一部の農家が中止を求めている、尾鈴地区の土地改良事業の住民説明会が、13日夜から始まりました。受益者となる参加者からは、将来的に、負担金が増えることを懸念する意見など、異論も相次ぎました。この計画は、畑作用の水を確保するため、国や県などが、尾鈴地区で、ダムなどのかんがい施設の整備を進めているものです。13日夜から始まった説明会は、一部の農家が、「必要な農業用水路は、既に整備されている」として、県に対し、先月、一部の工事を中止するよう申し立てたことを受けて、開催が決まりました。昨夜の説明会には、川南町の受益者、約20人が出席。計画について、県の担当者が説明した後、非公開で質疑応答が行われました。この計画では、農家が水を使用する場合だけ、維持管理費を負担する、開閉栓方式と呼ばれる方法をとっています。しかし、参加者からは、「将来、補助金が打ち切られた場合、負担額が増えるのでは」、また、「結局は税として、町民が、負担を強いられるのでは」など、疑問の声が相次いだということです。(出席者は)「どんどん人が減れば、その分自分の負担が増えていくような話だったので、そうなると考えますよね」「説明が不十分。農業行政というのは、常に土木行政が先に進んでいるのではないですか」県や町では、かんがい事業そのものは理解されているとして、今後、計画に対する受益農家の同意を得ていきたいとしています。説明会は、今後、川南町内の14か所で開かれることになっています。
高鍋町の県立農業大学校で、14日入学式が行われました。今年は、農産、園芸、畜産の3つの学科などに、あわせて54人が入学。式では、出席した東国原知事が、お祝いの言葉を贈りました。(東国原知事)「基幹産業である農業を支えていくんだという志を、いま持っている希望、勇気を忘れずに初心を忘れることなく持ち続けていただきたい」今年は、大学の卒業生や社会人経験者など、高卒者以外の入学生が5人と、これまでで最も多くなっていて、学校側では、「農業への関心が高まっているあらわれでは」と話しています。(大学を中退して入学した人は)「最終的に就農を考えているので、農業で貢献していきたい」農家や農業指導者をめざす新入生たちは、今後2年間、学校の寮に入り、農業技術などを学びます。
観光スポットにアイドル誕生です。西都原では、ペットとして飼われているニホンザルが、観光客らを楽しませ、話題になっています。西都市の住宅街で、元気よく木登りをするニホンザル。この家に住む、日高信子さんが飼っているモモちゃんです。おととし、尾鈴山で、生後間もなく親とはぐれたところを、保護されたモモちゃん。その後、縁あって、過去にニホンザルを飼った経験がある、日高さんに引き取られました。そんなモモちゃんの日課となっているのが、近くの西都原公園を散歩することです。かわいらしい姿が、道行く人や観光客の注目を集めています。(モモちゃんの飼い主・日高信子さん)「仕事から帰って、一緒にお風呂に入ったりするときが一番楽しい。生きがいみたいなものですね」人間に例えると、小学校高学年くらいになるというモモちゃん。これからも、西都原のアイドルとして、成長が楽しみです。
国道220号線の改良事業が一時凍結された問題で、宮崎市などは、14日、事業の凍結解除を求め、国土交通省に要望しました。この問題は、道路整備の費用対効果が小さいとして、国土交通省が、宮崎市と日南市を結ぶ、国道220号線改良事業などの一時凍結を発表したものです。14日は、日南市の阪元市長職務執行者や宮崎市の井上副市長らが、国土交通省を訪れ、担当者に、事業の凍結を早期に解除するよう要望しました。この中で国交省の担当者は、「早期の整備再開に向け努力したい。地元も必要性を明確にできるよう努力してほしい」と、応えたということです。事業は、今後、専門家らでつくる委員会で、事業の継続が妥当かどうか、審議されることになっています。
県内最大級のホームセンターが、プレオープンしました。この店舗は、都城市に本社があるハンズマンが、都城市の吉尾店をリニューアルしたもので、以前より、売り場面積が3倍、商品数が1.5倍に増えました。新しい店舗は、地元住民らを対象に、14日プレオープンし、関係者がテープカットをするなどして、祝いました。ハンズマン吉尾店は、16日グランドオープンします。
コメづくりの大切さを学んでもらおうと、日南市で、子供たちが田植えに挑戦しました。14日は、細田小学校の5、6年生の児童12人と、保護者らが参加。学校近くの水田で、泥まみれになりながら、もち米の苗を植えました。(児童は)「おもしろかったけど(水が)冷たかった。」子供たちは、生育状況を観察しながら、もち米を育て、8月に収穫することにしています。
宮崎市で食中毒です。市によりますと、4月3日、宮崎市波島町の食肉販売店、「えびちゃん宮崎店」で購入した、鶏肉の刺身やたたきを食べた、5歳から35歳までの男女合わせて5人が、下痢や腹痛など食中毒の症状を訴えました。このうち、2人の便から、カンピロバクターが検出されましたが、いずれの患者も、症状は回復しているということです。宮崎市では、「えびちゃん宮崎店」を14日から3日間の営業停止処分としました。
法人税6000万円余りを脱税したとして、法人税法違反の罪で起訴されている、都城市の精密機械部品製造会社鹿島」と、社長の望月勇被告に対する初公判が、宮崎地裁で開かれました。14日の公判で、検察側は、「計画的に行われた犯行」として、「鹿島」に1800万円の罰金、望月被告に、懲役1年2か月を求刑しました。判決公判は、5月19日に開かれます。
県南1市2町の合併に伴う新日南市の市長選挙を前に、13日夜、日南市で、立候補予定者による、マニフェスト型の公開討論会が開かれました。公開討論会には、新日南市長選挙に立候補を表明している、旧日南市長の谷口義幸氏と、元県議会議員の坂元裕一氏、それに、都市プランナーの深川保典氏の3人が顔を揃えました。公開討論会は質疑応答形式で行われ、3人の立候補予定者たちは、事前に提出したマニフェストに沿って、新日南市の課題や優先重要施策などについて、持論を発表しました。今回の市長選挙は、合併後の新たなリーダーを決める重要な選挙だけに、有権者の関心も高く、13日夜は、約630人の市民が、3人の主張に熱心に耳を傾けていました。新日南市長選挙は、4月19日に告示、26日に投票が行われます。
男性2人が死傷した、宮崎市青島のひき逃げ事件です。警察は、現場に残された車の破片などから、逃げたのは、白っぽい車ではないかとみて捜査していますが、犯人はまだ捕まっていません。この事件は、12日午後9時半ごろ、宮崎市青島の県道で、男性2人が車にひき逃げされ、宮崎市の今村重文さんが死亡、同じく宮崎市の仁田脇定和さんが重傷を負ったものです。警察の調べによりますと、2人は、現場近くのホテルで開かれた知人の祝い事に参加した後に、事故に巻き込まれたものとみられていて、現場には、壊れた車いすがありました。警察では、車いすに付着していた塗料や、現場に残された車の破片から、逃走した車は、白っぽい車ではないかとみて捜査していますが、犯人はまだ捕まっていません。
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