「プロフェッショナル」を見た。今日の特集は血管外科医の大木隆生さん。大木さんは旧家の二男として生まれ、幼児の時に商社マンの父とともにロンドンに渡ったが、勉強嫌いの大木さんは優等生だった父と比較され、劣等感から何度も警察に補導された問題児だったという。日本に帰国した時に、クラスメートから英語を教えてもらいたいと頼まれ初めて人から喜ばれる気持ちを知った。世界一人の役に立つ人間になりたいと先生に聞いたところ、それは医者だと言われ医者を目指した。 http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/090414/index.html ←すべてを捧げて、命をつなぐ 大木さんは患者とその家族からの「ありがとう」の言葉がなければ、一日だってこの激務の仕事を続けることはできないという。人に感謝されること、それは人から必要とされずに育った人間にとって一生を変え、一生を支えていくほどの大きな出来事なのです。大木さんは幼児期に外国で暮らすという経験をされていますが、小さな子供にとってそのような環境の激変は大きなダメージになると私は考えています。それはその子供が小さいほど大きく、きょうだいであれば上の子は優等生で通すこともできますが、下の子は上に比べれば出来が悪いか文学系に進むことが多いように思います。けれどもロンドンで過ごしたことで身につけた英語が今度は大木さんを救ってくれたのです。人生をこの血管外科医の仕事に捧げている大木さんの姿に思わずホロッと涙しました。 今日はドイツのレアンダーの童話を読んでいましたが、このレアンダー(1830−1889)はハレ大学教授兼付属病院長であり、ドイツ近代有数の外科医だそうでヨーロッパ中にその名は有名でした。特に防腐法をドイツに取り入れた功績が大きく、近代整形外科学のもとを開いたのは彼だということです。皇帝はその功により1885年に彼を世襲貴族にし、甥の彫刻家によりハレに記念碑が建てられたそうです。レアンダーというのはペンネームで、本名はリヒャルト・フォン・フォルクマンと言います。 http://www.med.kyushu-u.ac.jp/surgery1/yomimono/satou99_5_31/satou1-4.html ←フォルクマンの顔写真 今日という日、偶然にも世界的に著名な2人の外科医のことを考えていたということは、何だかとても不思議な気がします。 |
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