前原市は、古墳や城跡が集中している怡土(いと)地区の歴史を網羅した案内地図「伊都国散策マップ」を作った。7000部を発行し、市役所窓口で無料配布している。
マップには、弥生時代の伊都国の王墓とみられる三雲南小路遺跡を中心に、奈良時代に国防の拠点として築かれた怡土城跡、国内最大(直径46.5センチ)の銅鏡群が出土した弥生時代の平原遺跡など、名跡20カ所の場所を掲載。また、「散策ルート」として、伊都国歴史博物館を発着点にする4コースや、その所要時間、距離も記した。
地図の裏面では、それぞれの名所について、カラー写真を添えて詳しい解説をしている。
A2判で、持ち歩きに便利なように、八つ折りにしており、同市教委文化課は「遺跡巡りだけでなく、ハイキングにも活用してもらいたい」としている。
製作費は14万7000円。前原市役所の窓口のほか、伊都国歴史博物館などでも配っている。市教委文化課=092(323)1111・内線1732。
=2009/04/14付 西日本新聞朝刊=