米Microsoftは6日、今後正式版を公開予定の「Internet Explorer 8(IE8)」が自動的にインストールされるのを防ぐためのツールキット「IE8 Blocker Toolkit」の提供を開始した。
IE8正式版が公開されると、自動アップデート、Windows Update、Microsoft Updateによって自動的にインストールされることになる。しかし企業などでは、社内アプリケーションや企業内サイトとの互換性を正式版ブラウザで確認しない限り、IE8を使用できないと考えることが多い。そのため、正式版が発表されてから必要な作業を終え、その後インストールすることになると考えられる。今回公開されたツールキットは、こうした環境でIE8の自動インストールを防ぐためのものだ。
IE8は、Windows VistaとWindows Server 2008では「重要」なアップデートとして、Windows XPとWindows Server 2003では「優先度の高い」アップデートとして提供される。
自動アップデートは、IE8がMicrosoft Download Centerで公開された後に開始されることになる。ただし、自動アップデートが開始されても、必ずしも強制的にインストールさせられるわけでもなさそうだ。説明によると、自動アップデートによりIE8のインストールが始まると、ダイアログが表示される。そこには「インストールしない」という選択肢がすべての環境で用意される。
ここで「インストールしない」を選んだ場合、インストールは行われず、その後、自動アップデートやWindows Updateなどでも、「優先度の高い」アップデートではなくオプションアイテムとして表示されることになるという。
「IE8 Blocker Toolkit」は、このように企業ユーザーなどにとって有用なツールだが、例外もある。例えば、すでにIE8のプレリリースバージョンがインストールされている場合、正式版をブロックしない。また、ツールキットが配備された状況でも、ユーザーがMicrosoft Download Centerから直接ダウンロードした場合にはインストールが行われると注意点も挙げている。
関連情報
■URL
IE公式ブログの該当記事(英文)
http://blogs.msdn.com/ie/archive/2009/01/06/ie8-blocker-toolkit-available-today.aspx
■関連記事
・ 「IE8」のRC版、2009年第1四半期に公開予定(2008/11/20)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/01/08 12:57
- ページの先頭へ-
|