私が持っている最近の歌詞集には『比叡おろし』が出ていない。昔の歌集には岸田智史の同名異曲が出ているが、私が聴いたのは小林恵子という女性が唄っていたものだ。 この女性の唄はラジオで聴いたからレコードもない。なんとなくうら淋しい唄だからヒットしなかったのだろう。しかたないのでインターネットで検索して探し出した。 ※出典 http://www.mahoraba.ne.jp/~hog/shouka/hieioroshi.html 「風は山から降りてくる ♪」と「うちは比叡おろしですねん ♪」と「あんさんの胸を雪にしてしまいますえ ♪」があるから確かに私が探していた曲である。 作詞・作曲は松岡正剛である。彼の「知の編集工学」や「花鳥風月の科学」を少し前に読み流したことがある。同名異人ではないかとこれもネットで確かめたが間違いはない。作家の吉井勇に触れた文章で、自分が学生時代に作詞・作曲したこととこの曲を六文銭・小林恵子・由紀さおり・都はるみが唄ったと書いている(ちなみに、私は今まで小林「啓子」だと記憶していた)。 ※出典 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0938.html 松岡の著作は難解で、多芸多才の人だから読むだけで疲れる。でも、『ひえいおろし』だけはなんとなく感じるものがある。山から吹き下ろす寒風に凍えるのは京都だけではない。その風を雪女にたとえて唄ったところが面白い。 ともあれ、むかし聴いたというだけで調べた唄に意外なつながりがあるものだ。でも、唄っていた小林啓子がどうなったかは分からない。唄ったばかりに雪にされてしまったのだろうか。 【参考】想い出の唄については私のホームページもごらんください。 引用文を増やしたり、内容を訂正しています。 http://www5f.biglobe.ne.jp/~nobu-yamada/utamokuji.html 【参考】フォークの思い入れは私のホームページもごらんください。 引用文を増やしたり、内容を訂正しています。 http://www5f.biglobe.ne.jp/~nobu-yamada/houkumokuji.html |
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