2008-05-31
■[その他]「ひまわり」は「月姫」「ひぐらし」に続く以下略
今日の一枚
あやしく光る碧の眼。
多摩坂です。すっかり告知するのを忘れていましたが、現在発売中の電撃「マ)王7月号に「狼と香辛料」コミック版1巻の別カバーが付録で付いてきます。カバーイラストは本家の文倉十さん。イラストを見たい人はこちらをご覧ください。
さて。「ひまわり」という同人ゲームがネット界隈でちょいと話題になっているのですが、ここ最近の話題のなり方が「すごくいい作品なんだけど(多分)ブレイクはしないよね。なんでか考えてみよう」という妙にねじれた感じだったりします。
やや最果てのブログ:同人ゲーム「ひまわり」が「月姫」「ひぐらし」に続くムーブメントにならない(かもしれない)3つの理由
bmp_69:同人ゲームが大ムーブメントになるためにはなぜ絵が下手くそでなければならないのか
約束の地:「絵の下手さ」と「ひまわり」がブレイクしない理由。
Half Moon Diary:「ひまわり」の同人誌を見かけない真の理由
「ひまわり」は私もブレイクはしなさそうだと思っているのですが、その理由は上記の方々の考えと少し違います。この作品はコアなファンは獲得できると思うのですが、ファンの口コミが上手く機能しないように思うのです。
なぜかというとこの作品、うわさを聞いた人が公式サイトを見に行ったり、即売会や同人ショップで手に取ったときの反応が薄そうなんですよね。手に取るところまではいくけど、買うまではいかない感じ。理由はいろいろあるのですが、上記のサイト以外の視点を挙げると「タイトル」「アピールポイント」「キャッチコピー」の3つが致命的にまずいというのがあります。
「私を殺した責任、とってもらうからね」
ひぐらしのなく頃に
「正解率1%」「惨劇に挑め」
「―この星の空は、何故あおいのだろう―」
この3つを見比べてみて、どう思いますか? 前2者のやる気と自信が感じられる挑戦的なコピーに対して、「ひまわり」ってすごく地味(というかぶっちゃけ駄目)じゃないですか? 少なくとも私はこれを見て「ひまわり」を買おうとは思いません。周りから猛烈にプッシュされても、現物を手に取って見たら購入を躊躇すると思います。
商業のエロゲーはぬるーい外見の物が意外と売れたりするのですが、同人ゲームがブレイクするには「パッと見のすごさ」と「カッコ良さ」が不可欠であると私は思います。そのどちらも欠けており、それどころかジャケットに印字されたあらゆるものが購入意欲に対してマイナスにしか作用しない「ひまわり」がブレイクするとはとても思えません。