2008-09-22
■[その他]"Inside a Living Poem":シルク・ドゥ・ソレイユ「ZED」
月吉ヒロキさんと打ち合わせ中、彼が観に行くつもりであると聞いたので、それに乗っかる形でシルク・ドゥ・ソレイユ「ZED」のトライアウト公演に行ってきました。参加メンバーは月吉さん、木谷椎さん、私と月吉さんの友人の計6名。
シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京。「ZED」を演るため『だけ』にTDLに造られた、専用の常設劇場です。外人さんはやることが豪快ですね。
「シルク・ドゥ・ソレイユ」については……めんどくさいのでこちらをご覧ください。
「ZED」は孤独な主人公ゼッドをはじめとする、タロットカードにインスピレーションを受けたキャラクターたちが織り成す一大スペクタクル。製作側はこのショーを「Living Poem(躍動する詩)」と表現しています。
さて。で、まあ、観てきたわけですが、とりあえず確かなことは私が本公演も必ず観に行くということです。最初にステージを見た時は意外と小さく感じて少々不安になったものですが、最初の大仕掛けで魂を持っていかれてから先はそんなことを考えるひまもありませんでした。ショーの内容はラスベガスで他の公演も観てきている月吉さんも称賛する出来。今回の席も決して悪くなかったのですが、次はぜひともプレミアビューで見たいですね。
谷川俊太郎さんが詩について
詩っていうのは「必ず何かを伝える」というものじゃないんです。散文は必ず何かを伝えなきゃいけなくて、情報を持ってないといけないんだけど、詩はぜんぜん情報なくていいわけですよ。
と語ったことがあります。「Living Poem」を標榜するこのショーはこの意味においてまさしく「詩」であると言えます。見ていて話の筋なんかさっぱりわからない。そもそも筋なんてあるのかどうかもわからない。なのに最後はなにがなんだかわからないけど、涙が止まらなくなってスタンディングオベーションしていました。我がことながらびっくりです。
実にいいものを観させていただきました。月吉さん本当にありがとう。