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【政治】

民主、知事選連敗 広がる 衆院選不安

2009年4月14日 07時03分

 秋田知事選で民主党系候補が敗れ、同党にとっては三月の千葉県知事選に続く二連敗となった。党執行部は西松建設の違法献金事件による影響を否定するものの、辞任論のくすぶる小沢一郎代表のもとで衆院選を戦うことへの不安が党内にじわりと広がった。

 鳩山由紀夫幹事長は十三日、都内で記者団に、秋田知事選の敗北が小沢氏の進退問題に与える影響について「それはない。県連レベルだけの話で、党本部には一切、推薦も応援の依頼もなかった。代表などの責任にはならない」と否定した。

 秋田県知事選は、民主党県連が同党系候補を支持し、社民党と、民主党支持団体の連合が自民党系候補を支援した野党分裂選挙。小沢氏を支持する議員も「地元の事情で野党共闘が崩れたのが原因だ」と、選挙結果は小沢氏の進退問題に結びつかないと強調した。

 だが、知事選の連敗は民主党の勢いが止まり、守勢に回っていた自民党との攻守逆転を印象付けたのは間違いない。党内には、横ばい状態を維持する党支持率が下落傾向に転じ、衆院選への悪影響が現実のものとなることへの危機感も根強い。

 小宮山洋子衆院議員は本紙の取材に「党支持率が横ばいなのは、みなさんが政権交代を望んでいる熱い思いだ。小沢氏は情勢をみて一日も早く判断いただきたい。支持率が落ちだしたら回復不能になる」と、早期の自発的辞任を訴えた。

(東京新聞)

 

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