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ある老兵士の孤独と嘘(細切れぼやきも)
私は遅読のため、月刊誌などはたいがい1〜2カ月遅れで読んでいます。
「正論」3月号に載ったこの記事も、最近になってようやく気付きました。
実名は表記されていませんが、たぶんあの人のことだろうなという、おおよその見当はつきます。
ネットではこの記事は紹介されていないようですが、あるいは「チャンネル桜」など別の媒体ではすでに紹介済みかもしれません(私は「チャンネル桜」は視聴していないのでわかりません)。
この種の「証言の嘘が暴かれた」という話はよく聞きますし、特別珍しいことではないかもしれませんが、いちおう紹介しておきたいと思います。
「正論」3月号に載ったこの記事も、最近になってようやく気付きました。
実名は表記されていませんが、たぶんあの人のことだろうなという、おおよその見当はつきます。
ネットではこの記事は紹介されていないようですが、あるいは「チャンネル桜」など別の媒体ではすでに紹介済みかもしれません(私は「チャンネル桜」は視聴していないのでわかりません)。
この種の「証言の嘘が暴かれた」という話はよく聞きますし、特別珍しいことではないかもしれませんが、いちおう紹介しておきたいと思います。
■「正論」2009年3月号掲載【映画「南京の真実」製作日誌】
日本文化チャンネル桜代表・水島総(みずしまさとる)
“情報戦”の最前線から(第18回)より
一月二十日(火)「南京」月報
〈前略〉以前、テレビ朝日の討論番組「朝まで生テレビ」で「南京大虐殺」体験者として出演した老兵士の「証言」があった。その方は(Aさんとしておく)司会の田原総一朗氏から質問を受け、南京での残虐行為を「証言」していた(記録を私たちは持っている)人物である。
しかし、私たちの調査では、Aさんは南京攻略戦のあった昭和十二年十二月十三日には軍隊にまだ入っておらず、翌年の昭和十三年六月、呉市にあった海兵団に入団し、約半年の訓練後、志願兵として海軍に入ったことが分かっていた。私たちはこの「嘘」を暴くことこそ、南京大虐殺なる歴史の捏造キャンペーンを暴く一環になるものと意気込んでいた。ただ、Aさんを嘘つき呼ばわりして責めたいと思わなかったので、「百年後の子孫のために、客観的な事実を未来に残したいと思っています、だから正直に事実を話してください」と真正面から真剣にお願いした。
Aさんは最初こそ戸惑っている様子だったが、私たちが調査した彼の軍歴表を示すと、南京陥落から一年以上後に南京付近の揚子江を通ったことを認め、素直に自分が「南京攻略戦」に直接関わっておらず、漢口へ行く途中であったことを認めた。それも夏服姿だったということである。彼が見たのは、航行中に揚子江沿岸で射殺される便衣兵たちと朝方に川面に浮かぶ二十体ほどの死体だった。揚子江沿いの地域では、ずっと国民党軍との戦いが続いていたから、戦争ではよくあることである。間違いないのは「南京大虐殺」と全く無関係だったということだ。Aさんは、逆に、銃撃で腕に怪我をしたとき、川沿いの村人が手当てをしてくれた親日エピソードまで話してくれた。雑談の中で軍隊時代がいかに楽しかったかも話してくれた。
「朝まで生テレビ」証言の偽りが明らかに出来たのは良かったが、このギャップは一体何だろうと、「朝まで生テレビ」では、なぜ本当の事実が伝わらなかったのかを穏やかに聞いた。「田原さんがそれ以上しゃべらせてくれんかったですよ。もっと話すことはあったのに」。その弁解が哀しかった。Aさんは戦後ずっと南方各地の遺骨収集を続けてきた。厚生省の役人が戦前の軍や兵士を理解せぬまま遺骨収集事業に関わり、収集現場ではいろいろ苦労したらしい。それが八十八歳となった現在、体力も衰え、ほとんど一人暮らしに近い寂しい生活を送っている。寒い季節の撮影の中、その孤独がひしひしと伝わってくるような気がした。
吉本隆明氏の「転向論」だったか、人は国家権力などの暴力や弾圧で心を変えるのではない、世界=大衆からの「孤立」が人間を変えるのだと指摘した文章が記憶に残っている。
