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韓国沖の原油流出事故、原油の除去作業が続く

  • 2007年12月09日 19:45 発信地:泰安/韓国
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2007年12月9日、韓国の首都ソウル(Seoul)から南西170キロの泰安(Taean)で、原油流出事故の除去作業に参加する李明博(Lee Myung-Bak)大統領候補(中央)。(c)AFP/KIM DONG-JOO

【12月9日 AFP】(一部修正)韓国西岸沖合で、はしけが香港船籍のタンカーに衝突し積荷の原油が流出した事故で9日、軍とボランティア数千人が原油除去作業を行った。

Hebei Spirit」(14万7000トン)の乗組員は3つあるコンテナの残り1つから原油をポンプでくみ出し原油の流出を止めたが、1万トン以上が黄海に流出し、韓国史上最悪の石油流出事故となった。

 現場は首都ソウル(Seoul)から南西120キロの泰安(Taean)で、周辺地域には「災難事態」が宣言された。海岸や養殖業者などは大きな被害を受けた。

 舟艇90隻と飛行機6機も出動し、約6600人が海面に浮かんだり砂浜に打ち上げられたりした原油の回収作業に追われた。海岸では警察や軍隊、ボランティアが原油で汚れた砂をゴムのプールにため、そこから運び出すなどの作業を行っている。

 聯合(Yonhap)ニュースによると、海洋警察庁海洋汚染管理局は、原油の流出量が多いため封じ込めは難航しているが、現在の潮や風の向きや速度から大きな被害拡大はないとの見通しを示した。

 地元当局は9日、原油が漂着した泰安の海岸の範囲は全さ17キロ、幅10メートルに上り、地域の445か所のカキやアワビなど魚介類の養殖場が原油流出の被害から立ち直るのに何年かかるか分からないと述べた。被害についての公式発表はまだ出されていない。

 一方、姜武賢(Kang Moo-Hyun)海洋水産相は、17-20キロにわたり砂浜に原油が付着したり海底に沈んだりするなど深刻な汚染が観察されており、流出量の規模から除去作業には少なくとも2か月かかりとの見方を示し、「魚介類が生き延びたとしても、しばらくは出荷できないだろう」と述べ、「原油が海岸に漂着するのを防止するために必要な措置をとる」と明言した。

 Euihangriや万里浦(Mallipo)沿岸でも、原油のにおいが報告されている。(c)AFP

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