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  2009年4月10日 (金)

【本部事務局移転のお知らせ】

 3月29日に開催された本会総会でも御報告しましたが、本会事務局は新住所に移転することとなりました。
 すでに引っ越し作業が進んでおり、4月13日から新住所での業務開始となる予定です。事務局新住所は下記のとおりです。
 電話・FAX番号も変更になっておりますのでご注意ください。メールアドレスおよびホームページURLは変わりません。

 <新住所>
  〒113-0033 東京都文京区本郷2-36-9 西ビル2A
 TEL:03-3868-2111 FAX:03-3868-2101


【本会が「JAPANデビュー」問題でNHKに抗議声明を手交】

 4月5日の放送翌日から日本李登輝友の会本部には「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー 第一回 アジアの“一等国”」をご覧になった感想が寄せられ、本誌でも「怒りの声」としてご紹介しています。
 ご案内のように、「あまりにも実態とかけ離れている。日本語世代の発言の中で、反日的と思われる発言だけを取り上げた印象を拭えない」との感想を抱いた本会の小田村四郎会長は、やはり同様の違和感を抱いた石井公一郎、岡崎久彦、加瀬英明、中西輝政、田久保忠衛の5人の全副会長との連名で、福地茂雄・日本放送協会会長宛に「抗議声明」をしたためました。
 10日午前、柚原正敬・常務理事が東京・渋谷のNHKセンターに行き、その「抗議声明」を手交してまいりました。NHK側から必ず返答すると約束を取り付けてきましたので、返答があり次第、本会HP・メールマガジンでもご紹介します。


 「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー 第一回 アジアの一等国=vに対する抗議声明

 貴日本放送協会(以下、NHK)は、去る四月五日午後九時から「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー 第一回 アジアの一等国=vという番組を放送した。

 私どもは台湾を「日本の生命線」と位置づけ、日本と台湾の交流のシンボルである李登輝元総統の名を冠し、平成十四年に台湾との文化交流を目的に設立した団体であり、台湾の日本統治時代にも深い関心を抱いてこれまで活動してきている。そこで今回の放送は多大の関心を持って観た。

 だが、期待はものの見事に打ち砕かれた。私どもが知る台湾の日本語世代の人々の常日頃の発言と大きくかけ離れており、反日的と思われる発言だけを取り上げた印象は拭えず、日本の台湾統治時代を批判するため、台湾人の証言を都合よく操作し、「反日台湾」を印象付けるためだったのかとしか思えない内容であった。光と影の影のみを強調した印象は否めない。また、日台離間を企図しているのかとさえ思われる内容でもあった。

 番組を観た多くの方からも「実にひどい番組」「偏見に充ちた内容」という感想が寄せられている。台湾からも「大変不快だった」との声が寄せられ、若い世代の間では「僕のおじいちゃんは日本大好きなのに、あの番組は変だよ」「NHKはどうしてこんないい加減な番組を日本人に見せるのだろう」という疑問の声が噴出しているという。

 番組内容には批判すべき点が多々あるが、聞き慣れない「日台戦争」という呼称が出てくるし、後藤新平は出てきても、それは台湾人三千人を処刑した匪徒刑罰令の実行者として出てくる。また、台湾特産の樟脳産業を立て直すために基隆港を大型化し縦貫鉄道を敷いたと説明する。

 しかし、八田與一や後藤新平の事績を高く評価する李登輝氏の総統時代、一九九七年に台湾で刊行された中学校の歴史教科書の副読本『認識台湾』では、第七章に「日本植民統治時期の政治と経済」、第八章に「「日本植民統治時期の教育、学術と社会」を設け、例えば米やサトウキビの生産については「米の増産と糖業王国の確立」との見出しの下、生産量のグラフを掲載していかに生産量が上がったかを示していた。縦貫鉄道については「各地を結ぶ交通運輸を改善した」と記していた。

 確かに台湾統治では同化政策を進めた。差別もあった。この差別について、特に台湾の日本語世代は日本人の前ではあまり語りたがらない一面があることを私どももよく知っている。だが、日本統治を評価していることも事実なのである。それは、八田與一を高く評価していることに如実に現れている。故に、台湾をよく知る人々には、著しくバランスに欠けた内容と映じ、統治時代の歴史に真正面から向き合っていないという印象を強く残したのである。

