2008-05-29
■[書評]悪いこたぁ言わんから今のうちに読んでおけ:井上堅二「バカとテストと召喚獣」
今日の一枚
ながらくご無沙汰しております。多摩坂です。好きなバカテスのキャラは木下優子です。秀吉と同じビジュアルで見た目優等生な超バイオレンス少女って、なにげにすごいスペックだと思うのだがどうか。
さて。私が今コミック化したいノベルランキングの1位に燦然と輝くバカテスこと「バカとテストと召喚獣」の4巻が出ていたので、買って帰って速攻で読んだ次第です。ちなみに巻数表記は4巻になっていますが、短編集の3.5巻というのがあるので、実際はシリーズ5冊目になります。
ライトノベルを1冊読むのに2日とかかかったりする私でも、4時間ほどでさくっと読めてしまう本作は、バカな子たちがおバカなことをしては悲惨な目に遭う学園ラブコメです。ちょっとしたキスイベントが発生しただけで、クラスメイト全員がKKKみたいな衣装を着て異端審問(という名の吊るし上げというか処刑)を延々30ページ近くもやってしまったりする、無軌道な若さにあふれています。
そんなバカたちが、まばゆいばかりのバカをふりまきつつ恋にテストにがんばる姿は、葉賀ユイさんのイラストの魅力もあいまって実に愛おしく、その青春ぷりには呆れを通り越してすがすがしささえおぼえます。なお、タイトルに「召喚獣」とあるとおり、舞台となる学校には召喚獣を使った特殊な試験制度があったりするのですが、そのへんはわりとどうでもいいです(ぉ
角川グループのライトノベル春の100冊フェアに選ばれたり、ドラマCDが発売されたりして徐々に盛り上がってはいるものの、本格的な波は来年あたりに来るのではないかと思われる本作。今ならまださくっとまとめ買いして読めてしまう冊数ですので、今のうちに手を出しておくことをおすすめします。