2006年 01月 24日
「竹中平蔵逮捕」くらいの衝撃がなければ、日本は目覚めない。

応援に駆け付けた竹中郵政担当相と有権者に支持を訴える堀江氏 Photo By 共同

<堀江逮捕程度では、ファンド資本主義はびくともしない>

昨日に続いて、ホリエモン事件について。既に外資がライブドアを買うというシナリオが動き始めている。この事件は彼らにとって「想定内」である。

とくに、リーマン・ブラザーズにとっては、堀江逮捕は願ってもないだろう。堀江に対する捜査は、彼の「刺客出馬」によって、しばし中断させられていたが、東京地検は本当は1年前から内偵捜査をしていたことが、今朝の「産経新聞」によって報道された。

昨日のニュースでは、いかにも「負け組」という感じの若者達が「堀江さんに期待していたのに・・・」「堀江さん逮捕は残念です。私たちの世代を代表するような人だったので・・・」という街頭インタビューを流していた。

金融業という「虚業(金融ユダヤ人の業)」でのし上がった、ライブドアという会社は、言ってみれば、名うての外資であるリーマンにとってはもっとも操りやすい存在であっただろう。わずか数年の歴史しかないライブドアとは、全然歴史が違うというわけだ。

私は、ライブドアがリーマンから800億円の融資を受けるため転換社債を発行した、と聞いたときからそう思っていた。どこかでリーマンはライブドアを乗っ取って、「優良企業」に再生してぼろもうけするはずだ、と。資本の論理とはそういうものである。リーマンがクズ値になったライブドアの株式を、社債の株式転換を行うことで大量に保有し、お仲間の外資系ファンドにばら売りすることになっているはずだ。

<マネックス証券会長を訪問したLTCMの雄、メリウェザー>

実は17日に、元ソロモン・ブラザーズ社のジョン・メリーウェザー(破綻したヘッジファンドLTCM創始者)が来日している。ソロモンと言えば、1990年代初頭に「年明けの日本売り」をやらかして、バブル崩壊を招いた引き金となった証券会社。ライブドア株の担保価値を否定した、マネックス証券の松本大氏の昔いた会社である。このマネックスの決定がきっかけで東証クラッシュが起きたのである。しかも、松本氏はゴールドマンにいたこともある。ゴールドマンでは「ゼネラル・パートナー(共同経営者)」。現在、メリーウェザーは、コネチカット州グリーンウィッチに本拠を置く、ヘッジファンド「JWM Partners LLC Greenwich, Conn」を運営している。しかも、マネックス証券にはメリウェザーのファンドも出資者になっている。同証券の株主は、ソニーをはじめ、IIJ、JPMorgan、KGI Limited、リクルート、Goldman Sachs、ヘッジファンド3社(Soros Fund management、Tudor Proprietary Trading、JWM
Partners Investments)などとなっているが、各比率は依然として非公開であるという。取りあえず、「グーグル」でローラーをかけただけでもこれだけの情報が出てきたから実際にはもっと深い関係があるとみていい。

ゴールドマンとリーマンとソロモンというのはユダヤ系同志仲良く内部ではツーツーになっているであろうから、ライブドアの売却についても裏で話が進んでいるに違いない。全部裏で仕組まれているということがこれだけでも判るだろう。この問題がブログ上ではもうかなり広まっているようだ。


John Meriwether, former Saloman Bros. Trader



マネックス証券会長・松本大

(引用開始)

今回の売りを仕掛けたのはGSとマネックス証券、さらにヘッジファンド界
の超大物ジョン・メリーウェザー氏のグループだったと関係者達は口を揃え
る。 マネックス証券の松本社長はかつてソロモンブラザース証券に勤務し
ていたことがあり同社の副会長だったジョン氏とは深い仲だ。
また、松本社長はGSにいたこともあり、現在も密接な関係にある。GSは
政府関係の情報収集能力がダントツといわれており、事前にライブドアへの
強制捜査をキャッチし、松本氏やジョン氏とともに売りを仕掛けたというス
トーリーなのだ。日経平均が突如暴落したのはマネックス証券がライブドア
株を担保にして株を購入している投資家に対し、『ライブドア株の担保能力
をゼロにする』と発表したのがきっかけ。この瞬間に、ヘッジファンドや外
資系証券が、猛烈に売ったことが確認されており、日経平均はその時点から
1000円以上も下げた。このグループが儲けた額は100億以上にもなるとい
われている。 GSが情報をつかみ、マネックスが下げのきっかけを作り、
ジョン氏の巨額の資金を使って売りを仕掛ける。アメリカ在住のジョン氏が
なぜ17日に特別来日していたのかも、噂に拍車をけけている。

http://morokuzu.exblog.jp/4060424
(引用終わり)


