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「3人で残りたかった」埼玉の比人夫妻、長女残し帰国

4月13日19時39分配信 読売新聞


「3人で残りたかった」埼玉の比人夫妻、長女残し帰国

不法入国で強制退去処分が確定した埼玉県蕨市のフィリピン人夫妻。日本に残るのり子さん(中央)を励ます=鷹見安浩撮影

 不法入国で強制退去処分が確定した埼玉県蕨市のフィリピン人、カルデロン・アラン・クルズさん(36)と妻サラさん(38)が13日、中学2年の長女のり子さん(13)を残し、成田空港からフィリピン・マニラに帰国した。

 出発ゲートで、親子は涙を流しながら何度も抱き合い、別れを惜しんだ。アランさん夫妻は「多くの人に支援してもらい、感謝している。3人で日本に残りたかったので寂しい。のり子には頑張ってほしい」。のり子さんは「一生会えなくなるわけではない。また日本で一緒に暮らしたい。生活や学校のことで不安はあるが、勉強などを頑張りたい」と気丈に話した。

 一家は3人での在留を希望したが、法務省東京入国管理局は3月、日本語しか話せない長女のみに在留特別許可を出した。サラさんの妹(31)の家族が蕨市に転居し、のり子さんの養育に協力する。同省は、1年前後で夫妻に上陸特別許可を与え、短期間、会うことを認める方針だ。

最終更新:4月13日19時39分

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