2009-04-09
■[編集]桜の樹の下には無数の作家の死体が埋まっているというお話
「編集者になった当初は、何がウケて何がウケないのか、まったくわかりませんでした。先輩に教わるんですが、やってみないとわからないですよね。何度も連載の打ち切りを食らって、漫画家さんとああしよう、こうしようって相談をして…そんな中でやっと培われてきたという感じです」
「実は僕、今まで15作品くらい担当してきて、ほとんどが連載打ち切りになってしまったんですよ」と鈴木さん。「あんまりたくさん打ち切りを食らったので、挫折なんて言ったら、4年間挫折のし通しでしたよ」
「自分が“ウケる”と思ったポイントがウケたのが、大きな自信につながりました。漫画家の瀬尾さんも相当、感慨深いものがあったはずですよ。特にも言われてはいないのですが(笑)。でも、『涼風』のヒットが無かったら本当に、編集者に嫌気がさしていたことでしょうね。不思議なもので、この後から急に、他の仕事もうまくいくようになりました」
挫折を乗り越えて成長できたのは結構なことですが、この編集氏の成長のために約15作品が犠牲になっているわけで。この時期に運悪く彼に担当されてしまった作家さんたちが不憫でなりません。
つうか4年間で15作品くらい担当してほとんどが連載打ち切りって、そうとう酷くね?
(※ヤバい編集者が担当についてしまった時どうすべきかについては過去にちょっと書いたので、こちらもご覧ください)