☆ね年…人間は作り物に誤魔化されて本当のものが見えぬと目覚める時
☆うし年…夜雨灯前一人心を照らすべし。そは時未だ熟さぬにより諸事見合わせよの知らせ
☆とら年…自分は凡夫だと目覚めた者が尊い仕事ができる
☆う年…色々なものを学びすぎて却って堕落してきたと気付く時
☆たつ年…知る事多き者は苦しみも多し。不知最も親切
☆み年…困った極みの時その懐には入って泣く友あれば災い転じて福となる
☆うま年…墨痕鮮やかに妙技をふるう象あって運順又順と転ず
☆ひつじ年…良い地位についても名誉とせず困窮しても恥としない心境たれ
☆さる年…山の如く積んだ書物から宝を見つけ出す様。読書して心若やぐ
☆とり年…酒は三献に限るという。本日酒色に用心すれば却って吉
☆いぬ年…食物に驕り衣服に驕り住居に驕って人の心は苦しむ
☆い年…時計故障する意あり。汝の怠慢を教えるものと反省
(松雲庵主)