2009-01-01
■[雑学]ラノ漫 私選名言100:2009年度版
Webの更新が少ない正月こそ読み応えのあるエントリを! という趣旨で去年から始めたエントリの第二弾です。ちなみに去年のやつはこちら。正月中のひまつぶしになればこれ幸い。
001.人と人が、真剣に、楽しく、1時間話すだけで、すばらしいアイデアというのは出てくる ― ジル・サンクロワ
002.漫才と客は三角形やないとあかん。ボケとツッコミとそして客や ― 横山やすし
003.僕ら興行を祭りに例えてて、興行の前に祭囃子が聞こえてくるかどうかで心が乗っかっていくんですよ ― 玉袋筋太郎
005.うるさいこと言うヤツはみんな責任逃れだ ― 吉本隆明
006.決められたルールで競争するのは既に負けである ― sivad
007.4番バッターは素人に「最近、ぼくの調子はおかしいですか?」とは聞かないですよね。だけど、テレビの仕事だけはすごくよく聞く。それではすぐれものは出てこないですよね ― 萩本欽一
008.まあ、不良少年というのはね、大人がやってることを少し早くやっているだけのことでしょう? ― 邱永漢
009.お客さんから五千円取ったら、少しお釣りを付けてリングの上から返せ ― 阿修羅原
010.わしは喧嘩弱いし、うちの会社で喧嘩強い奴は一人もおらん。だから喧嘩はせえへんのや。喧嘩するような所へ行ったらわしは全部負ける。喧嘩せえへんところでやるからなんとかなってるのや ― 山内溥
011.人間ってやつは、他人を非難するときは、みんな本来の性根以上に道徳的になるものだよ ― ID:WveKrAA0
012.日常は出会いに満ちている。周囲が新鮮に見えないとしたら、君が新鮮でないということだ。面白くないと感じたら君がそもそも面白くないのだ ― 作者不詳
013.チャレンジの数を増やすということくらいしか「成功の法則」はない ― 岡田斗司夫
014.作画の成長過程は質から量にはいかないんですよね。物量を上げられるようになってからクオリティーを追及することはできるけれども、その逆は見たことがない ― 堀川憲司
015.方向を間違えたり、やりすぎたりしないようにするには、まず[本当は重要でもなんでもない]1000のことに『ノー』と言う必要がある ― スティーブ・ジョブズ
016.無茶を通せば道理が引っ込むものだ。観客が「道理が引っ込んで当然」と思うほどの魅力的な動きを作ればよい ― TOMMY
017.「フン、やっぱりこうなったか」と思わせたら負け。「やっぱりこうでなくちゃ!」と思わせたら勝ち ― 作者不詳
018.映画は、毒か薬にならなくちゃいけないよ ― 角川春樹
019.料理を常に最高の状態で出せるわけじゃない。冷めた状態でもおいしくなければいけない ― 正垣泰彦
020.うそをつく必要はない。できることはできると言えばいい。でも、できないというのは、プロがやすやすと言うことじゃない。なんかやってくれるかもしれない、どうにかしてくれるかもしれない、そう思わせてくれるのがプロでしょ ― 加藤博義
021.ゲームに興じるのもゲームを変化させるのも、主体は人間である ― 増川宏一
022.運を動かすって方法がもしあるとするんであれば、そういうのがテクニックだと思ってます ― 岡田豊
023.デッキは60枚で組み、大会当日の顔ぶれを見て3枚カードを追加する ― 藤田剛史
024.ソフトな交渉で気持ちよく相手を破産させてあげてください ― 百田郁夫
025.「気持ち」や「気合い」でゴールは入らないのです。そこまでのプロセスを地道に練習して、洗練させて、期待値を高めた末にゴールが入るのです。観客は最後の「魂のこもったシュート」しか絶賛しませんが、プレイヤーはそうなってはいけない ― 望月正行
026.あなたが教えるべきことは、バックギャモンのテクニックではありません。プレーすることの喜びです。それはあなた自身の魅力を教えることと同義語かもしれません ― 長谷川俊介
