悩みを抱えた人からのSOSを受け止め、自殺防止を目指すNPO法人「滋賀いのちの電話」は11日、初代相談員となる1期生を認定した。実務訓練など2年近くに及ぶ養成課程をクリアした12人が、大津市内で開かれた認定式で認定証を受け取った。
全国で開設されている「いのちの電話」は、ボランティア相談員がさまざまな悩みを持った人の話をじっくりと聞き、自殺を思いとどまらせる専門ダイヤル。「滋賀」は昨年8月に開設された。
この日の認定式では、1期生代表の男性相談員(62)が「多くの人たちの心に完全に寄り添うことはできないが、そっと寄り添うことができたらと思う」と決意を述べた。
1期生は12日から、正式な相談員として電話を受ける。また「滋賀」は、全国の「いのちの電話」が参加する毎月10日のフリーダイヤル(24時間)に7月をめどに加わる予定。
相談は毎週日曜正午~午後8時。滋賀いのちの電話(077・553・7387)。【金志尚】
毎日新聞 2009年4月12日 地方版