2008-12-28
■[書評]ラノ漫2008年下半期エロマンガ5選+α
今日の一枚
指定席をとられてお怒りのこはくさん。
「ごらんの有様だよ」で話題のアレの小説版なども書いたりしている、官能小説家の水坂早希さんがサイトを作られたのでちょっと宣伝。エロ小説家の名前を覚えられない私が、唯一記憶して名前買いしている作家さんです。おすすめ。
さて。このエントリは前にやった「2008年上半期エロマンガ5選+α」の続きです。今年下半期のおすすめのエロマンガ単行本を紹介しますが、前回取り上げた下半期の注目作3点が鉄板でこのままだと2冊しか取り上げられないので、それらは除外した5冊にさせていただきます。
武田弘光さんの成年コミック初単行本。いわゆる「アヘ顔」の人ですが、それ系の作家さんがやりすぎてそういう嗜好の無い読者をドン引きさせるのとは対照的に、バランスのとれた描写をされる方です。堕ちる前後のかわいらしさと堕ちた顔の落差。そしてそれらの描写を支える(肉感的な)画力。非常に完成度の高いエロマンガであると思います。
草津てるにょさんのコアマガジン2冊目の単行本。人妻もののイメージが強い(今回の本も後ろ半分は人妻もの)作家さんですが、単行本の前半に収録されている、連作のヒロインの女子高生・静森さん(表紙の子)がとてもかわいかったのでご紹介。愛する彼氏や夫を持つ女の子が、強引な男たちに押し切られて羞恥に顔を歪めながら痴態をさらすのが基本的な芸風。ヒロインの恥ずかしがる表情が好物という方はぜひ。
すごくいい仕事をする人なのに、掲載誌の問題か知名度が低いような気がする犬星さんの新作。基本的にラブラブ甘々な作風ですが、本番の描写は濃厚で結構ハードなことをしているように見える(本当にハードなことをするのも1本だけある)のが嬉しいですね。下半期に推薦する唯一のロリ本です。
12月は他にも天太郎「Daisy!」、木谷椎「Mind of Sisters」、ぼっしぃ「お嬢様はHがお好き」などの良書がありますが、私はこれを推します。この1〜2年で絵は格段にうまくなったものの、それ以外のところがついてきてなかった上乃龍也さんの最新作。絵に適切な表情や雰囲気を付けられるようになり、前作にただよっていたしらじらしさが消えて非常に魅力的になったと思います。まだまだうまくなるはずなので要注目です。
成年マークはついてないけど凡百のエロマンガが束になっても敵わない、SMを題材にした甘詰留太さんの最新作。本番なしどころか乳首すら出ないのに驚きのエロさ。未読の方はぜひご覧ください。
○おまけ○
全般的に低調だった、2008年のエロゲーのビジュアルファンブックの中にあって、ひとり気を吐いていたこもりけいさんの「プリンセスラバー!」のビジュアルファンブック。マンガは無いですが大層エロイのでよろしければこちらも。
今年はこんな感じでありました。それではまた半年後にお会いしましょう。
プリンセスラバー!ビジュアルファンブック (MAXムツク PUSH Selected)
- 出版社/メーカー: マックス
- 発売日: 2008/12
- メディア: 大型本