027. 独立してうまくいく人は、すべての分野に強い人ではなく、「あの仕事だったら、あの人しかいない!」という独自性を持っている人です ― 吉田典史
028.あらゆる人類の主義主張もシステムも、たぶん好き嫌いという趣味の範囲を出ない ― 浅井ラボ
029.ものを怖がらなさ過ぎたり、怖がり過ぎたりするのはやさしいが、正当に怖がることはなかなか難しい ― 寺田寅彦
030.リベラルのアメリカも保守のアメリカもなく、ただ「アメリカ合衆国」があるだけだ。黒人のアメリカも白人のアメリカもラテン人のアメリカもアジア人のアメリカもなく、ただ「アメリカ合衆国」があるだけだ ― バラク・オバマ
031.GNH(Gross National Happiness 国の総幸福量)はGNPより大切である ― ジグミ・シンゲ・ワンチュク
032.浄福を得んがためには、人各々の流儀あるべし ― フリードリヒ二世
033.スタッフはえらくないです。コミケで一番えらいのは、楽しんでいる人たちです ― 筆谷芳行
034.自分の居場所は、相手に居場所を与えることによって、生まれる ― 干場弓子
035.「ある対象の良いところを探す能力」というのは、人生を生きていくうえでとても大切なことだ。「ある対象の悪いところを探す能力」を持った人が、日本社会では幅を利かせすぎている ― 梅田望夫
036.外見は中身の一番外側 ― VoQn
037.おばけ屋敷は、通路のほうが怖いんですよね。おばけそのものは実は怖くない ― 森達也
038.問題は睡眠管理じゃなくて、覚醒の管理なんです。ほとんどの問題は覚醒の問題なんです ― 井上昌次郎
039.あなたの中の最良のものを世に与え続けなさい。蹴り返されるかもしれません。それでも気にすることなく最良のものを与え続けなさい ― マザー・テレサ
040.芸術家は、あなたが今まで欲しいとも思わなかった「何か」をあなたに与えてくれる人です。それは、知る以前には欲しいとも思わなかったけれど、一度知ってしまったら、次回からは欲しくてたまらない「何か」です ― デヴィッド・クローネンバーグ
041.デザイナーは物に形を与えることが仕事ではない。世界を変える職業なのだ ― ジョナサン・アイブの父
042.コミュニケーションの方法そのものがアートである ― ナムジュン・パイク
043.眼に見える物しか撮ることのできないカメラを使って、眼に見えない感情や想いを撮りたい ― 橘蓮二
044.正解に個性はない。不正解にこそ個性がある ― 作者不詳
045.大人になってよかったことは、「コンセプトなんて、なくてもいい」ってわかったことなんです ― 梅佳代
046.すごいことばかりがすごいわけじゃないし、だいいち、すごそうな人って、たいしたことない人が多いですよね ― 中沢新一
047.生まれつきそれぞれが持っている違いというのは、個性ではなくて【個体差】にすぎない。個体差は卑下するものでも称揚するものでもないはず ― 作者不詳
048.最近の業界を目指す人達っていうのは、映画やアニメというものが、省略の芸術であるって事知らないのかなぁ? ― 村上恒一
049.世の中の大企業って意外に大ヒットは出していないんだよ。ガーンと一発大ヒットさせましたー、と云うよりも、伸びる会社って小ヒットを継続的に出せたところが必ず残っている ― 石川光久
050.大切なのは、いいものを作りたいって作り手の欲求と、儲けたいという企業の欲求の出逢いがないとダメなんだってこと ― 押井守
051.売れることがそのまま正しさではないけれど、売れないことは、正しくはない ― 七一暁生
052.外交を「自国の屁理屈を何とかして通す場」と考えず、「正しい主張を正しくすれば必ず通じる」としか考えない日本人のメンタリティは、近代の外交には向いてない ― 作者不詳
053.交渉決裂は重要なカードです。理不尽な客を切れる「コスト」と考えれば妥当です ― 宮脇睦