〈中略〉世界からの「孤立」が人と思想を変え、ある時は自殺までも生む…。Aさんを見ていると、その「偽証言」が戦後社会からの孤立感から来ているように思われた。だからこそ、戦後、遺骨収集を始めたのだろう。戦後の日本社会には軍隊と軍人は悪であるとの共通認識が蔓延しており、生き残った一部の軍人達は、その「孤立」を脱しようと、日本国民の多くがそうだったように、過去を否定し、自らが「戦争被害者」となり、軍隊時代を告発する「反戦平和の徒」として「転向」したのである。日本のマスメディア自身が、まさにその「転向」組織そのものであり、「朝まで生テレビ」はその代表である。Aさんの「偽証」は、戦後日本社会との折り合いをつけ、「孤立」を脱するための「証言」だったのである。
私はこれを読んで、やりきれない気持ちになりました。
ああ、「偽証言」というものはこうやって作られていくのだな、と。
そして、金学順さんという韓国人のおばあさんのことを思い出しました。
金学順さんは、日本政府を訴えた慰安婦訴訟の原告第一号です。
実は金学順さんは率直な人で、訴状には「キーセンに四十円で売られた」と書いていました。
が、西岡力氏にそのことを指摘された後は、「キーセンに売られて中国に連れて行かれたのだけど、業者の人と北京の食堂でご飯を食べていたら日本の軍人が来て連行された」と証言を変更しました。
慰安婦訴訟を仕切っていた高木健一弁護士は、金学順さんが「身売り」だったことを秦郁彦氏(後に済州島を取材、吉田清治の主張した「慰安婦強制連行」の嘘を暴いた)に指摘されると、「あれは玉が悪かった」「今、次のいいのを準備している」と言ったそうです。
また、日本のテレビ局が何度も金学順さんにインタビューした時に、日本語のわかる女性コーディネーターが「おばあちゃん、なんで出てきたの?」と聞いたら、金学順さんはこう答えたそうです。
「寂しかったんや。親戚も誰も訪ねてこない。食堂でテレビを見ていたら、徴用された人が裁判を起こしたと報じられていたから、私も入るのかなと思った」
——ちなみに、金学順さんのことを最初に報道したのは朝日新聞(1991年8月11日付・大阪版)でしたが、金学順さんが「身売り」だった事実は隠蔽されていました。
しかも、その記事が載ったのは、金学順さんが韓国で記者会見する3日前。
実は記事を書いた植村記者は金学順さんも加わっている訴訟の原告組織の常任理事の娘の夫であるため、金学順さんの単独インタビューがとれたのでした。
(詳細は拙エントリー07/3/27付:「WiLL」慰安婦問題特集より、西岡力氏の【すべては朝日新聞の捏造から始まった】を参照)
自称「元従軍慰安婦」の金学順さんと、自称「南京大虐殺体験者」のAさん、この2人に共通するキーワードは「孤独」です。
また、「反日勢力に利用された」ことも共通点と言えるのかもしれません。
そもそも人間というのは弱いもので、相手に「迎合」してしまいがちです。相手に不愉快な思いをさせたくなくて、本当は異論があってもそれを口に出せなかったりします。
特にその人が「孤独」を感じていれば尚更のことです。
話を聞いてくれる相手が喜んでくれるように、あるいはその場の空気を壊したくないがために、話を誇張したり、事実を歪曲したり、ということは往々にしてあると思います。
もちろんそれが世間話だとか、他愛もない会話の中でなら別に構わないでしょうが、歴史に直接関わる証言となると事情は全く違ってきます。
嘘の証言をプロパガンダに利用し、「史実」にしてしまおうとする、そういう悪意を持った人間や組織や国が世の中にはたくさん存在するからです。
そういう意味では、金学順さんやAさんの「罪」は大変根深いと言えます。
キーセンに売られた人が、日本軍に「強制連行」され「性奴隷」にされたと訴える。南京に当時いなかった人が、「南京大虐殺」を見た、関わったとテレビで「証言」する……。
金学順さんやAさんだけではありません。同じように「偽証言」をした人は他にもたくさんいるでしょう。
嘘をついてまで被害者面、あるいは加害者面をする。それが日本の政治や外交に大きな影を落とす。
本当に腹立たしいし、許せないことだと思います。
が、私は彼らの「孤独」に思いを馳せた時、わずかながら同情の念も沸いてくるのです。