 従って、日本が一方的に台湾人を弾圧したとするような史観で番組を制作することは、公共放送として許されるべきではない。

 ついては、ここに今回の放送内容に厳重抗議する。それとともに、この番組の脚本を作成する上で参考にした書籍など全資料の開示を要求する。

平成二十一年四月九日
日本李登輝友の会

会長 小田村四郎
副会長 石井公一郎
岡崎久彦
加瀬英明
田久保忠衛
中西輝政

日本放送協会 会長 福地茂雄殿


【<外登証正名> 第3期署名活動を開始! オンライン署名はこちらから
  〜登録制度改正を視野に外登証正名の署名を継続! 5月末まで延長します〜


 言うまでもなく、台湾は断じて中国(中華人民共和国)の領土ではありません。「台湾は中国の一部」とするのは中国の誤った政治宣伝であり、日本政府も認めていません。

 そこで私たちは、在日台湾人の国籍を在日中国人と同様に「中国」としている法務省に対し、政府の立場に従ってその国籍表記を「台湾」に改め、外国人登録を正確なものに修正することを求めます。

 また政府は、近く同登録制度を見直し、外国人台帳制度を導入する方針ですが、その際にも、「台湾」と表記するよう求めます。

 皆様には第1期、第2期の署名活動にご協力いただき深く感謝申し上げます。政府は3月6日、今国会(第171回国会:1月5日〜6月3日予定)に在留外国人行政を一元化する「出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律案」を提出、この法改正により台湾人は「台湾」と表記される見通しです。しかし、前途は多難のようで、ここが踏ん張りどころです。心ある皆様のご協力ご支援をお願いします。


 第3期のオンライン署名をすでに開始しております。多くの皆様のご支援をお願いいたします。


  第3期の署名用紙はこちらからダウンロードできます。

※4月3日からを第3期署名活動とし、締切を平成21年5月31日とします。

[署名取りまとめ]
日本李登輝友の会・台湾正名推進本部
〒113-0033 東京都文京区本郷2-36-9 西ビル2A
TEL:03-3868-2111
E-mail:info@ritouki.jp

※署名いただいた際の個人情報は他の目的で使用しません。


◆【今年も1000本の桜を台湾で植樹

【植樹した桜の苗木に水をやるのは柚原正敬・本会常務理事】


 本会では、今年も3月18日から22日まで、台湾に桜の木を寄贈・植樹する活動を行ってまいりました。今年の植樹式は嘉義県竹崎郷の奮起湖にある中和国民小学と台中市の台中公園の2ヵ所で行われました。また、すでに1000本の河津桜の苗木は2月10日に台湾に届けられ、彰化県芬園郷渓尾村にある仮植樹地「員農種苗繁殖場」に運ばれてすくすくと育っています。
 植樹式典の模様は地元紙にも掲載され、大きな反響をよんでいます。
 台湾の桜の下でお花見が出来るのももうすぐのようです。詳細レポートはこちらから


◆【彭栄次・亜東関係協会会長が日本人向けに講演】

今年2月、台湾側の対日窓口機関である亜東関係協会会長に就任した彭栄次氏が3月27日、台北市内のホテルで日本の大学校友会に出席し、「日台関係と私」と題した講演を行った。彭会長は李登輝元総統との親交が厚く、日本の政財界に知己が多いことでも知られる。講演中、日台の絆を語る場面では声を詰まらせることもあった。講演の要旨および彭栄次会長の経歴はこちら


◆【2008年、沖縄訪問記録集 『誇りあれ、日本よ―李登輝・沖縄訪問全記録』 間もなく発売】

 昨年9月、李登輝元総統は4度目の来日で初めて沖縄を訪問、1500人もの人々を前に「学問のすゝめと日本文化の特徴」と題して講演し、深い感銘を与えました。また、仲井眞弘多知事や稲嶺惠一前知事ら沖縄の政財界の要人がそろった席で「尖閣は日本領」とも発言、一昨年6月の靖国神社参拝にも匹敵する衝撃を与えました。
 2007年の学術・文化交流と「奥の細道」探訪の旅は『李登輝訪日・日本国へのメッセージ』(日本李登輝友の会編、まどか出版、2007年11月刊)として出版されていますが、この講演や沖縄での足跡を追った「李登輝訪日記録第二集」として『誇りあれ、日本よ−李登輝・沖縄訪問全記録』(日本李登輝友の会編、まどか出版)が出版されました。
第一集に続いて、豪華執筆人が沖縄訪問の意義などについて縦横につづっています。改めてその足跡の大きさが分かります。全国書店での発売は4月10日を予定しています。

