2008-06-06
■[編集]娯楽をつまみ食いする人たち
今日の一枚
膝の上で寝たいのに、こがんに先を越されてぶすくれているこはくさんの図。
ジャングル大帝のコンプリートBOXがいい感じの値段になっているので買おうか悩んでいる多摩坂です。値段に文句はないけど視る時間がないのが困りどころ。
昨日は夕方までに仕事を片付けた後、20時過ぎから内輪で禁書目録ポーカー大会をやりました。メンバーは灰村キヨタカさんとmarukuさんと三木一馬。
なんというかmarukuさんが鬼のように強くてフルボッコにされたですよ。ファイブカードは2回妨害されるわ、ジョーカーをピンポイントで3回くらいぶっこ抜かれるわで手役がひどいことに。『インデックス』自重! その後は一晩中飲み明かしたりしましたがオフレコなお話ばっかりだったので割愛します。
さて。先日NHK総合の「クローズアップ現代」で「ランキング依存が止まらない〜出版不況の裏側〜」という番組が放送されました。
俺と100冊の成功本:
ランキング依存が止まらない〜出版不況の裏側〜クローズアップ現代
震撼書店員の日々:
クローズアップ現代「ランキング依存が止まらない〜出版不況の裏側〜」感想
自作汁生活:TV;ランキング依存の読者考
出版不況なんてのはもう10年以上前から言われ続けていることであって、それをここ最近のランキング依存とやらに結びつけるのはちょっとどうかと思ったりするのですが、今日は語りたいのはそこではなく。
この番組で紹介された「年に数冊しか本を買わない、ランキングを求める人たち」にとって、本というのは数ある娯楽のうちのひとつであって、「本」というメディアに執着とかは無いと思うんですよ。感覚的にははやりものをつまみ食いしているのであって、本を買っているという意識は薄い。へたをするとまったく無いかもしれない。
そういう人たちを相手に専門家(=本というメディアにこだわりがある人たち)が何かを働きかけようとしても、そういうのって彼らには『重い』だけなんじゃないですかね。自分の身になって考えてみましょうよ。まったく興味がないものをマニアが熱心に薦めてくるのって、重いしウザいでしょう?
娯楽の数は際限なく増え、上澄みを広く浅くつまんでも1日24時間では足りないくらい多様化しています。そのような消費のスタイルを持つ人たちに旧来のやりかたで接しても、引かれるだけです。本に執着がない人たちを相手に数字を出したいのならば、「本」を売りたいという欲はぐっと抑えて、違うやり方を模索しなければいけないということなのではないでしょうか。
「ランキング」というのはそうした状況の中で浮かび上がってきた、効果的な手法のひとつであるように私には思われるのです。