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【すくむ社会第1部】手書き主義のラジオ番組〜『考える』の空洞化(4) (2/3ページ)

2009.4.14 20:26
ラジオ聴取者の変化ラジオ聴取者の変化

 NHK放送文化研究所が行った平成17年の国民生活時間調査報告書によると、若年層でラジオを聴く人の割合は、昭和50〜55年をピークに大幅に減少。ラジオの主な聴取層は若年層から高年層に転換している=図。

 最盛期は毎週2000通ものはがきが寄せられていた「青春ラジメニア」へのリクエストも、最近は4分の1以下に落ち込んだ。しかも、リクエストの常連客は30代に偏っており、メールになじむ10代からは少ない。

 岩崎さんたちは昨年、悩んだ末に採用歴のない“新人さん”限定でメールを解禁した。一度でも採用されると次回からはメールは受け付けないという仕組みだが、手書き主義を守るための苦肉の策だった。

 「古い人間といわれるかもしれないが、便利になりすぎるのもどうかと思う。さっと送信できるメールと異なり、はがきの場合、ポストに入れる手間もかかる。そういった面倒くさいプロセスがあってこそ温かみが備わると思うんです」。岩崎さんはこう訴える。

    ■◇■

 ラジオと脳の関係についての研究に携わり「ラジオは脳にきく−頭脳を鍛える生活習慣術」などの著作もある和歌山県立医大の板倉徹教授(63)=脳神経外科=は、岩崎さんの手書きへのこだわりは興味深いと指摘する。「パソコンのキーボード入力よりも手書きの方がきちんと脳を働かせ思考を促す作用がありますからね」。

 そもそもラジオ自体が、脳を活性化させて人間の思考を進めるのに非常に効果的な存在だという。

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