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道警:ネット上の脅迫・中傷相談、過去最多560件--08年 /北海道

 ◇10代件数、4年で30倍近く 「いじめ」の恐れ、学校に連絡

 インターネット上の掲示板などに書き込まれる脅迫や中傷などに関する道警への相談件数が08年に過去最多の560件になったことが分かった。10代からの相談件数が増えていることから、道警は「いじめ」と認められるケースは学校や保護者へ連絡し、連携して対応している。

 道警によると、ネット上の書き込みに関する相談は04年の70件からわずか4年後に8倍へと急増。年代別では10代は59件と、30代(157件)や20代(149件)と比べると件数は少ないものの、2件だった04年からは30倍近くに増えている。

 道警は、継続的に脅迫されているケースや、集団での中傷が続くなど「いじめ」につながる恐れがある場合は学校や保護者に連絡している。昨年10月には道内の中学2年の女子生徒から「掲示板に私の名前で『エッチなメール待ってます』と書き込まれた」との相談を受け、女子生徒の通う学校の担任教諭に対応を求めた。

 また、07年に1件だった道警の検挙件数も08年は10件に急増。昨年6月には、ネット上の掲示板で同級生2人を「殺す」と書き込んだ恵庭市内の高校3年の男子生徒(17)が脅迫容疑で逮捕されるなど、うち6件は10~20代の若年層によるものだった。

 ネットを通じて不登校などの問題に対応する「全国webカウンセリング協議会」のネットいじめ対応アドバイザーで札幌市立札幌大通高の大和剛彦教諭(42)は「若者たちはネット上での誹謗(ひぼう)、中傷が時には犯罪になるとの意識が希薄。(08年に10件を検挙するなど)道警の厳しい姿勢は抑止力につながるのではないか」と指摘している。【木村光則】

毎日新聞 2009年4月11日 地方版

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