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世界で今、韓国産食品が人気

 韓国産食品が世界市場で好評を得る中、輸出に貢献する新たな品目として浮上している。世界的な景気低迷にもかかわらず、今年の農水産物や加工食品などを中心とする食品の輸出は6.6%以上増加した。

 最近、中国の大型スーパーでは韓国産食品が人気だ。韓国産のしょうゆやコチュジャン(唐辛子みそ)などは中国人が好む食品として定着しつつある。韓国で加工されたイカは昨年、中国向けに7000万ドル(現在のレートで約70億円、以下同じ)以上、インスタントラーメンは2900万ドル(約29億円)以上が輸出された。

 特に茶の本場・中国では最近、韓国産のゆず茶やはちみつ茶などが人気だ。昨年、中国に輸出されたゆず茶は1000万ドル(約10億円)を超え、エノキなどのキノコ類も数百万ドル以上が輸出された。

 日本向けでは昨年、焼酎の輸出が1億ドル(約100億円)を突破した。韓国産キムチも7500万ドル(約75億円)相当売れた。米国では糖度が高い韓国産のナシが各種料理の定番メニューに使われ、人気食品となった。韓国産の海苔やインスタントラーメン、ローヤルゼリーも年間2000万ドル(約20億円)相当売れた。また、東南アジアにはコーヒー類が4000万ドル(約40億円)以上輸出された。

 韓国産食品の輸出は06年の20億ドル(約2000億円)から07年には22億ドル(約2200億円)と11.2%増加、08年には26億ドル(約2600億円)と14.4%増えた。今年もコメ、大麦、トウモロコシなどの穀物やキノコ、唐辛子、しょうゆ、コチュジャンなどの輸出が急増している。大韓貿易振興公社(KOTRA)の関係者は、「食品産業は相対的に景気低迷の影響を受けないことに加え、中国産食品のメラミン騒動以降、韓国産食品はより安全でダイエットにも効果的な健康食品としての認識が定着し、輸出が増えている」と語った。

 韓国政府は食品産業を新たな輸出品目に育成するため、食品の標準化や販路の開拓、金融支援策などを整備している。韓国輸出保険公社は最近、農水産物の輸出を支援するための「農水産物輸出専用保険」を発表した。

ペ・ソンギュ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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