有明海に異変です。アサリの産地、熊本県の海岸を海藻が覆い尽くし、アサリがとれなくなっています。
干潮時間の午後5時です。玉名市のアサリ漁場がワカメの一種の海藻で覆い尽くされています。ゴルフ場のグリーンのように見えます。
海藻が覆い尽くしている範囲は、長さおよそ4キロ、幅およそ1キロに及んでいます。漁協によりますと、去年の10月ごろから増えはじめ、先月末ごろに一面を覆い尽くすようになったということです。
海藻に覆われることでアサリに酸素や日光が届かず、十分に育たなくなっている上、水はけが悪くなり、土の質も悪くなっています。
「1億2、3千万円あったアサリの水揚げが、今年はゼロ」(大浜漁協 前田誠一組合長)
漁協は、海藻の種類や大量発生した原因も把握できておらず、現在、トラクターで海藻と土を混ぜて、漁場を元に戻す作業を続けています。(14日04:36)