不登校になった高校生の学習支援を進めるため、文部科学省は教師と連絡を取りながら在宅学習をするなど一定の条件を満たした場合、卒業に必要な74単位のうち半分に当たる36単位を上限に認めるよう全国の教育委員会に通知した。不登校の高校生は2007年度時点で約5万3000人にのぼる。不登校をきっかけにした留年や退学を減らすのが狙い。
文科省によると、不登校生徒は04年度以降、減少傾向だが、学校と隔絶することで留年や退学につながるケースが後を絶たない。同省は4月からフリースクールなどの学校外施設に通う生徒についても校長らの判断で「出席扱い」にする方針を打ち出すなど、不登校対策を強化している。(07:02)