トヨタ自動車の小型トラック「ハイラックス」を改造したキャンピングカーの車軸が折れ後輪が外れる恐れがあり、国土交通省が改造した「グローバル」(愛知県豊橋市)にリコール(回収・無償修理)を勧告したところ、「急速な経営状態悪化のため、破産手続きを検討中で対応できない」と回答した。国交省が14日、発表した。
国交省は道路運送車両法に基づき社名を公表したが、勧告に従わない場合は罰則のあるリコール命令を出す方針。勧告は99年のダイハツ工業以来2回目。
国交省によると、対象はグローバルが89年3月~96年11月に販売した改造車82台。左右の後輪を1本ずつ増やす改造をしたが、強度不足で外れる恐れがあるという。国交省は14日、部品交換など改修を終えるまで乗車しないよう使用者に文書を送った。【平井桂月】
毎日新聞 2009年4月14日 20時28分