠のない噂を元に、いつまでも行きすぎた議論を続けていたくはないし、他国の選手やライバル選手への中傷を繰り返したくはない」という文章があった。
私は2ちゃんねるは見ない。以前「スケート」というところを見たら、スレッドのタイトルを読んだだけで、使われている日本語の醜さに反吐が出る思いがしたからだ。中を丹念に読めば、たまには真摯で選手を尊重する書き込みもあるのだろうけれど、ひどすぎて探す気にもなれない。
なので、ファンの噂も中傷も知らないのだけれど、記事のトラックバックやこのブログのアクセス解析をたどったりして、いくつかのブログと、それに寄せられたコメントを読んでみた。
正直な感想としては、浅田選手を応援しているのはわかるが、ちょっとひいきの引き倒しになってるんじゃないかと思った。
多くの人が挙げているのが「キム・ヨナ選手が試合前に、日本選手に練習を妨害されたと報じられたこと」と「キム・ヨナ選手の得点が高すぎる」という点だった。
以下は私個人の感想だが。
キム選手が韓国のテレビ局に何を言い、それがどう報じられたか私は詳しくは知らない。そして興味がない。「公式練習中に他の選手の邪魔をする」だなんてあり得ないからだ。ただでさえ時間が限られている公式練習の間にそんなことをしていたら、自分の練習ができない。そして国際大会に出場するクラスの日本選手に、そのようなレベルの低い選手はいない。
スケート連盟がわざわざ公式サイトに見解を載せていたが、それは問い合わせや抗議があったからで、関係者や選手たちはバカバカしいので気にも留めていないだろう。騒ぐだけ時間の無駄だ。
キム選手の得点が高いという点だが、トリノ五輪のプルシェンコの得点と比較して「あり得ない」というような書き込みを目にしてものすごく驚いた。そういう比較こそがあり得ないからだ。
採点法が変わってしばらくは、その選手にとっての最高得点だった場合は「パーソナルベスト」という言い方をしていたが、今は「シーズンベスト」に変わった。ルールがシーズンごとに変わるので比較ができなくなったからだ。トリノ五輪で男子の選手が出した得点よりも高いからといって、その得点がおかしいとは限らない。
そもそも、フィギュアスケートはずっと「何点をとったか」ではなく「何番目にいい演技だったか」を競う競技だった。今でもプログラムコンポーネンツについてはそういう部分が残っていると思っている。
今回、PCSの全ての項目でキム選手がすば抜けて高い得点を出した。スピードは最後まで衰えなかったし、後半は演技ではなく心からの笑顔で滑っていたし、音楽も緩急がはっきりして解釈しやすいものを選んでいた。点数が出しやすい演技だったのは間違いない。
特に浅田選手と違うのはスピードだ。ジャンプに入る前でもまったく速度を落とさない。だからあれだけ高さと幅のあるジャンプが跳べるし、演技全体の印象が上がる。得点については「ずいぶん出たな」とは感じたが、別にあり得ないとは思わない。「差がある1位」とジャッジが感じたということで、それはそう思うから。
浅田選手はスピードよりはタイミングでジャンプを跳ぶ。それでトリプルアクセルが跳べるのがすごいところなのだが、スピードが落ちると回転不足になりやすい。
今回は後半に向けてスピードが落ちて、休みなく続く要素に追われるような演技になってしまい、結果的にスパイラルやステップでもレベルを落としてしまった。でもとても難しい内容の演技だったから、悲観はしていない。そういうときもあるだろう。
残念だったのは、キム選手の演技を認めないとか、なんとも思わないとかいう書き込みが目立ったこと。曲のつなぎが嫌いだとか。誰だって演技に好き嫌いはあるだろうが、それってわざわざブログに書かなければならないことだろうか。ブログだったら何でもありなのかな。
浅田選手とキム選手はお互いを認め合っている。他の誰かが認めようと認めまいと2人には関係がない。
ひとつ考えて欲しいのは、自分の書き込みを浅田選手が読んだらどう思うだろう、ということ。内容が浅田選手に関するものでもキム選手に関するものでもだ。浅田選手はいつだって、その気になれば誰のブログでも読める。そのことを自覚している人がどれだけいるだろうか。
遼くんにも真央ちゃんにも、いろいろな立場の人が様々な期待をしているけれど、私は選手の負担にならない応援をしていきたい。当たり前だが、2人は私のために生きているのではなく、自分の人生を生きているのだから。