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2009/04/14

強襲揚陸艦、ソマリア上陸か?


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地図の中心に小高い山があるが、むかしの「城跡」です。もっとも城と言っても海賊の見張り台ですね。今ではヨットが100隻以上も停泊する穏やかな内浦重須なんだが、かつては北条水軍の根拠地だったわけです。伊豆は水軍の本場なんだが、水軍というのは別名「海賊」ともいいますね。

海賊というと、そこら辺の船を捕まえてカネやオンナを奪ったりするモノだと考えがちなんだが、基本的には土着の漁民です。神社なんぞが出していた「鑑札」を持って、独占的に魚を獲っている。で、よその船が自分たちの縄張りに入ってくると、「通行量」要求したり、「案内料」貰ったりするわけです。海というのは、思いがけず暗礁があったり、危険な場所があったりするわけで、また、天候が急変すると近くの港に避難しなきゃならないわけで、僅かな銭で済む事だったら、カネは払っておいたほうが利口だ。それが、日本における「海賊」というモノなんだけどね。

で、ソマリアです。ソマリアの海賊なんだが、Wikipediaによれば、



アフリカの角といわれるアフリカ大陸北東端が面するアデン湾は紅海も含め以前から海賊行為の多発海域であった(マルコ・ポーロの東方見聞録にも海賊国家としてソマリアが解説されている)が、1990年代後半から、内戦の続くソマリアのインド洋側でも、豊富な武器を流用した海賊行為が増加した。IMB(国際商業会議所・国際海事局)の調査によれば、2007年の紅海・アデン湾での発生は13件、ソマリア沖では31件に達する。
というわけで、昔から海賊がいたわけです。それが、何で今みたいに騒動になったのかというと、何でも昔、白人どもがソマリアに海上保安庁を作ろうとして傭兵使って武装化訓練していたのが、ソマリア政府が崩壊して無政府状態になり、そのまま「海賊」が「武装化した海賊」に進化してしまった、という笑い話もあったりするんだが、なんせ、国家というモノが崩壊してしまったため、
なぜ海賊をやるのか? という、彼ら側からの「論理」というのが報道されないわけですね。いつも一方的に襲われる側からの発言だけ。で、ジャパンハンドラーズさんちが書いてるんだが、
ソマリア沖の海賊騒ぎ。アメリカのタンカーの船長が、“海賊”に襲われて人質になっているらしい。
海賊、海賊というが、実際は漁民であるというのが本当のところらしい。

infowars.comによると、ソマリア沖に海賊が出現するようになったのは、1991年以降で、きっかけは欧州の産業廃棄物をイタリアのマフィアが請け負って、ソマリア沖に投棄したせいで、沿岸の住民に汚染が広がったことや、多国籍漁業船が、沿岸の魚介類を乱獲して、現地の漁民の仕事を奪ったせいであるという。

「海賊」の要求は、ソマリア沿岸での乱獲の中止と、不法投棄の中止である。イスラム原理主義と結びついているというのは、アメリカのプロパガンダらしい。
昔は「食えていた」のが、沖をウロウロしている船のせいで「食えなく」なったわけですね。そこで、沖を通る船を片っ端から捕まえてカネを要求するという、そういう構図があるわけだ。なんせ無政府状態のソマリアなので不法投棄も多国籍船の乱獲も防げないわけだ。してみると、同情的な部分もあったりするわけなんだが、そもそも、今のソマリアの混乱にはアメリカも責任があったりするんだが、とにかく、
失敗国家ランキング3年連続第一位という名誉に輝く国です。で、そのソマリアにアメリカが攻め込むという話がある。

アメリカ海軍が強襲揚陸艦を使って海賊村を襲い、その成果をオバマ大統領に献上するという話を神浦さんちで書いているんだが、その手始めに、アメリカ船乗っ取っていた海賊を射殺したとかで、アメリカお得意の砲艦外交の一種ですね。

 船上に伏せた数名のSEALの狙撃手はインカム(ヘッドホーン)を付け、指揮官の「撃て」の命令で同時に別々の海賊の頭部を狙って狙撃した。弾が命中した瞬間、衝撃で海賊の頭部の2/3は吹き飛んだはずだ。