054. 贋物をつかまされたり、法外な金額で買わされたり、痛い目に遭わずに骨董を覚えようと思うのが、間違いなのである ― 川村二郎
055.肌からは何も吸収せん。ましてや医薬品でもなんでもない、ただのクリームがきくわけがなかろう ― 高須克弥
056.失敗されて困るようなことは、任せちゃだめだよ。信じるってのは、成功も失敗も含めて信じるだからね ― 作者不詳
057.遊ぶ人たちに無意味な負担をかける可能性があるなら、そのリアルさはデフォルメされてしかるべきだ。それはビデオゲームに許される嘘だと思う ― 田尻智
058.不当に損をしたとプレイヤーに感じさせてはいけない ― 米光一成
059.ゲームに心ひかれる魅力を与える上で、雰囲気作り、細かい設定、よいセンスといった要素は馬鹿にできない。これらがゲームの本質には何の関係もないとしてもだ ― グレッグ・コスティキャン
060.僕にとっては「エンターテインメントとはサービスである」ということです。ものすごい背景やものすごいストーリーがあっても、それを見る人が喜ばなければ意味がない ― 武内崇
061.上手いと言われるより、この絵好きだと言われる絵のほうが価値があるよな ― 作者不詳
062.相手にひとつのイメージを与える。次にやることはそのイメージを裏切っていくことだ。それが勝負なのだ ― 阿佐田哲也
063.知性の総量というのは世代によって変わるものではなく、その世代ごとに対象を変えるだけである ― 村上春樹
064.プロで生きていくためには、次の本を手に取らせることが大事である。その作品の役目の半分は、次の作品を読みたくさせることだ ― 森博嗣
065.僕は自分の作品を何とかしてお茶の間に届けたいんです。だから自分の中で危険信号が点ると、急ハンドルを切るようなことをたまにやりますね。これ以上直進すると何かが限定されてしまう、というときにね ― 浦沢直樹
066.覚悟というのは気合いではなく、毎日毎日階段を上っていくという作業でしかない ― 富野由悠季
067.一本の線も無駄にしないこと。どの線も姿勢、雰囲気、動作、あるいは性格を表現しているのだ ― 大塚康生
068.うやむやではなく上手く「想像の余地がある」っていうのは一番素敵だと思います ― 月吉ヒロキ
069.トップの人間に勝とうと思っているからだよ。目先の順位に目がくらんで、戦う相手をまちがえちゃあ、いけない ― 西原理恵子
070.ひとりで考えて、ひとりで素晴らしい作品を生み出す人なんてそんなにいやしないよ。天才には必ずその天分を引き出す人間がいて、そいつのほうがもっとずっと天才だったりするんだ ― 赤塚不二夫
071.心を伝えるときは、相手の体に触れるといいんですよ ― 六代目三遊亭圓窓
072.おもしろいことじゃない言葉も、この人のフィルターを通すと、なぜかおもしろくなってるみたいなのは、理想なんですよ ― 春風亭昇太
073.枝雀の顔を見ただけであー、おもろかったと満足していただけるような芸人になりたい ― 桂枝雀
074.人の悪口を言う時には、それが正論であっても、最後にナイフを自分に向けた方が、共感がもっと広がる。それが一番最初に学んだことなんです ― 立川志の輔
075.優越感は与えた方がいいよ。劣等感与えたら、お客さんは笑わないさ。そんな人の噺なんか聞きたくないよ ― 古今亭志ん朝
076.お客はお前の考えなど聞きに来ちゃあいない。面白くて楽しい、時には涙を流す噺を聞きに来ているんだ。お前の考えを客に押し付けてどうするんだ ― 五代目柳家小さん
077.型ができていない者が芝居をすると型なしになる。メチャクチャだ。型がしっかりした奴がオリジナリティを押し出せば型破りになれる ― 立川談志
078.芸があるところまで行ったら、あとはもう人間、人間性の問題だからね。同じ名人でも人間に深みがあるかどうかでちょっとずつ差が出てくるわけなんだ ― 北村銀太郎