となると問題は誰が捜査情報を、ゴールドマン・松本ラインに流したか、と言うことである。竹中平蔵ではないのか?
===

<所詮は、チーマーレベルのライブドア>

今日の「夕刊フジ」には、ライブドアの忘年会の模様が写真付きで報道されていたが、ダンスを踊る堀江前社長の出で立ちは、「松戸のコンビニ前でたむろしている暴走族」そっくりのダブダブズボン。財務担当取締役だった宮内という人物の上半身裸の姿は、「パラパラを踊るスーフリの和田サン」そのものだった。逮捕されたライブドアの幹部で、まともな感じだったのはリクルートあがりの岡本という人物だけだった。ライブドアが、「あっち系の会社」というのもなるほど頷けるというものだ。


「探偵ファイル」から(http://www.tanteifile.com/)

結局、ホリエモンは、ヤクーザとユダヤ人を甘く見すぎたのだ。どちらも生き馬の目を抜く、仁義なきビジネスの世界である。ホリエモンはゲロったら報復されると恐れているだろう。検察の捜査に対して容疑を否認しているだけではなく、調書への署名を拒否しているという。

「国策捜査」の汚名を「鈴木宗男事件」で背負った、東京地検は珍しく良い仕事をしたといっていい。しかし、ここでホリエモンだけではなく、「竹中平蔵の首」を取れなければ、トカゲのシッポ切りで終わってしまうだろう。(宗男氏は宗男氏で最近、彼がどうもイスラエルを頼っているのでは?と思えてきた。これはこれで気になるが、いずれ論じたい)

<竹中の首を取らなければトカゲの尻尾きりで終わり、外資が笑う>

さて、私が聞いたところによると、竹中大臣本人が関わっているかは判らないが、外資系に中小企業の不良債権をバルクセール(まとめ売り)して外資系に便宜を図るようなスキームが既に出来上がっているという。

外資が紹介した会社に、都銀が貸付けて、そして回収不能になる。それを見越して、二束三文この融資額をそのまま、債権譲渡で買い受けて、その資金を回収して儲ける、という形で外資が儲けると言うことらしい。

英語でこういうのを「リパッケージ・オブ・デット・ポートフォリオ」というらしいが、分かりやすく言えば、バルクセールで松竹梅と投資案件を割り振るというものだろう。

今年の元旦に竹中大臣とはかつては盟友だった木村剛氏の関わっている、日本振興銀行がらみのスキャンダルが朝日新聞に出たが、すぐにしぼんでしまった。この銀行に竹中平蔵自身が何らかの口利きの形で関わっているのだろうから、圧力が掛かったのだろう。

最近の総務大臣インタビューをみてみても、マスコミが竹中大臣に対して腫れ物に触るような態度に出ているのがありありと伺える。20日の松原委員会(NHK再編問題)のあとの会見で竹中大臣は次のように軽くこの問題に関して流している。広島の選挙区に自身が応援に行って、「掘江と一緒に小泉改革を推進する」と云ったことの責任をどう取るつもりか。

(貼り付け開始)

(質疑応答)
【ライブドア事件】

問 :ライブドア関連ですけれども、今回の事件を受けまして、野党の一部からは、大臣や自民党の武部幹事長が、昨年の総選挙で、堀江氏の応援演説に入られたことについて、軽率だったのではないかという指摘が出ていますけれども、これについてはどのように考えますか。

答 :昨年の総選挙は、郵政民営化をするかしないかということが最大の争点になった選挙でありました。私は郵政民営化賛成の候補を多数応援いたしましたけれども、そういう観点から広島六区にも応援にまいりました。ただ、今回の件については、私は詳細のことを知る立場にはございません。捜査当局が関与していることでもありますので、私としては捜査の状況を注視してまいりたいというふうに思っております。

問 :またライブドアに関連して、民放連の日枝会長が昨日の記者会見で、放送と通信の融合を議論される中で、パートナーになる通信事業者がこうした事件を起こしたことについて心配であると発言されています。今回の事件が大臣の考える放送と通信の融合の議論に、どのような影響を与えるとお考えでしょうか。

答 :放送と通信の問題というのは、技術体系が抜本的に変わる中での大きな方向性の議論でありますので、その問題として純粋に政策論として議論していく必要がある問題だと思っております。今回の事案については、先ほども言いましたように、捜査当局が絡んでいる話でありますので、それがどういう内容なのか、どういう帰結になるのか、捜査の状況を見守りたいと思います。

【通信・放送の在り方に関する懇談会】
問 :通信と放送の在り方に関する懇談会の初会合が、これから開かれるわけですが、改めて意気込みを聞かせてください。 (以下略)

総務省HP 大臣会見(2006年1月20日)から
(引用終わり)

