週刊争論

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[636] 「筑紫哲也というメディア」を読んで

投稿者
WEB多事争論編集委員
投稿日
04/02 23:43

けさの朝日新聞の「ザ・コラム」に、
朝日新聞編集委員の外岡秀俊さんが
「筑紫哲也というメディア」と題した記事を載せていた。
一部を抜粋する。
=====
「筑紫さんは、
陸上でいえば近代10種のチャンピオンみたいな人。
だが過去の人としてほめたたえ、祀るだけでいいのだろうか」
そう語るのは、ジャーナリズム研究者の桂敬一氏だ。
「政治・社会の閉塞感は少しも変わらない。
筑紫さんの問いかけを、自分の問題として引き受け、
内部で対話することこそ必要ではないか」
桂氏は、「筑紫氏礼賛」の風潮が、
崩壊するメディアの現状を映し出しているのではないかという。
「筑紫さんが体現していたのは時代を見渡す総合性と、
専門領域や所属企業にとらわれない
個人としてのジャーナリストの力だ。
断片情報しか伝えない新聞や、
内側からモラルが崩れつつあるテレビには、
本気で彼のようなジャーナリストを養成する覚悟が必要だ」
=====
桂敬一さんの言葉を紹介しながら、
外岡さんはコラムの最後にこう記している。
=====
政治の虚ろさを笑うのはたやすい。
だがその政治を生み出す社会の言論は痩せてはいないか。
社会は、自分の属する組織は、「自由の気風」を失っていないか。
“筑紫哲也”というメディアが発した問いを自分に向けて、繰り返す
=====

読み終わって、思う。
社会は、自分の属する組織は。
そして、当の自分自身はどうなのか、と。

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[638] Re:「筑紫哲也というメディア」を読んで

投稿者
伊賀 敏
投稿日
04/03 00:12

今のメディアは多事争論ではなくて、ひとつの方向から外れた記事はUPしないんですよ。 UPしないから記者も書かない、故に同じニュースが同じ方向で伝えられる。

筑紫さんは多事争論でいろんなことを伝えておられました。 心に残ったのは2つだけ、あとはボーッと聞いていた。 ボーッと聞いていて感じたのはスタンスなんですね。 社会に向き合って どう立っているのか。 スタンスが間違っていればナイスショットでもOBですよ。 常にスタンスをチェックする。


今のマスコミのスタンスは完全に茶店の方向を向いてますよ。 これで打ち込んだら茶店のオバチャンが死んでしまうよ。 

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[639] Re:「筑紫哲也というメディア」を読んで

投稿者
αβ
投稿日
04/03 02:20

筑紫哲也さんはフリーのジャーナリストとして「News 23」の仕事に携わっていたことを再確認することが大切ではないでしょうか。TBSともある一定の距離を保ち、あらゆることに関して極力独自の立場から意見を述べられていたと思います。だからこそ(古い事件を蒸し返すようですが)坂本弁護士の事件の際にもTBSの非を指摘することができたのだと思うし、事件の後も多くの視聴者は「News 23」に信頼感を保ち続けることができたのです。

テレビ局が本気でジャーナリストの育成をするのであれば、「社員教育」の枠組みをもう一度見直す必要があるのではないでしょうか。「一ジャーナリストである以前に一社員」だという人材に、筑紫哲也さんと同等の業績が残せるとは考えられません。

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[642] Re[2]:「筑紫哲也というメディア」を読んで

投稿者
H.T
投稿日
04/03 05:35

(「一ジャーナリストである以前に一社員」という人材に筑紫さんと同等の仕事は出来ない)というご意見に同感です。
この春のTBSの報道番組の改変は、残念ながら、一社員として作られた、ただ情報を流すだけのニュース番組という印象がどうしても拭い去れません。後藤さんの方はまだ1日しか見ていないので未知数ですが..News23は、変わってしまいました。期待していただけに残念です。権力やスポンサー、いろんな事情があるだろうとは思います。しかし、もう一度筑紫さんの最後の多事争論「変わらぬもの」のニュースのDNAをTBSスタッフには思い出して頂きたいです。
真実を述べる事を邪魔するものの一つに巨大な権力というものがあります。筑紫さんは権力に負けなかった、筑紫さんの目線はいつも、私達視聴者や国民、弱者や押し潰されそうになって苦しんでいる少数派を見ていた。そして数々の圧力に屈する事なく、権力の監視役としてのジャーナリスズムを自ら体現した日本には唯一無二のジャーナリストだと私は思う。筑紫さんと同じようにとは言いません。ですが、せめて、筑紫さんが私達一人一人にまいてくれた心の種を、自分なりに考えながら育てていく事が必要だと考えます。
私も、この場所が、自由の気風を保ち論を楽しめる場所であると共に、筑紫さんが残して下さった人間として本当に大切なものをつなげていける場所であってほしいと思います。

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[640] ニュースの伝え方と見方をもっと学ぶ必要があるのでは?

投稿者
YOHEI
投稿日
04/03 02:38

外岡さんの記事、読みました。

厳しいことを言うと、筑紫さんが亡くなってから、一番変わってしまったのは「TBS」ではないかと思います。

この4月の改編を見てても、パッとしないというか、夕方・夜ともに、「ニュースを伝えて、コメントするだけになってしまった」という感が見てていなめません。

最近、TBSが好きな大学の後輩と話をしてたのですが、その後輩も「TBSは昼・夕方・夜と同じニュースVTRを流してるだけで、他局のニュース番組と比べて、ニュース番組ごとの特徴がない。まだ筑紫さんがいたころの方が、左翼チックな特集が放送されていて、おもしろかった。」と言ってました。

特集のイデオロギー的なものや・質は別としても、ニュースの伝え方というのを、TBSのスタッフさんには、もっと工夫してほしいですし、見る側の私も見方をもっと工夫しないといけないと、筑紫さんから学んだ一人として思います。

そのために、この「WEB多事争論」をもっともっと活かして、TBSも含めて、テレビジャーナリズムのあり方を考えていくことが、いま求められているのではないでしょうか。

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[1511] Re:「筑紫哲也というメディア」を読んで

投稿者
名無し
投稿日
04/14 23:25

筑紫哲也はそんな素晴らしい人間じゃないだろ。

北朝鮮の拉致問題は全く無視。
中国のチベット侵略を「自治権拡大」と言い換え、「中国の行為を悪と決め付けるのは難がある」と発言。
靖国参拝に関してはインタビューを捏造してまで日本を批判。

色々あるわなあ。
阪神大震災の際の「温泉街のようだ」なんて失言が軽く思えるぐらいの偏向ぶりだぞ。

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[1515] Re:「筑紫哲也というメディア」を読んで

投稿者
mzx
投稿日
04/14 23:32

そう、その先は名誉棄損をしてしまった首相への謝罪ということですよ。

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[1534] Re:「筑紫哲也というメディア」を読んで

投稿者
ネルソン
投稿日
04/15 01:14

筑紫さんは子供の頃からN23などで見ていますし、自分なりの信念を持った
**的なジャーナリストであったとは思いますが、マスコミ関係者やとりわけ
身内とも言うべきTBSなどの「筑紫神格化」はいかがなものかなあと思います。

全くの第三者や外国のジャーナリストが筑紫さんを賛美するのはいいのですが、
身内褒めというのは少々白けるといいましょうか。

日本のマスコミ全体に言えることですが、身内への評価がものすごく甘い
ですよね。せめて当の多事争論くらいは、もう少し冷静に「ジャーナリスト
筑紫哲也」を語ってもいいのではないでしょうか。

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