079.誰もが持っている恥ずかしい一面を「しかたがない。それが人間という生き物なのだ」と笑い飛ばしているのが落語です ― 京須偕充
080.「清く正しくても貧である」場合には、何か問題があるんです。下手だったり、怠け者だったり、どこかの部分で手を抜こうとしている場合が多いんじゃないでしょうか。まじめに仕事をしていれば、絶対に利益は出るんですよ ― 野村潤一郎
081.人口が減ってるわけでもないのに、そこまで赤字が増えるってのは、やってることが間違ってるんだと思うんですよね ― ひろゆき
082.STGを外すと「もうゲーセンは終わった」とか言いやがるんだよ。アホか、こちとら「ゲーセンを終わらせたくないからSTGを外す」んだよ! ― 林田貴光
083.たぶん政治家の人たちは、「俺は頭がいい」なんて、世の中に距離を置く意見を持つ人を、顧客として想定していない ― medtoolz
084.商売人で一番カッコいいのは儲けることだ。カッコ悪いのは損することだ。それ以外にない ― 西片義雄
085.研究は客観的推論のみでするものではなく、その節目節目で主観的判断をし、五年、十年、あるいは一生を賭けなければならない。それには自信も勇気も要る。日本の研究が知力万能、教育が知育偏重なのは、後進性のゆえであろう。先進的になれば、必然的に判断力や勇気が重視されるようになるはずである ― 上田良二
086.好き過ぎる人の選択はいつだってピンボケなんだよ。自分が好きな本を選ぶんじゃなくて、自分のお店のお客さんが喜びそうな本を選べる人は本当に少ない ― 河野武
087.手塚先生は漫画の本質とは風刺だと言っている。最近この風刺とは、風を刺すことだと理解した。風とはその時代に流れる根拠のあいまいな変な風潮や流行のことだ ― 山田玲司
088.すべてが使い捨ての世の中なのに、人間だけが違うわけがないのです ― みうらじゅん
089.社会に「出る」ことが、会社に「入る」ことであるというのは、おかしいと思わないか。表に出ろ ― 橘川幸夫
090.自分らしく生きて目的を達成したいなんて、「何気なく散歩をして歩いていて、いつか富士山の頂上にのぼれたらうれしいな」ってぼんやり思っているようなものですよ。よっぽど不自然な準備をしていかなければ、頂上になんかのぼれない ― 板垣恵介
091.恐怖と笑いは実はひとつのものなんです。近づくと"恐怖"で、引くと"笑い"になる ― 楳図かずお
092.「クォリティーが」、とか「処理が」、とか聞き慣れないコトバで自分の漫画を語りたくなったら注意。みんなが面白いと思ってくれるかな? が一番大切な、プロへの扉をひらくカギだと思ってます ― 藤田和日郎
093.「自分が行ったことはないけれども、見たことはないけれども、世界は美しいものなんだな」と見た子どもたちが受け止めてくれるようなものが含まれる映画を作りたいと思ってます ― 宮崎駿
094.たとえば普通の縦書きの文庫本であれば、右手には過去、左手には未来がある。そして両手に感じる本の重さが変わらないことが、データが勝手に変わらないことを担保してくれている ― オーシマ
095.「いろどり」をやっている人たちが強いのは、やったことが必ず評価されるからです。人がいちばん大事なのは評価されることです ― 横石知二
096.実人生を充実させて生きることは、役者にとってもリアルな存在感が身につく大事なことだと気づいた ― 津川雅彦
097.感動するってことは、未来を呼ぶ、次の流れを呼びます ― アンリ・ベグラン
098.コミュニケーションのやり方を変えていこう、そしたらもっと伝わるしもっと楽しい ― 佐藤尚之
099.わたしは、ただしいことよりも、人がよろこんでくれることが好きです ― 岩田聡
100.楽しいことを考えて、楽しくしようとして、ダメなときにもそうやって楽しめるって、ものすごく大事です。ものすごく大事で、楽です ― 明石家さんま