「孤独」に付け込まれて反日勢力に都合良く利用された、そんな哀れな彼らを、少なくとも一方的に糾弾する気持ちにはなれません。
人によっては「戦争が彼らを狂わせた」と言うでしょう。が、それは違うと思います。
水島さんも言われているように、戦後の日本社会、すなわち「旧日本軍を悪とする社会」が彼らを狂わせたんだろうと私は思っています。
・・・・・・・・・・・細切れぼやき・・・・・・・・・・・
■北朝鮮に対する議長声明案で合意(日テレNEWS 4/12)
北朝鮮をめぐり、国連安保理の協議は大きな節目を迎えた。安保理の常任理事国と日本の6か国は11日、北朝鮮による発射を非難する「議長声明案」で合意した。
合意された「議長声明案」には、「ミサイル」や「人工衛星」という言葉は出てこない。使われているのは「北朝鮮による発射」という言葉だ。しかし、この「発射」は「安保理決議違反であり、非難する」「北朝鮮に対し、今後、いかなる発射も行わないよう要求する」という強い表現が盛り込まれた。さらに過去に採択された制裁決議の完全な履行を求めており、制裁の対象となる団体や物品のリストを今月24日までに提出することが明記された。
〈中略〉あくまで法的拘束力のある「決議」を求め続けてきた日本だが、安保理での合意を優先させ、「議長声明」で妥協した。しかし、実際は要求していたほぼすべての項目が盛り込まれ、名より実をとった形。一方、中国外交筋は「『非難』という言葉は、本当は盛り込みたくなかった」と述べ、大幅に譲歩したことを認めた。
安保理は11日、非公式の全体会合を開き、この議長声明案を正式に各国に提示した。「議長声明」は、早ければ13日にも採択される見通し。
日本は形式面では譲歩したものの、内容面では主張をほぼ通したようです。
もともと中国とロシアは「議長声明」より下のレベルの「報道声明」を希望しており、「決議」との間を取って「議長声明」で落ち着くだろうってことは当初から想定されてたわけだから、必要以上にがっかりすることはないと思います。
むしろ今回、日本が最初から「新たな『決議』の採択を!」と強気で押していたのを見て、私は日本外交も少しはいいふうに変わってきたんじゃないかと希望を持ちました。
というのも、最初に大きく吹っかけて相手から譲歩を引き出し、ほどほどのところで手を打つ(実はその「ほどほど」こそがこちらの狙っていたもの)というのが外交の基本だと思うのですが、過去の日本はこれがほとんどできてなかったので。
それに「新決議」を要求し続けたことで、日本が北朝鮮に対してどれほど怒っているのかを、ヨーロッパはじめ各国に示すこともできたと思います。
さらに日本国民に対しても、中国やロシアはもちろんのことアメリカ(当初は日本と歩調を合わせていたが、途中で「議長声明」に転向した)すらあてにはならないんだと、知らしめることにもなりました。
そして忘れてはいけないのは、国連安保理での交渉と並行して、日本がさっさと独自に追加制裁も決めたことも評価されるべきだと思います(中身が手ぬるいという声もあるようですが、次にまた撃たれた時のために温存するって判断も私は有りだと思う)。
前にも書いたけど、今が麻生政権で本当に良かったと思います。少なくとも「人の嫌がることはしない」福田さんや、国連至上主義の小沢さんが首相だったら、こうは行かなかったんじゃないでしょうか。
■タイ混乱、国民不在の政権争い 経済危機も背景に(産経4/12)
あの赤いシャツ見てると中国人を思い出しますなぁ。
っていうか、タクシンさんって中国系ですよね(^_^;
※参考リンク:タイの地元新聞を読む
■中2比少女残し父母帰国 成田空港で涙の別れ(時事4/13)
カルデロン一家の動きをずーっと伝えてきた「ミヤネ屋」ですが、4月13日放送のコメンテーター(うつみ宮土理、水道橋博士、読売テレビの春川正明解説委員)の発言は特にひどかったです。
全員声を揃えて、「日本の法律は冷たい」「両親に特別在留許可を出せ」「政治が決断を」、さらに森法相批判。
本来なら強制退去処分になった場合は5年間は再入国不可能なところを、森法相は人道的な面から特例として、もっと短い期間(1年程度)で両親に再入国の許可を与える準備があると述べています。
偽善者どもよ、これ以上どう法を曲げろと言うのか!
