現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 政治
  4. 国政
  5. 記事

民主、陰る小沢神話 反転攻勢の糸口つかめず(2/2ページ)

2009年4月14日0時56分

 そのうえで「代表自身、多くの国民にどんどん接する必要がある。タウンミーティングなどで厳しい質問に一つひとつ答えていく姿を見せきれるかどうかにかかっている」と発言。地方行脚をしても、事件の釈明の場とせざるを得ない状況だ。

 小沢氏に近い議員は、心境をこう代弁する。「名古屋市長選の勝利に期待するしかない。小沢氏が本格的に動くのは、その後の連休明けだ」

 「政府・与党の景気対策が徐々に浸透し、理解されていることも勝利の一因ではないか」

 自民党の細田博之幹事長は13日の政府与党連絡会議で、定額給付金や過去最大規模となる09年度補正予算案などが秋田県知事選に与えた「効果」を指摘した。公明党の太田代表は同日、「(有権者の)民主党支援に陰りが見えている」と記者団に語り、民主党の「敵失」が大きいとの見方を示した。

 一時は内閣支持率に連動して政党支持率も下落の一途をたどったが、西松建設の違法献金事件を機に下げ止まり、さらに知事選で連勝したことで、菅義偉選挙対策副委員長は「自民党へのアレルギーが完全に一掃された」と自信を示す。同党内には「6月〜7月ごろに景気が好転し、支持もピークを迎える」(幹部)と楽観する声も出始めた。

 ただ、「V字回復」には程遠いとの見方もある。自民党参院有力幹部は秋田県知事選について「思ったより差が開かなかった」と指摘。同じ12日に投開票された秋田県の由利本荘市長選では民主推薦の新顔が当選した。古賀誠選対委員長は記者団に、選挙結果について「自民党支持だとか内閣支持(の増加が)が明確になってきているというほどではない。残念ながら(衆院解散を早める判断基準には)ならない」と語った。(松田京平、岩尾真宏)

前ページ

  1. 1
  2. 2

次ページ

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内