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ガソリン高が追い風 高速ツアーバス需要上昇

2008.7.16 01:44
このニュースのトピックス鉄道マニア

 旅行業者が観光バスをチャーターし顧客を運ぶ「高速ツアーバス」の需要が伸びている。最近のガソリン価格高騰の影響でドライブ旅行を敬遠する客層が割安なツアーバスへとシフトしているためだ。各社は新幹線、航空機に次ぐ長距離間移動の“第3の足”となるべく新規顧客の取り込みに力を入れている。

 高速ツアーバスの企画・募集を行う旅行会社ウィラー・トラベル(東京都港区)は、25日から東京〜仙台、大阪〜名古屋などの収益の中心となる5路線を、これまでの合計70便から96便へ約40%増やす。

 同社は4月25〜5月6日の連休期間中、前年比52%増となる約4万5000人の送客数を記録。今年の夏休み期間中の予約数も前年同期比3〜4割増と大きく上回っており、消費者の需要が高まっていると判断した。

 高速ツアーバスの企画募集を行っている約60社の商品を受託販売する楽天バスサービス(東京都品川区)によると、「全体的に今年のゴールデンウイークの利用客は前年比50%増だった」といい、需要は業界全体で確実に増している。

 このような状況について、楽天バスサービス関係者は「ガソリン高の影響でマイカー旅行に割高感が増す中、高速ツアーバスの格安さに注目が集まっているのだろう」と分析する。

 たとえば日中、東京から仙台まで自家用車(1500CC)で旅行する場合、高速料金と消費ガソリンの料金を合わせて1万2400円程度。一方、ウィラー・トラベルの高速ツアーバスを使えば、新宿〜仙台の料金は最低3500円で済む。

 加えて、業界がここ2、3年、夜間バスなら毛布付き▽女性の隣に男性を座らせない▽座席幅を約60センチに広げてゆったりとした乗り心地にする−など快適性を向上させる努力をしてきたことで、若い女性からの人気も高まっているという。

 飛行機や鉄道よりも料金は安いため、「時間を気にしないお客さまなら、バスを利用してしまうだろう」(鉄道会社関係者)と、競合する業種も“戦々恐々”の様子だ。

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