【サブカルちゃんねる】「東のエデン」原作・脚本・監督　神山健治さんインタビュー (4/5ページ)

　第１弾が、人気上昇中だった羽海野チカの漫画をアニメ化した「ハチミツとクローバー」。美大に通う男女の恋や芸術にかける思いを描いた内容は、ターゲット層を見事にとらえ、深夜で３．１％の平均視聴率を確保した。

　その後も矢沢あいの「Ｐａｒａｄｉｓｅ　Ｋｉｓｓ」や石川雅之「もやしもん」といった漫画をアニメ化して固定ファンを確保。０８年１２月に放送された「のだめカンタービレ巴里編」の第９話は、６．６％という高視聴率をたたき出した。

　見てもらう部分では大成功した「ノイタミナ」だが、ＤＶＤなどのソフト販売に結びつかなければ収益にはならない。「ＤＶＤのマーケットが右肩下がりで海外市場も落ち気味」（アスミック・エースの豊島雅郎社長）という状況では、企画力や作品力が成否を分ける鍵になる。

　世界にファンを持つ神山監督を起用した「東のエデン」、お台場で巨大地震に遭遇した子どもが家族の元に向かう姿を描く「東京マグニチュード８．０」（７月スタート）と連続するオリジナル作品は、「ノイタミナ」の作品力を改めてアピールするきかっけになりそうだ。（谷口隆一／ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）

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