■編者 日本李登輝友の会
■書名 『誇りあれ、日本よ−李登輝・沖縄訪問全記録』
■版元 まどか出版
■体裁 A5判、上製、160ページ
■定価 1785円(税込)
■発売 4月10日予定

■執筆陣
・特別寄稿 李登輝・台湾元総統
・はじめに 小田村四郎・日本李登輝友の会会長

・第1章 沖縄に届いた台湾からの風
 仲井眞弘多・沖縄県知事、櫻井よしこ・ジャーナリスト、蔡焜燦・台湾歌壇代表、永井獏・琉球大学教授、喜屋武朝章・沖縄県九州大学同窓会副会長、稲嶺惠一・前沖縄県知事、高嶺善伸・沖縄県議会議長、李明宗・台北駐日経済文化代表処那覇分処処長、城仲模・台湾李登輝之友会全国総会総会長、國場幸之助・前沖縄県議会議員

・第2章 旅の軌跡
 早川友久・日本李登輝友の会理事、新崎昌子・ひめゆり平和祈念資料館、大熊義巳・四つ竹支配人、片木裕一・李登輝学校日本校友会理事長、大林千乃・東南植物楽園代表取締役、新垣旬子・琉球華僑總會會長

・第3章 沖縄からのメッセージ(講演録)
 台湾が直面する内外の危機
 学問のすゝめと日本文化の特徴
 台湾を正常な国家とするために

・第4章 李登輝元総統が結んだ日台の絆
 高里洋介・那覇市立繁多川図書館館長、牛尾弘行・拓殖大学学友会沖縄県支部支部長、黄香・呉婉如・廖瑩[女亭]、黄木壽、林棟滄、楊明珠・台湾中央通信社東京特派記者、呂佳頴・民視(フォルモサテレビ)記者、長谷川周人・産経新聞台北支局長

・第5章 尖閣諸島は日本領
 柚原正敬・日本李登輝友の会常務理事、永山英樹・台湾研究フォーラム会長

・あとがき 田久保忠衛・日本李登輝友の会常務理事


◆【李登輝元総統が5月31日から「奥の細道」探訪の旅のために5度目の来日!】

 今年で6回目を迎えた「日台文化交流青少年スカラシップ」の表彰式が3月24日に台北駐日経済文化代表処で行われ、その後、受賞者一行は5泊6日の台湾研修旅行に出発。25日は李登輝元総統を表敬訪問した。その席上、16人の受賞者を前に、李元総統は5月31日から松尾芭蕉の「奥の細道」の後半ルートをたどる計画を表明した。この模様を産経新聞が掲載したことによって、5月の訪日予定が初めて公に報じられたことになる。

 今回の訪日は、2001年4月(大阪・岡山)、2004年12月(名古屋・金沢・京都)、2007年(東京・宮城・岩手・秋田・日光)、2008年9月(沖縄)に続く5度目の来日。「東京から日本入りして新潟、富山、石川、京都など」を回る予定だという。今のところ、大まかな日程以外の情報は本会事務局にも入ってきていないが、続報が入り次第、HPなどでお知らせする。

 日本政府も台湾政府もぜひ実現できるよう万全の措置を講じ、本会一同、盛大な歓迎体制をもって「奥の細道」踏破の夢の実現に力を尽くしたい。


◆【「日台交流基金」にご協力をお願いします】
    〜皆様からの浄財を募っています〜


 日本と台湾の豊かな交流をめざす私ども日本李登輝友の会は、李登輝元総統の「奥の細道」散策実現を掲げています。その実現のため、これまで政府に危害防止措置を含めた諸対応を要請するとともに、広く歓迎を呼びかけ、訪問先における歓迎体制を整えるなど微力ながら力を尽くしてまいりました。
 お蔭様で、平成19年(2007年)には「学術・文化交流と『奥の細道』探訪の旅」として実現し、また昨20年(2008年)9月の沖縄初訪問も実現しています。しかし、奥の細道はまだ半分で、新潟から最後の岐阜・大垣まで残っています。また日本全国から講演要請なども届いています。
 つきましては、李元総統の来日を成功裡に導くことでさらに日台交流を深めたいと『日台交流基金』を設けており、今般、改めてご案内申し上げることとなりました。今後とも文化交流を主とした新しい日台関係を築いていくため、趣旨にご賛同いただける方にご支援のご協力をお願い申し上げます。
5万円以上の篤志者の方には、李元総統の講演会や歓迎レセプションなどへの優先ご案内等の特典がございます。ご協力のほどよろしくお願いいたします。

