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JR北海道:社員が顧客情報売る インクリボン、ネットで

オークションに出品されていた切符印字用のインクリボンの同型
オークションに出品されていた切符印字用のインクリボンの同型

 JR北海道は13日、顧客の名前やクレジットカード番号など475人分の個人情報が記された切符の印字用インクリボンを旭川支社所属の男性社員(56)がインターネットのオークションに出品し、落札されたと発表した。男性社員は列車の案内板や誘導用旗、工事注意表示板などの備品4点も出品しており、同社は刑事告訴も検討している。

 同社によると、落札されたのは定期券や特急券などの印字に使う熱転写型インクリボン3本で、2本は稚内駅、1本は幌延駅の窓口で使用された。リボンのテープ部分には、顧客の名前、年齢、性別のほか、クレジットカードの番号と有効期限が転写されていた。

 男性社員は2月ごろ、旭川駅構内の廃棄物保管庫からインクリボン3本を持ち出した。使用済みリボンは個人情報が含まれるため、業者で溶解処分されるが、3本は誤って保管されていたという。

 リボンは1本約1000円で3本とも同じ人物が落札した。今月6日に同社に「ネット上でインクリボンが取引されていた」との情報が寄せられ、同社が列車誘導用旗を落札して男性社員を特定した。リボンは同社が落札者から買い戻した。個人情報の悪用は確認されていないという。

 男性社員は社内調査に対し、「08年11月ごろから鉄道の備品をオークションに出して売っていた」と話しているという。同社は内規で鉄道用品や制服などの販売を禁じており、綿貫泰之営業部長は「社員の指導を徹底したい」と陳謝した。【金子淳】

毎日新聞 2009年4月14日 1時09分(最終更新 4月14日 1時17分)

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