このあと、竹中大臣は「小さな政府で格差が拡大するとは思わない」と発言し、自らの新自由主義イデオロギー(ロックフェラー流国際主義=グローバリズムの一形態)に基づいて徹底的に自己弁護している。竹中平蔵には、そっち系の中川秀直氏と大衆洗脳担当の世耕議員がバックに付いており、ゼーリック国務副長官との友情も加わって「盤石の権力基盤」が出来上がっている。

しかし、それゆえに、この人物こそ、小泉首相以上に国政にいてはならない人物であり、司直の手にかけられなければならない人物である。しかし、検察の捜査はそこまで行かないだろう。国策捜査というものは、権力が盤石な人間に対しては向けられないのだ。ホリエモンがお縄に掛かったのは、外資にとって「想定内」である。

ホリエモン逮捕で浮かれ騒ぐのはまだ早い。

===

「堀江君はわが息子」と応援 自民・武部幹事長が釈明
2006年01月24日13時22分
http://www.asahi.com/politics/update/0124/003.html

広島6区は今…「悪いことしたからバチ当たった」
選挙後、支持者急増も一気にシラけ
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_01/t2006012406.html

宮内義彦の市場化テスト法案は一歩間違えばアメリカ型の「レヴォルディング・ドア」を生みだす(基本的には賛成ですけどね)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060124i306.htm

広島6区にナゾの新人 堀江氏刺客か?
http://www.sponichi.co.jp/society/special/2005kouji/KFullNormal20050831043.html

===
おまけ:古畑任三郎が今回のマネックス疑惑についてコメントしているようです(笑)

(貼り付け開始)



え~~~今回の事件はあのマネックスの松本氏がGSの手先となって市場操作したという疑惑についてです~~。

すでに明らかになっているように、ライブドアの証券取引法違反が発覚した翌日、前場まではそれほどライブドアショックの影響は無く、前場を終えた段階では+引けでした~~。と・こ・ろ・が・です。なんとマネックスが~

え~~~非常に由々しき問題なのですが、なんと場中にもかかわらずLD関連銘柄すべての信用の掛け目をいきなり0%にしてしまったそうです~~~。証券関係者の話ではこの決定はどう考えてもおかしいという意見ばかりのようですが~~え~~とにかくそんなバカのことをやってしまったものですから~~追証を払えない投資家が続出して、株を現金化する動きが活発になり、後場に入ると日経平均は暴落し、大引けには400円以上値下がりして取引を終えました~~。

ここで疑問が2つあります~~~。
ひとつはな・ぜ・マネックスはこんな非常識なことをしたのでしょうか~~という点ですが~~~え~~~松本氏は早期に投資家に注意喚起する目的だったと(笑)~~言っています~~しかしこれは注意喚起というよりも、追証を納めろ、できなければ持ち株を売れ!といっているに等しいんですねハイ~。当然多くの投資家はとりあえず持ち株を売ることにしたんです~~。

もうひとつの疑問は、掛け目をいきなり0%にしたことによって、日経平均が400円以上も値下がりするほど大きな影響力が果たしてあるだろうかという点です~~。

これについては松本氏自らいい情報を提供してくれています~~。かれのblogです~~~。1月18日つまり掛け目を0に変更した日の翌日ですが~~松本氏はGS系ヘッジファンドのJM氏と面会したと書いているんです~~。GSといえば、松本氏も過去に務めていたことがある証券会社ですが~~JM氏は米在住で、めったに日本には来ないそうです~~。何のために、松本氏と面会していたんでしょうか~~。

そうです~これが今回の事件を紐解く最大のポイントでした~~。まずこれが、今泉君に調べてもらった、1月16日の日経先物プットの手口情報です~~。これによれば、GSは16日にプットを6000枚仕込んでいます~~。プットのみを~~売りだけですハイ。

さらに~証券関係者の証言から、1月17日の後場、掛け目を0にしてからすぐに、外資系ヘッジファンドからの猛烈な空売りが観測されています~~。まるで、掛け目を0にするのを知っていたかのようなタイミングです~~。追証に伴う投売りと、他の証券会社も追従するかもという連想売り、さらに外資の空売りと、ライブドア関連銘柄のストップ安が、この市場操作には必要十分な条件でした~~。すべてが同時に起こって、はじめて大きな利益になると~~考えたのでしょう。

外資とぐるになって、混乱に乗じて個人投資家を食い物にした仕業、許されるものではありませ~ん。

ただしこの犯罪において、松本氏は掛け目を0にしただけです~~。これでは不法行為に問えませ~ん。しかも、掛け目を0にしたことと値動きとの因果関係を証明できませ~んから、松本氏は疑われても決して逮捕されない立場がはじめから約束されています~~。

わたしはこれほど完璧な証券取引法違反を知りませ~ん。

以上 古畑任三朗でした~。

http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=1008698&tid=8698&sid=1008698&mid=88342
(転載終わり)

by japanhandlers2005 | 2006-01-24 20:04 | Trackback(4) | Comments(0)
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