芸術・文化

　この２作品がお勧め。

　劇団昴（０３・６９０７・９２２０）が１４～１９日、東京・新宿のシアターサンモールで「親の顔が見たい」（畑澤聖悟作、黒岩亮演出）＝写真は初演＝を上演する。

　東京都内の私立女子中学で、生徒がいじめを受けたとして自殺した。遺書で加害者と名指しされた生徒の親たちが、学校の会議室に集められた。親たちは真実の究明よりも、我が子を守ることに懸命になる……。

　畑澤は現役の高校教師だから、細部までよく描きこんでいる。「もし自分が親の立場ならどうするか」と考えさせられる群像劇だ。昨年初演され、鶴屋南北戯曲賞の最終候補作に選ばれた。待望の再演で、教育問題に関心のある人なら、ぜひ観劇を。終幕後、何か言いたくなる舞台である。

　次はレビュー好きの人のための作品を紹介。

　劇団未来劇場（０３・３３６０・１７１７）が銀座の博品館劇場で「シャンテ・ラ・レビューＰＡＲＴ１８」（里吉しげみ構成・演出）を上演中だ。水森亜土、水咲まゆ花ら劇団員のほか、山本リンダがゲスト出演している。１９日まで。【高橋豊】