新・明日への伝言

2009.2.6更新

『新・明日への伝言』のコーナー新設にあたって

筑紫哲也さんは、70代を前に学生とともに「学ぶ」ことに意欲をみせ、2003年から早稲田大学教授、2006年から京都の立命館大学教授に就任しました。

立命館大学では1期目(2006年)に【現在学言論〜『大変』の時代をいかに生きるか】、2期目(2007年)に【日本論の視座】、そして3期目(2008年)は【明日への伝言】をテーマにゼミナールを行いました。

【明日への伝言】は京都在住の「知の巨人」をゲストに招き、筑紫さん自身がメディア=媒体となって、学生たちに知的な刺激を与える試みで、鶴見俊輔さん・中坊公平さん・梅原猛さんと続きましたが、ご存知の通り志半ばで逝ってしまわれました。

立命館大学・国際関係学部では、『筑紫さんからの伝言、未来への宣言』と題して1月31日(土)に追悼シンポジウムが開催されました。

この会にあたって筑紫ゼミの学生たちに『論を愉しむ〜日本のガンを克服するために』をテーマにリポートをまとめてもらいました。 『WEB多事争論』で筑紫さんは「日本のガンは政治が世代への投資の分配をあいまいにしている点だ」と指摘しています。
(*2008年8月1日UPの動画もご参照ください)

ゼミ生たちは、各人が「筑紫さんに直接渡すつもりで執筆いたしました」と語っています。このコーナーでは、そのリポートを掲載します。

若い世代が日本の現状をどう考えているのか、大変興味深い内容になっています。
是非、ご一読の上、ご意見をお寄せください!

WEB多事争論編集委員
吉岡 弘行

ゼミでの筑紫さん1
ゼミでの筑紫さん2
ゼミでの筑紫さん3