同じ「ミヤネ屋」でも、北野誠、ガダルカナル・タカ、読売テレビ岩田公雄解説委員あたりが出演していた日はまだマシだったんですけどねぇ。
(そういや北野誠が芸能活動休止となった件、創価の圧力が原因てな話が2ちゃんねるを中心に広まってますが、真相は?)
■麻生首相「誤読記事」問題 産経や共同は、誤報を否定(J-CAST4/13)
「誤読」報道は知ってましたが、その後の「『誤読』は『誤報』ではないかと騒ぎになった」問題は、今日初めて知りました。
TBS幹部コラムが炎上する騒ぎにまでなったそうですね。この件については「義によりて勇を馳せる、保守へ」さんを参照。
■テレビ朝日「報道発 ドキュメンタリ宣言/川島芳子は生きていた!」
オチは「DNAと指紋の鑑定をしてみたけど判定不可能だった」「証拠はないが我々は確信している」。何じゃそりゃ!
まあ私はUFO特番を見るのと同じような気構えで見てたので、特に腹は立ててません。でも番組の最後の1分を見逃した人は、信じちゃってるんじゃないですか?
で、結局、テレ朝が一番言いたかったのはやはり「日中友好」。
■ベトナム 日本からの桜楽しむ(NHK4/12)
画像をクリックすると新規画面で拡大されます。
実際にテレビでニュース映像を見ましたが、大勢のベトナム人が集まって実に和やかなムードでした。
反日NHKも、たまーにこういう良いニュースを伝えてくれます。
■【04-13】選挙と日本解体法
【国会が選挙モードになっている間隙をぬって、「国籍法改悪」のときと同様に、 日本解体を策した法律が通りそうです】
水間政憲さんから緊急メッセージです。
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Comments
「偽証言」に関しては確かに同情する余地はありますが、だからと言って後の日本人に汚点を残す「嘘」をすることは、あまりに大きな罪ですね。
また、そういった「孤独」を利用するマスコミが最も「卑しい」部類に入ると思います。
北野誠の件はどうやら「創価学会批判」だったようです。
「散歩道」さんの所に北野誠がブログで謝罪している文章が載っていました(ブログ自体は閉鎖してます)
北朝鮮への態度も概ね良いとは思いますが、TVでは随分批判していますね。
カルデロン一家は弁解の余地なく粛々と手続きを行って欲しいですな。
タイの混乱は、日本の制度や軍への関わりが違うので、同じには考え難いのですが、テレビで見るほど混乱はないとは思いますね。
一般国民は辟易しているらしいですし、今後の国際社会の信頼が失墜して経済が悪化するのが心配です。
「ナチ収容所体験はウソ、スペイン抑留者会長解任」
【パリ11日=時事】スペインからの報道によると、スペイン人でナチ収容所抑留者の会会長を務めていたエンリック・マルコ氏(84)に、実は収容所経験がないことがこのほど発覚。会長職を解任された。
同氏は78年に出版した自伝の中で、第2次大戦中にフランスのレジスタンスの闘士としてナチス・ドイツの捕虜になり、オーストリアのマウトハウゼン収容所に送られたと語っていた。ところが、カタルーニャの地方紙がこのほど、歴史家の調査を基に実際にはこれが作り話だったことを暴露した。
2005/05/12
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_05/t2005051225.html
Meine Sache 〜マイネ・ザッヘ〜: 暴かれる犠牲者ビジネス
実はマルコ氏はレジスタンスに所属したことも、収容所に収監されたこともありませんでした。1941年に外国人労働者としてドイツ入りし、終戦の2年前にはスペインに帰国していたのです。嘘をついた理由は、「まわりが熱心に話しを聞いてくれるから」だそうです。
http://meinesache.seesaa.net/article/3768983.html
ただそれが後でバレて自分が恥をかいて終わる分には未だいいのですが特定の悪意を持った人間に利用され結果、国の名誉と尊厳を貶めてしまうというのは問題でしょうね。
いつか自分も老いる訳ですし将来そうならないようもっと己を省みないといかんなと思う次第であります。
どういうコメントが出るか
予想付きますな┐(´д`)┌ ヤレヤレ
ネットユーザーの目を欺こうと必死な
様子ですがそうは行きません(^_^メ)