学校教育法に基づき、日本で初めて正規のインターナショナルスクールとなる「幕張インターナショナルスクール(MIS)」が11日、千葉市美浜区若葉の幕張新都心に開校し、オープニングセレモニー(入学式)が行われた。
同校は、幼稚園3年と小学校6年の9年制。多目的ホールで開かれたセレモニーには、170人の新入生と保護者が参加。担任の先生や全園児、児童名の紹介のほか、学校施設の見学や記念の植樹などを行った。近くに住む2年生の植田佳恋さん(7)は「みんなと勉強ができるのが楽しみ」と笑顔で話した。
学校の敷地面積は約1万5000平方メートルで、延床面積が約3800平方メートルの木造平屋建て。入学対象は、外国人▽父母のいずれかが外国人▽帰国児童--など。書類審査や面接などで児童の英語力をみたという。
学校教育法上、インターナショナルスクールは、各種学校や無認可校だったが、MISは構造改革特区の認定を受け、日本の小学校卒業と同じ資格が認められる国内唯一の私立学校。県や千葉市からの補助金や、民間企業の寄付で新たに設立された学校法人が運営する。日本の学習指導要領に沿って授業が行われるが、国語(日本語)以外の授業は英語で行い、世界で活躍できる人材の育成を目指すという。ポール・ロジャーズ校長は「子供の可能性を伸ばす、素晴らしい教育をしていきたい」と抱負を語った。【森有正】
毎日新聞 2009年4月12日 地方版