  【日台交流基金 募金要項】

■ 1口=2,000円 (5万円以上の篤志者の方には特典があります)

■ 郵便局
【加入者名】日本李登輝友の会 【口座番号】00110−4−609117

・通信欄に「基金」とお書き添えください。
・一般の方は、郵便局備え付けの「郵便払込取扱票」をお使いください。
・会員の方は、機関誌『日台共栄』に添付の郵便払込取扱票をお使いください。

■ 郵便貯金口座
【記号−番号】10180−95214171 【口座名】日本李登輝友の会

■ 銀行
【みずほ銀行】 市ヶ谷支店 普通:8051020 日本李登輝友の会事務局長 柚原正敬
【三菱東京UFJ銀行】市ヶ谷支店 普通:1360423 日本李登輝友の会事務局長 柚原正敬
【ゆうちょ銀行】〇一九(ゼロイチキュウ)店 当座:0609117 ニホンリトウキトモノカイ

※郵便貯金口座と銀行からお振り込みのご注意
・一般の方の場合、振込人名しかわかりませんので、礼状はお出しできないことをご了承ください。
・会員の方は、お名前の前に必ず会員番号をご記入ください。
・お問い合わせは下記までお願いいたします。




◆【映画「逍遥日記」が「台湾人生」に改題 ダイジェスト版ができました!】
   〜上映会場を募集中! ダイジェスト版(11分30秒)を無料で送付!〜


 昨年12月23日、本会が今上陛下ご誕辰の佳日に開催した「日台共栄の夕べ」の折に、酒井充子(さかい・あつこ)監督の初作品映画「逍遥日記」のダイジェスト版を上映しましたところ、涙をぬぐってご覧になっている方が少なくなく、酒井監督の誠実なお話ともあいまって多くの方からダイジェスト版のお申し込みをいただきました。

 月刊「WILL」の花田紀凱(はなだ・かずよし)編集長もそのお一人で、懇親会ではこの映画を単行本化したいと表明、また1月12日に神奈川県支部が催した上映会には奥様やスタッフなどを連れて参加されたほどでした。

 なお、映画のタイトルに関して、「逍遥日記」では分かりにくいとの声が少なくなかったことを考慮し、「台湾人生」に改題されたそうです。

 酒井監督から、映画「台湾人生」は6月から「ポレポレ東中野」でモーニングショー公開が決まり、東京での初日が確定して以降は地方劇場での上映の企画をしていますので、首都圏(東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県)における本会関係の上映会は劇場公開後の8月以降としていただきたいとの申し入れをいただいています。

 先日、映画「台湾人生」のダイジェスト版ができあがってまいりました。上映をご希望の支部や関係団体にはダイジェスト版(11分30秒)を無料でお送りします。上映会に向けてご活用いただきたくよろしくお願いします。上映会開催の日程などが決まりましたら日本李登輝友の会までご連絡いただきますようお願いします。

上映会場を募集中!
 上映をご希望の支部や関係団体にはダイジェスト版を無料でお送りします。酒井充子監督の招聘など、詳しくは日本李登輝友の会事務局までお問い合わせ下さい。

※上映権料は3万円です。
※全国劇場上映に向けて準備を進めており、地域や時期によって、劇場上映とのスケジュール調整をお願いすることもあることをお含みおき下さい。

※首都圏での上映は8月以降でお願いします。

■映画「台湾人生」上映に関するお問い合せ・申込先
日本李登輝友の会
〒102-0075 東京都千代田区三番町7-5-104号
TEL:03-5211-8838 FAX:03-5211-8810 
E-mail:info@ritouki.jp


◆【『これではダメだ!日本の海洋戦略』が台湾で翻訳出版】
    〜本会でも日本語版の購読申し込み受付中! お申し込みはこちら

 本会メールマガジン『日台共栄』第677号で紹介した平松茂雄・古澤忠彦著『これではダメだ!日本の海洋戦略』がこのほど台湾で翻訳出版された。日本政策研究センター(伊藤哲夫代表)のHPでは、台湾版の発行を歓迎した下記のようなメッセージを掲載している。

 「本書は手軽なブックレットながら、日本にとって台湾が日本のシーレーンの重要な場所に位置する「生命線」であることを改めて認識させられる最適のテキストだ。中国の狙いが「台湾問題の解決」すなわち台湾併呑と「日米安保体制の解消」にあることも、よくよく分からせてくれる。おそらく日本人が台湾問題を知る上において、今年出版された台湾関係本の中でベスト5に入ってくるにちがいない。
 その点で、台湾版が出版されたことにより、日台で共通の認識が広がることを期待したい」。

