魔は天界に住む。（小沢秘書逮捕に思う
久しぶりの更新です。
『魔は天界に住む』とはよく言ったものだ。
古いネタだが小室哲哉逮捕の問題である。
小室のやった事は犯罪であり、許されることではないが、正直な気持ち『魔にやられたな』と思った。魔といっても仏法的な意味合いよりは『悪知識』の方である。
小室の関係者と仕事もしたことがあったし、業界内で彼の事を色々見たり聞いてきたりしたけど･･･彼の性格、人間性に関わらずあれだけのお金を持っていたら、そりゃ強烈な磁石の様に善知識も悪知識も全部吸い寄せてしまう、のが世の中の方程式である。（僕も含めて）一般の人には絶対理解できない状態（世界）の中で想像を絶する善知識と悪知識を取り込んでしまうのだと思う。善の仮面を被った悪知識が微笑みながら近寄ってきて何もかもを搾り取ってしまうのである。
信心していようとなかろうと、福運があろうとなかろうと、小室の様な域まで達してしまえば、もう識別する眼力も冷静さもないのではないか。当然沢山例外もあるが、なかなか難しい世界である。
また、１０年程前に数百万枚アルバムを売った１０代の女性歌手がいたが、ある業界関係者が当時、「あの歳であれだけ金持っていたら命狙われてもおかしくないよ」とさらりと言っていた。半ば冗談だろうが･･････それだけ怖い世界なのである。
自分の仕事が成功し、金も名誉も手に入れ、何もかもが自分中心に周り、『生きているだけで、息吸っているだけで幸せ！！』といった喜びに満ちた天界の生命にはすかさず魔が入ってくる。
民主党の小沢一郎の秘書逮捕も同じだと思う。
話はずれるが･･･小沢という人は自民党時代から『ロッキード事件』『佐川急便事件』『リクルート事件』で常に地検と対峙してきた人間で、地検の怖さも裏も表も知り尽くした人間である。彼が水面下でこの数十年やってきたことは、地検をどれだけ味方にするか、篭絡するか、ということである。
大分昔、地検のある幹部を向島の料亭に呼び、タダで飲み食いさせたこともあり、そうすることによって後々ヤバイことがあったらそれをネタに脅すつもりだったのだろう。自分や味方の代議士に何かしら捜査の影が忍び寄ったら「あの時、支払いしませんでしたよね？ 議員と地検幹部が会食して、議員におごられた事実が発覚したら首飛びますよ」と。後にその地検幹部は特捜部長になっている。
よって先日の小沢の会見の『地検批判』『今回のは国策捜査だ！！』『陰謀だ！』は、それ自体が地検に対する圧力なのだと、現・地検は言っている。「俺や秘書をまさか逮捕なんか出来ないよな？ 分かっているよな！！」という小沢なりの強いメッセージなのだ。国策捜査よりも議員の司法に対する圧力の方がよっぽどタチが悪い。
といっても世界の民主主義国家の中で日本ほど司法がしっかり独立している国はないらしい。まだまともな方らしい。今回の逮捕は国策捜査でも自民党の陰謀でも何でもない。そこに犯罪があったから逮捕したまでだ。具体的な証拠が押さえられたのが小沢の件だっただけだ。
それと･･･近年の企業や官庁の汚職事件では地検は永田町まで辿りつけていない。すなわち国会議員の立件である。永田町に対して地検がアンタッチャブルで腰抜けだと世間に思われたくないという意地もあったのだろう。なんとしてでも永田町にまでアクセスして結果を出したい。それがたまたま小沢だっただけだ。
民主党幹部や小沢自身が「何故、衆議院選挙前のこの時期に！！」と怒り心頭だが、それも間違っている。まず、永田町の鉄則『予算成立後には政局は起きない』である。そういう意味では大事な予算が通り、永田町がひとまず落ち着き、そして何より･･･都議選があることを忘れている。そう、衆議院選挙ではない。衆議院選挙の前哨戦である都議選の空気が流れ始めたら地検は永田町に対して気を使って手を出し難くなる。予算成立して都議選の前のタイミングとしては今が絶好のチャンスである。今しかない。
地検（司法）というものが権力と対峙する存在と考えれば、麻生の支持率を考えて次の衆議院選挙で黙っていても野党に転落する（？）自民党は（予算も成立し）もはや権力ではない。後に確実に権力を射止め、首相になるであろう民主党と小沢こそが既に現時点で権力なのだ。
個人的には、地検･･･グッド・ジョブ！！ 民主・小沢････ざまあみろ！！ である。
秘書の拘留２０日間の後、今月の２５日前後には秘書は起訴されるかもしれない。地検を何よりも後押しするのは世論である。『小沢辞任すべき ５７％』という世論調査こそ意味を持ってくるのである。
小室問題然り･･･あとは寝ていても権力を手にし、喜びにほくそ微笑んでいる民主党に（民主党にとっての）魔が入ったとも言えるのではないか。
信心も同様である。結果を出し、広布を前進させ、達成感と歓喜に満ちたその状態から既に白蟻のごとく何かが自身を蝕み始めているのだ、という事を自覚しなければいけない。
『魔は天界に住む』
まさにその通りであると思う。
『魔は天界に住む』とはよく言ったものだ。
