変化に気づけ! 株で利益を出すという事は、先を読む力と、行動力と、信念が一つになって、更には運をも味方につけなくてはならない事だと考えております。単に上がるか下がるかの丁半博打のはずなのですが、丁か半かでは単に博打であって、株式投資というものからは遠く離れて行ってしまうのです。株式投資という言葉に甘えて、先の無い企業にお金を入れて単に放置するのでは、それもまた単なる博打と一緒であります。何の根拠もなく、その企業が良くなると考えていれば、良くなるだろうという方向に無謀な賭けをしているに過ぎないのです。
ranking 直近数か月の相場を振り返ってみると、二度の7000円までの下落というのは、資本主義そのものが崩壊する水準まで売られた状態といっても過言では無く、それ以上下がるようだと、それこそ取り返しのつかないという事は無いにしても、相当混沌とした状況にまで落ちる事となり、それを止めるためにありとあらゆる政策を打ち出してそれを阻止する方向に動いてきました。
現在、あらゆる財政出動を伴った政策が出されており、結局はそのつけは将来に先送りにするわけで、私の感情としてもそんな事は許されない!という気持ちもあるのは確かであります。本来ならば削るところは削って、それでも足りなければ国民に借金をお願いするというのが正しい方向でありましょう。
40兆円にも上る国債発行を勝手にやってしまうというのは、本当に有ってはならないことだと思うのですが、やってもいいですか?と聞けばほぼ全員が反対する事でありましょうから、産業を助けるためにはある種こういった強引な手法も必要といったところなのでしょうが、本当にそれが正しいと思っているならば、それを説得して票を得て実行するのが政治家の仕事ではないでしょうか。政治家は官僚の作文を読んでいるだけなので、無理なのでしょうけども・・・。
ranking やり方はともかくとして、これだけの財政出動をやって株価が再度7000円割れの危機に至るという可能性は、当分無くなったというのが私の見方です。少なくとも向こう3か月は8000円を割ることすらないでしょうし、おそらくはこの3ヶ月間で8500円を割るような場面は想像し難いですし、消費マインドも回復して行くことでしょう。ただ、簡単に1万円だとか、1万2000円だという事になるはずもなく、強いというよりは弱くはならないといった程度の予測までしかできません。
過去のチャートや、経済に学ぶという事は大事なことであるとは思うのですが、レーガン政権から始まった新自由主義経済というものが約20年以上にわたって続いてきたのですが、今回の経済危機においてそれは明らかに崩壊したのです。その代表が時価会計の凍結で有るのですが、新自由主義経済においての常識だったルールは、都合が悪くなったという理由で変更になったのです。それは、スポーツのルールを変更するかのごとく、あまりに理不尽なことではあるのですが、ルールが変更になったことに対して文句を言ってもどうにもならない事はだれしもが理解している事でしょう。
この新しい経済のルールは、勝手なことをするな!とか、ふざけるな!とかの罵声を浴びせたところで元には戻らないのです。文句があったって長いものには巻かれるしかないのです。心の中でしっかりとしたものを持っていれば良く、後は世の流れに逆らわない方が良いのです。少なくとも株で利益を得たいと考えているならば、文句があってもその流れに逆らうべきではありません。
ranking そして、ここからが一番大切なことなのですが、20年以上も続いてきたルールが変更になったのですから、この20年以上の動きというのはもはや参考にもならないという事です。チャートを当てはめたり、色々なことを過去に学ぼうとしても、無意味なのです。元々私はテクニカルを重視した投資はしませんが、益々参考にならない状況になってきたと知るべきと思います。
まず、日経平均が7000円を割ろうかという時に、上昇を説いていたテクニカルアナリストがどれほど居ましたか?もはやこの時点で先が読めていないのですから、この先どれほど上昇するだろうという話が出たとしても、それに耳を傾けてはいけないと思います。何せ事は新たに動き出しているのです。特に経済の中心は米から中国へとシフトして行っているのです。これらの変化に気づき、しっかりと対応できた人だけが勝利者となれるのではないでしょうか。
PERよりもPBR 今、銘柄を選ぶとすればどんな銘柄が良いのか?今までは業績を重視していたのでPERを中心に割高かどうかを考えるケースが多かったのですが、今は純資産倍率であるPBRを重視した銘柄選びが良いと考えております。そして、更に言えばカラ売りが多い銘柄であります。
ranking 企業業績は悲惨な状況ですから、当然PERはとんでもない事になっているところが多いです。PERを見たらとても買えません。それがカラ売りを入れる人たちにとっての一つの根拠となっております。
今、カラ売りを入れるべきでないという大きな理由の一つに、国が株高を望んだ政策を出しているという事があります。これに疑いを持っていては株で利益を得る事は出来ないと考えてよいでしょう。ただ、やり方によっては当然行き詰りますし、失敗する事もあるでしょう。そうなれば当然相場は下という事になるのですが、それはそうなって行く様相が見えたら売れば良いのです。今はそれを判定する時ではないのですから、不安だとか、バカなことをやっているだとか、そういう気持ちは抑え込んで行かなくてはならないと思います。
ranking さて、今日はどこを狙って行くべきか!?私はあの銀行を買ってみる予定です。では、今週も頑張ってまいりましょう!
補足 チャートを強く否定している様にも見えるレポートとなってしまいましたが、チャートを無視するということではありません。チャートは心理の歴史と考えており、私も全く無視しているわけではりません。ただ、明らかに経済が変化したのですから、その変化を読み取らなくてはここから先を読めるはずもないということを書きたかったのです。真意が伝わっていればよいのですが、ご意見ご感想を拝見しながら、できるだけ私の意見が伝わる様に加筆して行きます。実力以上のところに入り込んでしまったので、ちょっと反省しております。
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2009/04/13 11:22