 本書の日本語版は書店販売していないので、まだ読んでいない方は日本政策研究センターのホームページからも申し込みできる。また、本会でも取り扱っていますので、本会お申し込み専用フォームからお申し込みいただくか、「1)氏名、2)住所、3)電話、4)メールアドレス」をご記入の上、FAXかメールでお申し込み下さい。送料実費(1冊:80円)でお届けします。※お取り扱いは日本語版のみです

■著者 平松茂雄・古澤忠彦
■書名 これではダメだ!日本の海洋戦略−中国の海洋覇権と戦略なき日本
■版元 日本政策研究センター
■体裁 A5判、64頁
■発売 平成20年4月1日
■定価 525円(税込)

◆申込み先
 日本李登輝友の会 FAX:03-5211-8810 E-mail:info@ritouki.jp


◆【好評既刊 『李登輝の実践哲学』 井尻秀憲 ミネルヴァ書房】
    〜沖縄講演の前に、李登輝哲学の予習を! 本会特別価格で販売中!

 よく考え抜かれた構成だ。こういう本に巡りあうと嬉しくなる。
 本書は、李登輝元総統がいかにして台湾に民主化をもたらし、中国との外交チャンネルを維持しつつ、どのようにして国交のない国々との外交を通じて台湾の国際的地位を向上させてきたのか、その歴史的偉業である「台湾経験」の背景を、「李登輝のどのような素養、資質が『12年間の施政とその後』の政治生活で役に立ち、思想的バックボーンとして働いてきたのか」(第1のモチーフ)など、5つのモチーフから迫る濃密な内容だ。

 特にタイトルにも現れているように、西田哲学や新渡戸稲造の『武士道』など「弁証法によって常に『新しいもの』を求める『改革・実践・進歩派』としての李登輝を描く」という第2のモチーフは、著者自身が「この切り口は、まだ誰も使っていない」と述べるように、これまでありそうでなかった観点だ。

 著者の井尻秀憲・東京外国語大学教授は「今なぜ、李登輝か」をテーマに、2002年(平成14年)から今年3月まで足掛け7年にわたって李元総統にインタビューを繰り返してきた。本書が対談集でないのは、「あとがき」で「通常なら『対談集』とすべきところだが、筆者自身が単独で記述した章を含むため、また李元総統のお勧めもあって、筆者の単著とし、副題に『五十時間の対話』という文言を付した」と述べている通りで、著者の李元総統への深い共感が全編に満ちている。

 李元総統にとっての「台湾経験」は台湾にとっての「台湾経験」であり、日本の現代史にとっても「台湾経験」は深く関わっている。本書は日本人が台湾を知る上で欠かせない大事な一冊といってよい。そして、なぜ台湾が国際的に認知されなければならないのかも自ずと理解される。

■著者 井尻秀憲
■書名 李登輝の実践哲学−五十時間の対話
■版元 ミネルヴァ書房
■体裁 四六判、上製、268頁
■定価 2,625円(税込)
■発行 平成20年9月10日

※本会では特別価格で販売しております。HPから簡単にお申し込みが可能です。


◆【日本李登輝友の会編DVD 「許世楷代表ご夫妻送別会」販売中!

 本年6月1日、台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)の代表を4年近く務めた許世楷氏と盧千恵夫人の送別会がホテルオークラ東京で開かれました。最良の日台関係と言われる状態を作り上げたご夫妻とあって、政財界はじめ全国各地から850名もの人々が駆けつけ、日華議員懇談会や本会など65団体の共催により盛大に行われました。

 会には、安倍晋三(前首相)、櫻井よしこ(ジャーナリスト)、金美齢(評論家)、・徳勲(日本中華聯合総会会長)、ジュディ・オング(歌手・女優)、阿川佐和子(文筆業)、中川昭一(衆議院議員)の各氏がご夫妻をねぎらいつつ感謝の言葉を述べました。

 本会が発売するDVDでは、来賓の方々の発言や送別会の模様を全収録、併せて、会の中で上映された「許世楷代表ご夫妻の日本の歩み−新しい日台関係を拓いた愛国外交官」(17分30秒)も収録し、全部で2時間48分の長編DVDとなっております。今一度、あの感動をDVDで再現してみませんか。
 お申し込みはこちらから。



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