2008-01-04
■[編集]書評サイトに対する作り手側の視線
先日の忘年会で、サイトの管理人の皆様からいろいろと質問を受けました。その中からいくつか印象に残ったものを、これから数回に分けて取り上げてみたいと思います。
第1回目のお題は「作家や編集者は書評サイトをどう思っているのか」。この質問は書評サイトの管理人さんがたにかなり聞かれたので、非常に印象に残っています。みなさん本が好きだから書評サイトを運営しているわけで、その本の作り手である作家や編集者がどう思っているのかがかなり気になっているようでした。
この質問に対するもっとも間違いのない答えは「人それぞれ」です。オールOKという人もいれば、裁判も辞さないくらい憎んでいる人もいます。ただ、そんなことを言っていては話にならないので、今回は作り手の個性をなるべく排した形で考えてみようと思います。
書評サイトが1つあったとして、そこが作り手側に与える印象は、以下の要因の組み合わせで構成されると思われます。
・そのサイトはその作家・作品を誉めているのか、批判しているのか
・そのサイトの書評は広告として機能するのか、営業妨害として機能するのか
・作り手の心は強いか、弱いか
・作り手は批評された作品の出来に満足しているのか、納得していないのか
・作り手側の見識は確かなものなのか、おかしいのか
そして、作り手側的に問答無用でダメなのは、以下のような書評サイトだということができます。
(※まれに、作り手側の頭がおかしいので何をやってもムダということもあります)
作り手側も人間ですので、書かれるなら宣伝になることを書いてほしいし、書評は的を射ていてほしいし、それもできることなら誉め言葉であってほしいと願っています。いいものが描けたときは話題にしてほしいし、調子が悪かった時はスルーしてほしいのです。
念のために言っておきますが、提灯記事を書けと言っているわけではありません。それはそれで最悪です。ただ、作り手側が上記のようなことを気にしているということだけは知っておいてほしい。それだけでも、作り手と書評サイトはだいぶ良好な関係を築くことができると思うのです。
※こちらも合わせてご覧ください:「ダメ書評」に対するマンガ編集者の視線