古いネタだが小室哲哉逮捕の問題である。
小室のやった事は犯罪であり、許されることではないが、正直な気持ち『魔にやられたな』と思った。魔といっても仏法的な意味合いよりは『悪知識』の方である。
小室の関係者と仕事もしたことがあったし、業界内で彼の事を色々見たり聞いてきたりしたけど･･･彼の性格、人間性に関わらずあれだけのお金を持っていたら、そりゃ強烈な磁石の様に善知識も悪知識も全部吸い寄せてしまう、のが世の中の方程式である。（僕も含めて）一般の人には絶対理解できない状態（世界）の中で想像を絶する善知識と悪知識を取り込んでしまうのだと思う。善の仮面を被った悪知識が微笑みながら近寄ってきて何もかもを搾り取ってしまうのである。
信心していようとなかろうと、福運があろうとなかろうと、小室の様な域まで達してしまえば、もう識別する眼力も冷静さもないのではないか。当然沢山例外もあるが、なかなか難しい世界である。
また、１０年程前に数百万枚アルバムを売った１０代の女性歌手がいたが、ある業界関係者が当時、「あの歳であれだけ金持っていたら命狙われてもおかしくないよ」とさらりと言っていた。半ば冗談だろうが･･････それだけ怖い世界なのである。
自分の仕事が成功し、金も名誉も手に入れ、何もかもが自分中心に周り、『生きているだけで、息吸っているだけで幸せ！！』といった喜びに満ちた天界の生命にはすかさず魔が入ってくる。
民主党の小沢一郎の秘書逮捕も同じだと思う。
話はずれるが･･･小沢という人は自民党時代から『ロッキード事件』『佐川急便事件』『リクルート事件』で常に地検と対峙してきた人間で、地検の怖さも裏も表も知り尽くした人間である。彼が水面下でこの数十年やってきたことは、地検をどれだけ味方にするか、篭絡するか、ということである。
大分昔、地検のある幹部を向島の料亭に呼び、タダで飲み食いさせたこともあり、そうすることによって後々ヤバイことがあったらそれをネタに脅すつもりだったのだろう。自分や味方の代議士に何かしら捜査の影が忍び寄ったら「あの時、支払いしませんでしたよね？ 議員と地検幹部が会食して、議員におごられた事実が発覚したら首飛びますよ」と。後にその地検幹部は特捜部長になっている。
よって先日の小沢の会見の『地検批判』『今回のは国策捜査だ！！』『陰謀だ！』は、それ自体が地検に対する圧力なのだと、現・地検は言っている。「俺や秘書をまさか逮捕なんか出来ないよな？ 分かっているよな！！」という小沢なりの強いメッセージなのだ。国策捜査よりも議員の司法に対する圧力の方がよっぽどタチが悪い。
といっても世界の民主主義国家の中で日本ほど司法がしっかり独立している国はないらしい。まだまともな方らしい。今回の逮捕は国策捜査でも自民党の陰謀でも何でもない。そこに犯罪があったから逮捕したまでだ。具体的な証拠が押さえられたのが小沢の件だっただけだ。
それと･･･近年の企業や官庁の汚職事件では地検は永田町まで辿りつけていない。すなわち国会議員の立件である。永田町に対して地検がアンタッチャブルで腰抜けだと世間に思われたくないという意地もあったのだろう。なんとしてでも永田町にまでアクセスして結果を出したい。それがたまたま小沢だっただけだ。
民主党幹部や小沢自身が「何故、衆議院選挙前のこの時期に！！」と怒り心頭だが、それも間違っている。まず、永田町の鉄則『予算成立後には政局は起きない』である。そういう意味では大事な予算が通り、永田町がひとまず落ち着き、そして何より･･･都議選があることを忘れている。そう、衆議院選挙ではない。衆議院選挙の前哨戦である都議選の空気が流れ始めたら地検は永田町に対して気を使って手を出し難くなる。予算成立して都議選の前のタイミングとしては今が絶好のチャンスである。今しかない。
地検（司法）というものが権力と対峙する存在と考えれば、麻生の支持率を考えて次の衆議院選挙で黙っていても野党に転落する（？）自民党は（予算も成立し）もはや権力ではない。後に確実に権力を射止め、首相になるであろう民主党と小沢こそが既に現時点で権力なのだ。
個人的には、地検･･･グッド・ジョブ！！ 民主・小沢････ざまあみろ！！ である。
秘書の拘留２０日間の後、今月の２５日前後には秘書は起訴されるかもしれない。地検を何よりも後押しするのは世論である。『小沢辞任すべき ５７％』という世論調査こそ意味を持ってくるのである。
小室問題然り･･･あとは寝ていても権力を手にし、喜びにほくそ微笑んでいる民主党に（民主党にとっての）魔が入ったとも言えるのではないか。
信心も同様である。結果を出し、広布を前進させ、達成感と歓喜に満ちたその状態から既に白蟻のごとく何かが自身を蝕み始めているのだ、という事を自覚しなければいけない。
『魔は天界に住む』
まさにその通りであると思う。
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