 米駆逐艦で拘束された海賊の一人は、頭部を吹き飛ばされた3人の遺体とともに、海賊の拠点である海賊村に送り返されたと考えるのが軍事常識である。これからの米海兵隊の”海賊村襲撃作戦”に対して海賊に強い恐怖心を与えるためである。強い恐怖心は強襲作戦で海賊からの反撃を抑止する効果がある。

 オバマ政権が狙うのは、3人の海賊を射殺して、米国人船長を救出したことではない。ソマリアの海賊の策源となっている海賊村を襲撃して打撃を与え、世界にオバマ政権の強さをアピールすることである。それを米海軍はオバマ政権に成果を献上しようと考えている。

まぁ、いかにもアメリカ海軍らしい手口で、日本に来航する前のペリー提督なんぞも、こういうのを散々やってるわけです。さて、強襲揚陸艦はいつソマリアを攻撃するのか、しないのか、楽しみですね。

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コメント

おっ、もしかしてコメント一番?
この時間に更新かぁ~。

アルカイーダとか海賊とか
ソマリアってみんなが集まってくるな。

拾いもんで失礼します。
イギリス留学していた方のお話から。

>イギリスに留学した時、そりゃもうあらゆる国籍の学生が居た。
・・・中略・・・
>「サムライの社会はまだ続いているのか?」
>「あはは、もう無いよ。明治時代(Meiji)に無くなったんだ」
>「どうして無くなったんだ?」
>「当時、アメリカの軍艦が日本に来て、日本中パニックになったんだ。
(ここで、アメリカは何時の時代もロクなことしねえなぁ。と突っ込まれる)
アメリカと戦えと言う人と、アメリカと手を結べと言う人で日本の意見は真っ二つに分かれた。
(ここで、アメリカは何時も他国に混乱を持ち込むなぁ。と突っ込まれる)

ダメリカは万国共通語だったんですねw
上記の突っ込み、今回の件もぴったり当てはまります。

やっぱりね…
なんだか同情します。
オラの先祖も吉良水軍の将でした。

我らが主は高家筆頭の吉良氏とはほとんど関係の無いのに、
吉良氏というだけで未だに墓石を倒されるので
ウチの菩提寺では吉良氏の墓の公開を禁止してます。
なのでオラ忠臣蔵なんか大っ嫌いです。

関係無い話すんませんです。

ソマリアだけじゃない
実はスーダンだよ

ヒズボラと繋がりがある
背後はイランと中国です。
イスラエル空軍が空爆した噂もあるからね。
石油も出るが実はスーダンはウランと地下鉱物資源が出る
つまりイランの核開発の材料も・・。ということだよ

スーダンの経済
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88


スーダン
http://en.wikipedia.org/wiki/Sudan

海賊と交易は紙一重だ。
相手の作戦の策源地をたたくなどということは、明治時代の兵隊でさえ骨身にしみて理解していたことだ。だから、旅順要塞や奉天の荒野で優勢なロシア軍に決戦を挑んだわけだ。軍事の常識で言えば30%の損耗で戦闘を停止するのだが、それ以上の損害を物ともせず前進を続けたんだ。立派だぜ日本男児!

>失敗国家ランキング3年連続第一位

駄米利加様のことですねwww解りました。

参考情報:

ソマリア海賊が撮影、船上の動画(独占映像)/ワイアード@goo
http://news.goo.ne.jp/article/wiredvision/world/2009news1-19535.html

産廃を投棄したのはマフィアなんですか?

>1990年代に軍部と欧米の企業が結んだ「沿岸に産業廃棄物の投棄を認める」
>という内容の条約に基づき、産廃が投棄されるようになる。
ってウィキペディアにはありましたが

>実はスーダンだよ

なんだ、裏の裏があったのか。

ソマリア沖の核廃棄物の不法投棄だと思っていた。

三津って良いとこだよね。

船のホテルだかレストランはもう無いんでしょうか。
ロープウェイ乗らずにペンギンも見ないで魚食って帰ってきたけど、あのへんに別荘が欲しいと思ってました。
貧乏になっちゃったので断念しましたが、また行きたいな。

ぬまっきも多いんでしょうか?

貧乏で無教養だったらなんだってやりますよね。
それが普通のことなんだからしょーがないんですけどね。

■テロの温床=スーダンにある「もうひとつの闇」
http://d.hatena.ne.jp/hira333/20090406/p4

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